#2「公開型プロット」
#1にて紹介した「公開型プロット」について、改めて詳しく説明します。
Twitterにて、小説プロットTipsというプロット作りに関するノウハウ情報を発信しています。
サンプルとしてこんな感じです。
発信をしているものの、『本当にそうか?』という信頼性が確保できていないため、この連載記事を通じて実際のTipsを使いながら小説作品を作ってみようという企画です。
できた小説も創作大賞に応募しようとは思いますが、あっけなく一次選考すら通過できないと思います。
(この企画を通じて制作するので、公開日が期間終了間際になるため)
それでも、「こういった企画をやりきる」ことで、自分にとって何か得たり、残るかもしれないという期待を込めています。
・・・と、企画の説明はそこそこに、早速プロット作りを進めてみましょう!
1.ネタ帳からのパーツ取り出し
小説を作るためのアイデアは、いつも手元のメモ帳に書き溜めています。
アイデアといっても、本当に単語の羅列だったり、カッコ良さそうな決め台詞だけだったりします。
それでも、普段の生活で『!』と閃いた時にササッと記録しています。
さて、そんなネタ帳から、プロット作りのパーツを取り出してきます。
主に下記3点を「大まかに」決めていきます。
目的:物語の筋書き、どういう物語なのかの一言説明文
テーマ:作品を通じて訴えたい・伝えたいこと(読者に向けた思い)
題材:物語の軸となる要素
3つとも似たような意味なので使い分けが難しいかもしれません。
私の場合は、
目的=あらすじの種
テーマ=作者の思い、メッセージ
題材=作品を構成する母材
と使い分けています。
(全て私個人のやり方なので、養成スクール等で習うものとは全く異なると思います)
今回は、こんな感じで抽出してみました。
まだ初期段階なのでそれぞれの要素の噛み合いもありません。
情報が羅列されている状態です。
2.目的の設定とテーマの仮置き
先の画像ではきれいにまとめていますが、本当に最初の取っ掛かりはもっと雑に色々な情報が記載されていました。それら複数の雑な情報のうち、「どれを使うか」の選び方が、作品の雰囲気を決める重要な作業になります。
今回はミステリーというジャンルの中でもかなり現実社会に近いリアリティのある作品にしようと思い、身近な「題材」を選んでいます。
実体験が多めとなっています。
こうしてイメージを作り込むのですが、この時点で「目的」と「テーマ」は仮であることを忘れないようにします。
というのも、これからプロットをまとめる段階で「心変わり」も有り得るからです。
この段階で設定した「目的」や「テーマ」を初志貫徹しようとすると、プロット完成後の執筆作業において「アドリブ的脱線」ができなくなるからです。
後の柔軟性を確保するためにも、ふんわりと仮置きしておきましょう。
3.題材の組み合わせ
「目的」と「テーマ」を仮置きしたら、今度は「題材」を「三幕構成」に沿って前後関係を並べてみます。
「三幕構成」は小説プロットにおいて必須ではないです。
自由に考えてもらってOKです。
ピンクの矢印で、「三幕構成」のどの部分に題材を持ってくるか、イメージを当てます。
上記画像を要約すると、
この題材①②③がメインプロットとなります。
すでに作品の全体像は伝わってきているのではないでしょうか?
🌱🌱🌱
今回はプロットを公開しながらという企画でもあるので、題材に奇抜なアイデアを盛り込んでいません。かなり質素な味付けにしています。
ですから、物語自体はありきたりなので面白みを感じないと思います。
とはいえ、プロット作りとしてはまだ序盤です。
形が少し見えてきたところで作品の良し悪しが決まることはないと思います。
まだまだ続きます!
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