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よしもと漫才劇場、久々の友人、道頓堀。


8/3(土)午前7:30

環状線に続く道を車で走らせながら僕は心躍らせていた。

この日は大阪へ。よしもと漫才劇場へ行く。

僕は昔から人前に立ち、他者に何かを与える人間に魅力を感じる。
それはどんな土俵であろうとも。
今で言うところのパリで開催されているオリンピックに出場するアスリート選手もそうだ。

世間一般で言う高級車に乗り、高級なブランド品を身に付け、端正な顔立ちの異性を連れて〜というような一般的に言われる金持ちは凄いんやなとは思うが。そこに対する憧れとは程遠い。
いつもどんな時でも表現者至上主義の価値観を僕は持つ。あくまでこれは僕の価値観の話で。それ以外を否定的に思っている訳ではない。


舞台に立ち、観に来ているお客さんを自分達の器量で笑かす芸人さんが好きで憧れがある。
元気出るじゃないですか。笑うことで。
過去に僕が住んでいる地元に地方営業としてよしもとお笑いライブがあり、その公演を観に行ったことが一度だけある。

とてもおもしろく、見る視点によってはハッとするような感動する場面まであった。
この日に改めて思う。芸人の凄さ、舞台に立ち表現する人の凄さが。




午前9:30
よしもと漫才劇場へ到着。

会場の前には20代の若手芸人らしき人が居てチラシを配っていた。その人たちから何かしら内に秘めたパワー、今を生きている活力が垣間見えた様な気がした。


会場内に飾られている企画公演フライヤー、ひとつ〜〜に目を配り、ひとつ〜〜に感動する。
僕は過去にハードコアバンドとして活動していた時期があり、そのシーン内でも同じようにライブ公演のフライヤーがあるのだが、その部分を照らし合わせると如何にも似ているカルチャーだなと思った。

「舞台に立ち自身達の芸術で観ている人を熱狂させる。」

こんなにもカッコイイシーンがこの世界あちこちに存在している。そんなことを考えると少し鳥肌が立った。



10:00〜12:00があっという間に過ぎてしまった。
個人的に面白かったのが、フミ、相席スタート、天才ピアニスト、セルライトスパで。
一番面白かったのがヘンダーソンだった。
勿論、今日出ていた全組が面白くて順不同であるが。


僕が客席で観ている時、声を出し感情を表に出して笑うというよりも表情は変わらず心の中で笑っていることが多い。
その中でステージに立つ芸人は何を思ってるのか、何を考えているのか、客席で観ていて考える。



公演中。
ちょうど前の席に3人家族が座っていた。
まだ子は小さく2.3歳ぐらいのかわいい女の子。
その旦那さんの横顔を見たら、高校時代に遊んでいた同い年の友だちが座っていた。
その子とは別の高校時代の友だちの結婚式の2次会に出席した時に会って話したきり、これまで会っていなかった。社会人になるとそれぞれの環境であまりに近い関係でない限り連絡を取り合うことは少なくなる。久しぶりに顔を見た。
そうか、結婚してたんか。と少し微笑ましく思えた。


公演終盤。
その友だちの嫁が子をあやしに会場外へ。
そして、公演終了後にその友だちは家族の元へ急ぎ気味で駆けつけて行ったので、それを影ながら見送る。
久しぶりに会ったので声をかけようと思ったが、彼には彼の家族と生活がある。彼の足を止まらせてまで声をかけることに躊躇した。
ただ客観的に彼の私生活の一部を垣間見えたのが良かった。
その時僕は宙を見上げぼーっと何かを考えた。


お昼を過ぎて道頓堀まで観光がてら散歩。







大阪の街の景色を見ながら色んなことを考えるのが面白い。にしても暑い。最近は異常な暑さだ。

15:30 大阪から車を走らせ環状線を越えていく。



初めてのよしもと漫才劇場は子どものように興奮し楽しんだ。そして自分にとって良い経験になった。
またいつかこの場所に訪れると思う。



30歳、8月の夏の日。
これからもまだまだ楽しい出来事が待っている。




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