大学生には時間が無い...
学生よりも社会人の方が絶対使える時間が多い。そう云う大学生がいる。
社会人よりも学生の方が絶対使える時間がある。そう云う社会人がいる。
どちらが正解だろうか。
この学生は資格に基づく専門職を目指している。
曰く、学生は収入が無いからバイトしないといけない。だから専門分野の作業に集中したくても時間が限られている。対して社会人は専門分野の作業をすることでお金を貰えるのだから、それとは別に金を稼ぐ時間を作る必要が無い。だから社会人の方が時間的に余裕があるはず。
これを聞いた社会人は思う。
社会人は自分の都合以外の仕事をしなきゃいけなかったり、相手の思惑で振り回されたり、取引先の嫌味や愚痴に付き合ったり、場合によっては暴言や理不尽な言い掛かりを吹っ掛けられたり、決して自分のために使える時間が多い訳ではなく、昨今は仕事が終わるかどうかに関わらず早く帰れ、残業は駄目と言われたりで、ますます使える時間が減っている。何だかんだ言って学生時代の方が時間があったなと思う。
だから時間がある学生のうちに時間は大切に使えよ、と。
これを聞いた学生は思う。
そんなもんかも知れないが、学生だってクソ面白くもない授業を聞かなきゃならなかったりするし、バイトで怒られて嫌な思いもするし。
行きたいところもあるし、買いたいものだってあるし、友達付き合いもあるしで、とにかく時間が無いよ。そして、カネが無いよ。
社会人は思う。
だったら昼まで寝てないで毎日早起きすりゃいいじゃないか、と。
学生は思う。
寝る子は育つと言うじゃないか。若いうちは寝るのも仕事のうちだよ。
社会人は思う。
だったらオールでカラオケとかやめりゃいいじゃないか。
学生は思う。
遊びも勉強。体力があるうちじゃなきゃ出来ないこともある。
時間は、あるうちにはあると気付かず、無くなってからあったことに気付くもの。
何が正解か分かるのは時間が経ってからだけど。
おわり
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