指導案の単元(教材『ともこさんはどこかな』*現『ともだちをさがそう』も同様)について

指導案の説明の前に、本単元は「どのような目標」を持ち「どのような流れ」なのかについて理解しておくことが大切です。

『ともこさんはどこかな』は2年生の「話すこと・聞くこと」教材です。学習指導要領の指導事項に示されているように「順序よく話すことができる」能力の向上が中心となる流れとなります。
*現教科書『ともだちをさがそう』も同様です。

この教材では「大きなこと→小さなこと」の順序を指導することになります(「順序」については以下のマガジンを参照してください)。
*マガジン「論理的思考・表現の在り方(「順序」とは何か 編)
https://note.com/tnrqw/m/m8f850e0db365
*マガジン「小学校の国語科の授業 説明文(低学年「順序」)編
公開中」
https://note.com/tnrqw/m/ma68ae90b8d38

しかし、「大きなこと→小さなこと」の順序は1年生の時から繰り返し学習してきているものとなります。よって、2年生ですので再びその順序を指導する必要はありません。
ではどういう単元にすればよいのでしょうか。

1年生から多くの順序を学習してきています。しかし、その順序は各単元において単独で自己の表現に活用させていくものでした。順序を複合的に(複数の順序を用いて)自己表現に活用させたことはありませんでした。
2年生ですから、今まで学習してきた順序については十分に自己の表現に活用できるようになってきています。よって、複合的に順序を活用できる素地は備わっていることになります。
ですから、本単元においては教材の「大きなこと→小さなこと」と既習の「見えること→見えないこと」の順序を組み合わせて活用するという流れが可能となることになります。

具体的には、「見えること→見えないこと」のそれぞれに「大きなこと→小さなこと」の順序を組み合わせれば、よりよく伝わるということになります(例:「見えること」の項目を「大きなこと→小さなこと」という順序で配列するということ)。

単元の流れとしては、「教材の順序を確認する」「既習の順序を復習する」「教材と既習の順序を組み合わせることを理解する」「教材を離れて『生活科』の題材を用いて順序を組み合わせて表現する」というものとなります。

この流れを指導案にするとどうなるのか。
以下のマガジンで説明していきます。


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