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「それはまるで彗星のような」

谷水春声さんには「嫌なことは数えても減らない」で始まり、「いつか僕を見つけてください」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば2ツイート(280字程度)でお願いします。
#書き出しと終わり #shindanmaker
https://shindanmaker.com/801664

 嫌なことは数えても減らないので、花火玉に詰めることにした。真っ暗な空に打ち上がって鮮やかに花開けば、抱え込んだ苦悶もきっと弾け飛ぶだろう。
 火薬の元になる素材がこの星には多くて助かる。地球にいた頃と環境が違いすぎると精神をやられる事が多いらしいので、花火職人で居続けられる僕は幸運なほうなのだろう。
 それでも。
 ランダムに移住先を指定される制度のせいで、あの人に生涯会うことはないのではと考えると絶望しそうだ。
 だから、今日も花火を打ち上げる。
 あの人の頭上で花開くことを夢見て、遥か宇宙に届くよう、導火線に火を点ける。
 さながら祈るように。
「いつか僕を見つけてください」

(280字)


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