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遺伝子組み換え蚊

こんばんわ。谷口純也です。
3月半ばになり、春の兆しも見えてきましたね
外では花粉が多く飛んでいるようで、花粉症に苦しんでいる人たちが見受けられ、コロナ禍でもあるのでなんだかかわいそうですね。

春が来たら梅雨が来て、本格的な夏がやってきますが、毎年悩まされるのが蚊に刺され体のあちこちの痒みですね。
就寝前の耳元での蚊の音も嫌ですし、駆除するまではしばらく蚊との戦いが続きます。
そんな蚊に関してアメリカ環境庁が面白い施策を打ち出しました。

英Oxitec(オキシテック)社が開発した遺伝子組み換え蚊(GMO蚊)「OX5034」 が米環境庁(EPA)の認可を取得し、いよいよフロリダ州と並んでカリフォルニア州の一部地域でも野に放たれることになりました。

噛まない蚊だけになる

この蚊はネッタイシマカのオスに操作を加えたもの。このオスと天然のメスが交配して生まれたメスの幼虫は、成虫になれず死んでしまうよう、遺伝子に細工がしてあります。人間の生き血を吸うのは産卵前の栄養補給が必要なメスだけなので、このオスが広まれば、もう蚊に噛まれて病気をうつされることもなくなるってなわけです。

昨年、EPAと自治体の許可を得て行なったフロリダの実証実験では、、州内一部地域で数百万匹の遺伝子操作蚊を放ちました。今回はフロリダの実験を継続しながらカリフォルニアに拡大、2州で計20億匹放ってOKとGOサインが出たかたちになりました。

しかし、地元には不安の声もあるようで、種を根絶やしにする害虫駆除は俗に「不妊虫放飼法(Sterile Insect Technique: SIT) 」と呼ばれ、過去にもラセンウジバエの駆除で応用された実例があります。しかし、フロリダでは「GMO蚊の来襲」への住民の反対が根強く、環境や人体に与える影響は未知数だと抗議する団体もあり、また、国・自治体から事前に何も知らされていないという不安の声があるのは事実です。

蚊を媒介してマラリアに感染し、世界中の人々の多くが命を落としている事象を一刻も早く改善する一手となるのか注目が集まりますね。

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