静寂と喧騒
昨日は昼少し前から小学校が隣接する閑静な住宅街でポスティングをしてまいりました。
ちょうど小学校の校門前を通り過ぎた頃、マイクを使った先生のアナウンスらしい声が聞こえてきました。はっきりと何を言っているのかは聞き取れませんでしたが、体育館に生徒が集められていて、雰囲気的には恐らく卒業式の予行練習をしているように感じました。
卒業式シーズンですね~。
学校の前を通過してそのままポスティングを続けます。学校近隣の住宅街で学校を中心に放射線状に道路が整備されたエリアでしたので、1度離れたなぁと思うとまた学校に近づいてという行ったり来たりの繰り返し。
しばらく集中してポスティングをしていると急に辺りが騒がしくなりました。
学校の近くとはいえ、住宅に取り囲まれていて学校の姿が見えない場所でポスティングをしていたのですが、校庭で遊ぶ児童たちの大声ではしゃぐ声が響き渡りはじめました。
閑静な住宅街が一気に騒がしくなります。お昼時にポスティングしていたので、ちょうど子どもたちは給食を食べ終えて、昼休みの自由時間に校庭に遊びに来たのでしょう。
「キーキー、キャ~キャ~、ワーワー、………」
子どもたちが無邪気に遊んでいる時のはしゃぐ声、私は結構好きです。
毎日聞く近隣の方にとっては騒音にしか聞こえないかもしれませんが、こういった子どもたちの元気な声を聞いていると、平和な感じがして幸せな気分になります。
子どもたちは子どもたちでいろんな事を抱えているかもしれないけど、何もかも忘れて発散している瞬間を耳にしていると何だかホッとするんですよね。
自分が小さい子供の頃も、無邪気にそしてただ楽しいことだけを追い求めて本気ではしゃいでいたなぁと思い出します。なかなか今はこうやって本気ではしゃぐことがないよなぁと思いながら…。
「キーキー、キャ~キャ~、ワーワー、………」
を暫くのあいだ聞きながらポスティングを続けていたら、
「キーン コーン カーン コーン」
学校のチャイムがなりました。どっと押し寄せていた波がひいていくように子どもたちの声は徐々に聞こえなくなっていきます。
そして5分くらい経つと再び、
「キーン コーン カーン コーン」
みんな校庭から引き上げて、午後の授業開始合図ですかね。
一気に辺りは静かになり、騒がしさに慣れてしまっていたのか、普段耳にするようなちょっとした生活音は無音に感じてしまうほどの静寂さに包まれ、もとの閑静な住宅街に戻りました。
あまりにも静かになったので、
『元気だった子どもたちはみんな授業中、一気に爆睡していないかなぁ』
午後の窓辺から降り注ぐ柔らかい日差しを浴びながら、小さな寝息をたててウトウトするそんな子どもたちを想像しながら、余計な心配をしてみたりするのでした。
たった30〜40分ほどの出来事でしたが、子どもたちのエネルギーをもらいながらポスティングしていたせいか思いのほか集中してポスティングできていたようで、気がついたら学校周辺の住宅密集地はほぼコンプリート。
別に時間が短縮されたわけでもなくいつも通りの時間を費やしていたはずですが、静寂と喧騒のバランスが相まって刺激になりとても濃縮された時間を味わった気がしました。
そういえば、給食を速攻で食べ終えて、昼休みは校庭でよく遊んでいたなぁ〜。そして午後の授業はうつむき加減になっていた自分に、前方からかすかな子守唄が流れていたような流れていなかったような…。
昨日の子どもたちはそんなことはないと思いますよ。お父さん、お母さんご安心ください。
働く人も休憩時間にもっと我を忘れるくらい大はしゃぎできたらストレスをリフレッシュして休憩後の仕事に臨める気がするのですが、皆さんは休憩でリフレッシュできていますか?
私は全くできていないです。
仕事スイッチのまま食べ物を流し込み、次の仕事の段取りを考えて準備を整えて、
『ハイ、休憩終了でーす』
これはイカンですね~。