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街の新陳代謝

本日も小一時間ほどポスティングに行ってまいりました。自宅からすぐ近くの大通りを挟んだ住宅街。

我々庶民の家とは違って、大通りを挟んだ住宅街は元々富裕層が住むエリアでした。

自分の親世代やその少し上の世代で高給取りの方々が暮らしていた元高級住宅地。

そもそも一軒あたりの土地の大きさも建物の大きさも私の住む住宅地とはレベル違い。広い庭、そして建築デザインも当時のおしゃれ建築で出窓がついていたり、ステンドグラスが施してあったり、大きなバルコニーがついていたり、立派な植栽が植えられていたり。

しかし、時を経た今はゴーストタウンと化しています。富裕層の子供や孫世代が代替わりで家を建て直し新しいデザインの家もチラホラありますが、雑草ぼうぼうの空き家や空き地、売り出し中の家、手入れの行き届かない建物が多く見受けられるようになりました。子どもごころに華やかだったあちこちに存在する看板も色褪せて、文字が読めるか読めないかという感じ。

そして、すれ違う人々はご老人ばかり。

私が小さい頃、子どもたちで溢れかえりよく遊びに行っていた公園に残る人気遊具は、危ないからと規制線が張られ使用禁止になっており、所々に設置されていた色とりどりの遊具たちのほとんども見事に撤去されていました。土曜日だというのに公園で遊ぶ子どもはひとりも見当たりません。広い公園にいたのは、ストレッチをして腰を伸ばしているおばあちゃん1人だけでした。

輝かしく憧れであったこの住宅街もすっかり淋しい場所になりました。1年半ほど前に配ったときより20世帯も配れる家が減っていて少し悲しくなりました。

大通りを挟んだ私たち庶民の住宅街の方が活気があるのは何なんでしょうか!

これから廃れていくのかな?

淋しいですけれど、長い年月を経て街は少しづつ新陳代謝していくのですね。

今日は短時間だったのにセンチメンタルなポスティングになってしまいました。