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誰かがいないと回らない会社

今まで2度転職し、3度会社を辞めましたが、
退職の際にいつもあったのが数々の引き止めです。

恐らく退職を経験された、
もしくは退職を考え上司に相談された際に
大なり小なり引き止めはあったと思います。

そして、退職の相談時によく言われたのは、
「辞められたら困る」
「会社が回らなくなる」
「業務の引継ぎをどうしよう」
「なぜ退職するの?」
「次は決まっているの?」
などなど

その時にいつも思ったのが、
「どんなに引き止めをしても辞めたいと一度思った会社に忠誠を尽くすのは難しい」
「人一人辞めて会社が回らなくなることは無い」
「今後を考えて未来を構築するのは会社」
です。

私は以前人事の仕事をやっていた時期があります。
入社と退職、人員管理に携わっていました。
人員計画を考える時にも、人財(人材)のパフォーマンスや環境などを考慮して、
先の人員配置と評価などを含め、優秀で必要な人財には退職に至る要因を出来る限り排除しつつ、
後進の育成など、もしもの事態にも備えていました。
ただ、予想外の退職は予見するのは難しく、退職の申し出があった際に、どうしようか?と思ったことはあります。

でも、結局はその人一人が辞めても部署や会社が潰れてしまうということはありませんでした。
当たり前のことだと思います。

確かに優秀な人財であればあるほど、
会社を辞められてしまうと混乱を招き、
一時的に機能不全にはなるとは思います。

どの業種分野であろうと、
人が一人辞めてしまうと、
以前のパフォーマンスが維持できず
一時的に生産性は落ちます。

ただ、パフォーマンスが落ちた分をどうカバーするのかを考えるのは、会社です。
会社が適材適所に人材を配置し、一時的なダメージを早急に修復させなければなりません。

そして、未来を創るのは残された人たちです。

また、辞められて困る人財なら、
辞められないように、その退職を考える要因を排除するべきです。
必ずシグナルは出ています。

会社の責任と権限でやれることをやっていなかったから招いた結果を受け止め最善を尽くすべきです。

会社の責任において今を創り、
また未来につなげる為に
今一度必要で優秀な人財の置かれている状況を把握し
体制を整備し、必要であれば見直してみればどうでしょうか?
そうすることで会社の発展につながると思います。

ここからは私の話です。
興味ない方は読み飛ばしてください。

私は辞めた会社に対して感謝こそあれ、
恨みつらみは全くありません。
今でも係わったメンバーの成功と会社の発展を祈念しています。

私のスタンスは
“来るもの拒まず、去る者追わず、死に際は潔く”
でした。
今までも本気で退職を口にした時には、様々な要因を考えた上での申し出で、
考えが変わり退職を思い留まることは基本ありませんでした。

基本と書いたのは、
今となっては笑い話の反面教師の上司との間で
上司の酔った勢いで「辞めろ」と言われ「辞める」と言ったことがあり、
その時、翌日に「辞める」という言葉を売り言葉に買い言葉とはいえ口に出したからにはと思い、
不本意ながら「退職願」を持っていきました。
しかし、記憶にないと言われ受理されず破り捨てられました。
今となって思えば、優しさでのすっとぼけだと思っています(笑)

それ以外は軽はずみに本気の辞めるという言葉を使わないようにはしていました。
ただ、退職意思決定のトリガー(引き金)は常にあり、
その領域に入れば辞めると決めていましたので、最終的に辞めています。

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