名文引用箱

《「あいつは自分でだめになっているんだ。もし、お前がそれをとめようとしたってできっこないな。これからあとで俺があの女を捨てるとすると、すごくだめになったみたいに見えるだろう。だけど、あいつがお前を好きになるとすると、そいつはたちまちのうちに回復するな。ほとんど以前と変らないぐらいにだよ。ところがだ、あいつはそこであらためてだめになる。自分でだ。それに、倍も早くだよ。そうしたらお前は、もう我慢できなくなる」》(ボリス・ヴィアン『北京の秋』)

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