ホリエモンが「今年のイチオシ」と語り親近感まで抱いた、普通の女子高生の生きづらさとの向き合い方『スキップとローファー』【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】
【堀江貴文の月イチ漫画レビュー】は、漫画を愛する堀江貴文氏が超多忙を極める合間に読んでおもしろかった作品を毎月レビューするコーナーです。長文レビューもあれば超短文レビューもありますが、そこはご愛嬌。本当におもしろいと思ったものしかレビューしませんので、どうぞお付き合いください。(編集部)
【レビュアー/堀江貴文】
東大を目指し進学校のない田舎町から上京してきた女子高生が主人公の物語。
私も主人公よりもっと田舎の街に生まれて、実家から通える距離に進学校がなかったら同様の境遇だったかもしれない。ど田舎の神童は東大を目指すべく東京の男女共学の進学校に入学する。
そしてアクシデントで遅刻しそうになった時に運命の出会いをする。
その相手は元子役タレントのイケメン君。なんとなく主人公に対して自分に欠けている素質を感じ、そしてなんとなくの好意を持つ。
人は誰しも他人に遠慮しながら気を遣いながら生きている。それはイケメンも美女もみんな同じ。コンプレックスを克服しようとあの手この手で努力をする。コミュニケーションのミスマッチをなんとか埋めようとする様が詳細に、わかりやすく描かれてて高校時代に戻りたくなる。
そう。そこには青春の甘酸っぱさも存分に感じられるし、もしかしたら今からでもそんな気持ちを持てるかもしれない、なんてそんな妄想に駆られるくらい、引き込まれる。
主人公の勉強などへのストイックさと、冷静さとは裏腹に人間関係の不器用さが面白い、というか親近感が湧く。こんなに普通の感じの女子高生が、一生懸命に高校生活に打ち込んでいる描写をみたら、自分ももっと充実した人生を生きなきゃって勇気をもらえる。
そんな漫画でした。今年イチオシのおすすめ!