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年末年始に没頭して、心と体をデトックス。おすすめ漫画7選2021-2022

【レビュアー/編集部】

お正月を迎えるこの時期、実家に帰ったもののする事がない…。休みだけど特に予定もない…。

おこもりする事にもだいぶ慣れてしまった方も多いと思いますが、やはり年末年始はそれとは別の「なんだか暇だな…」があったりしませんか?

何かするか?

…いやめんどくさいし。

むしろ休みたいよね。

あれ…休むってどうするんだっけ?

そんなサイクルに陥ってる方には漫画の一気読みはおすすめです。

漫画の世界に没頭して、知識を得たり、キャラクターと一緒に世界を体感していく…適度な脳の疲れは、読み終えたときの謎のやり切った感と相まって、ぐっすり眠れるし、漫画を始め、好きなものに没頭する事は結構ストレス発散になると思っています。

そんなこんなで、今回は独断と偏見のおすすめの漫画を紹介します。

今年読んで面白かったと思った作品や、気になる作品をまとめます。

『ザ・ファブル』(南勝久/講談社)

え…この漫画ってこんなに面白かったの…?

ふーん。なんかちょっとヤンキー臭い感じの漫画なのか? と思っていた自分を6秒以内に片付けたい。現実味の少ない話かと思いきや、全てがとてつもないリアルさ。行動や考え方の説得力があり、専門的な情報も多く、日本にも殺し屋という仕事があるんだろうな…と思ってしまいます。

個人的には「妹」のヨーコが中心でドラマが展開するドランク・クイーン回が好きです。めちゃくちゃ笑っていたはずなのに、急に感動させられる『聖なるグビ・コン・チュ♪』からの『ウィ〜〜ウィ〜〜♪』は(何言ってるかわかりませんね…でも本当に最高なんです)、思わず涙があふれます。

『ワンパンマン』(ONE/村田雄介/集英社)

めちゃくちゃ笑えて目が楽しい作品です。

言わずもがなの有名作品。ONE先生の生み出した最強の男・サイタマの最高に笑えてワクワクするドラマを、何倍にも増幅させる村田先生の超絶な表現力。ギャグもかっこよさも、全てのキャラクター、物語、作画、演出の歯車が噛み合い、爽快な作品。うわ!目と脳が楽しい…!!と純粋に思える作品。

ゴールデンカムイ(野田サトル /集英社)

金塊争奪戦も佳境!読むなら今!

「元囚人の刺青の掘られた皮膚を剥ぎ、それをつなげる事が金塊の手がかりとなっている」というかなりシリアスな内容と、アイヌ民族をはじめ、その時代の文化の凄まじい情報量が詰め込まれているにも関わらず、びっくりするほど読みやすいテンポ、ハイスピードギャグ(下ネタ含む)という驚異のバランスで成り立っている作品。全部の話が面白い上に密度が凄いので毎度驚愕します。

東京ヒゴロ(松本大洋/小学館

今1番読みたい作品。

松本大洋先生の作品の独特の空気感は、30〜40代の漫画好きやサブカルチャーを踏襲してきた人のど真ん中に刺さる…。「雰囲気」漫画という言葉がまことしやかにありますが(作者の持つ視点や独自の表現を追求していて、多くを語らない作品)、松本先生の作品はそのような作品群の中でもずば抜けたオリジナリティーと読みやすさが半端ない。そんな先生の久しぶりの新作。未読の人はぜひ。

北北西に曇と往け(入江亜季/KADOKAWA)

アイスランドにめちゃくちゃ行きたくなる。

サスペンスとファンタジーとリアルが絶妙に混ざった唯一無二の作品。アイスランドのひんやりとした空気や匂いの中、不思議な力をもった高校生男子が愛車とともに走り抜ける。風やその土地の匂いが爽やかに感じられます。この作品を読むまで、海外旅行に興味を持ったことがなかったのですが、今では一生に一度はアイスランドに行きたいと思っています。自分の見えている世界が、読んだ前後で変化する作品。

古見さんは、コミュ症です。(オダトモヒト/小学館)

ああ素晴らしきサンデーの血脈。

アニメ化で多くの人が知ったのではないでしょうか。登校初日に学校のマドンナとなったクールな美少女・古見さんは、実はコミュニケーションが苦手で人と話したいと思っていても声が出なくて…それを知った主人公・只野くんと協力して友達100人を目指します。

個人的には『うる星やつら』の変な奴ら全員の個性的な魅力全開の楽しさと、『天使な子生意気』の誰もが振り返るスーパー美少女描写、そして軽やかなコメディーがツボです。人と関わろうとすることや、多様性をさらっと表現していて好きです。

スキップとローファー(高松美咲/講談社)

アスファルトがきらきらときらめくような、繊細な、すぐそばにある青春。

読んでいて爽やかな幸福感に満たされる作品です。男女ともに爽やかな気持ちになれる作品です。けして華美じゃないけど、優しい綺麗さがあって、この中にいたいなとか、ああわかるな。とか。多くの人がグッとくる作品だと思います。

まとめ

自分でもびっくりするほど独断と偏見で選んでしまいました。なんなら、もともと5選にするつもりになっているのに7選になってしまってる。でも悔いはありません。だって面白いんだもん。

という事で、今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

気になった作品があればぜひお手にとって、楽しんでみてください!

みなさま良い年越しをお過ごしくださいませ!

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