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これからの極道はシノギをしくじったら性転換でアイドルに!! アイドルになった極道の「仁義なき戦い」in 芸能界『バックストリートガールズ』

※本記事は、「マンガ新聞」にて過去に掲載されたレビューを転載したものです。(編集部)

【レビュアー/荒井健太郎】

ヤクザと聞いて皆さんはどんなイメージをお持ちですか?

暴力的、恐い、危ないことをしていそう、でも熱くて、筋を通す。ええ、分かります。信じてました。色々な極道マンガを読んできた皆様ならそう答えてくれると!

しかぁぁぁぁしっ!!

そんな前時代的な考え方は今日!今!!この場で!!!捨てましょう!!!
歌って、踊って、可愛くて、麻雀も打てる!それが今のヤクザです!えっ、可愛い??ヤクザって男じゃないの??そんな前近代的な考えを持っている人はとりあえず、ジェンダー論を学んでください!(よく分からないけど)とりあえず、その可憐な姿を見てみて下さい!!黙ってみれば分かります。

思わずCD100枚買いたくなるくらいの可愛さなんです! 握手券のためならお布施は安いものです。すでに、この漫画を読んでから、僕はゴクドルズの大ファンです。このアイドルの名前はゴクドルズです。今後必ず盛り上がるので要チェックですっ。僕は圧倒的にマリ推しなのですが理由はあとで説明します。

でも、彼女たちは元はイカツイ恐い人(男性)たちだったんです。それがとあるミスから親分にアイドルになることを命じられてしまうんです。そして、タイに行って大改造手術を乗り越え、血のにじむような修行を乗り越えて、このステージに立っているんです!

この漫画は失敗したヤクザが全身整形してアイドルになったら、よくわからないけど売れてしまって、でも、男気と女心の間にゆれるそんな漢たちの勇姿を描いています。アイリ、マリ、チカそれぞれ3人の葛藤を見てみましょう。

親分がとにかく理不尽

アイドルのプロデューサー兼親分はアイドルに対して圧倒的に古いアイドル感を持っています。アイリはそのとばっちりを受け、お酒すら飲めません。水も飲めません。

親分はおそらく昔のアイドル世代ですね。チョコレートですね。

グループの中で1人だけプレゼントが少ない…。

アイドルグループの性ですが、人気がある人がいれば、人気がない人もいる。マリはそんな3人の中でも特に人気がないのです。プレゼントなんて関係ないという元ヤクザとしての部分と女としての感情の間に揺れ動くマリ。気にしないと言いながらも…子分がいつの間にか自分のファンに…。

チカは姿が変わっても慕ってくれる子分に感動します。お酒を酌み交わし、心で通じあっていることを確認するのですが…自分の名前の入ったパンツを子分がはいているところを目にします。

自分の名前が入ったパンツを子分に履かれる兄貴の気持ちたるや…すばらしい世界ですね!!

どう女の子になっていいかわからない


男が考える理想の女の子とリアルのギャップは人類永遠のテーマですね。

この漫画は漢なら一度は夢見る「俺、来世は美少女に生まれ変わってアイドルになるんだ」という夢を実現しているすばらしい漫画です。

しかし、技術が発達して外見は女になることはできても心までは変えることはできません。外見がいくら美少女になったからといって、心まですぐに美少女になれるわけではないのです。そうなんです、東城綾にはなれないのです。男気と女心の葛藤がリアルに描かれているのが、この漫画がただのギャグマンがではない由縁なのです!!たぶん・・・

最後に、今の技術でも必ず成功するわけではないので開発、改造は自己責任で!!


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