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僕の彼女は障害者#13

新しい心療内科に通院先を変えて、若い女医さんが主治医になった。
この先生は本当によく話を聞いてくれて、こちらの希望を受容してくれる先生だった。
この頃、彼女は自宅で私に対して極端に攻撃的になることがあった。
一番多かったのは目つきが悪い彼女よりも私が先に寝てしまった時のこと。
「私のことなんてどうでもいいんだ!」と言い別室に言ってしまう。
気づいて呼びにいかなければ何時だろうと関係なく怒りだして1時間以上文句をぶつけてくる。
そうならないために彼女が寝るのを確認してから就寝する様にかなり気を付けていた。

そのことを主治医に話したところ、
「その彼女の態度には応対しないほうが良いよ。はっきりと別室に行っても迎えにはいかない!」と宣言したほうが良い。とアドバイスを頂いた。

主治医の指示通り

主治医の指示通りのことを彼女に伝えた。
すると、困っていた別室へ行く行動が止まったのだった。
「主治医の考え」というところが彼女に良い影響を与えたのか。
何しろこれで落ちついて寝られる日が増えるだろうと安心した。

しかし、ある日の夜
同じ様に寝れないと言い、別室に彼女が行ってしまうことがあった。
宣言通りにほったらかしておくと、、、
「ガシャーーン!!!」
見に行くと、食器や調理器具を投げていた。
そして泣き叫んでいる。
ぐすぐす泣いているなんて表現ではない。
これは泣き叫んでいる。
そんな状態だった。

何度か止めに入ろうとするが一向に収まらない。
危険を感じながらも時間が経てば落ち着くだろうと様子を見ていたが全く収まる気配がない。
夜の23時に始まり2時、3時になっても破壊行為が止まらない。
無理やり頓服を飲ませて落ち着かせ様にも口に入れた薬を吐き出してしまう。

最終手段の救急車と警察を呼ぶことを決断して電話を取り、電話を始めた。すると彼女の破壊行為がピタッと止まった。そして頓服を飲み、10分程度で寝た。
この時の時間は4時過ぎだった。
かれこれ5時間も食器や調理器具、壁などを破壊していたのだ。

私は1時間だけ眠りにつき、仕事を向かった。
この日はこれまでで一番大変な日だった。

心理検査

今までの行動や気持ちの面を考えると、彼女本人も自分に障害があることを認識していた。
そこで、主治医に相談して病院での心理検査を受けることにした。
これで発達障害などの診断がついて、対応方法に先が見えるだろうと思っていた。
検査を行い数週間後、心理検査の結果は、、、
IQ50で軽度の知的障害だと判定された。
彼女は知的障害者として診断されたのだった。

知的の遅れから来る、精神的な未熟さが顕著に見られる。
対人関係でも未熟さからの依存の傾向も出ている。

まさか知的障害だったとは全く想像もしていなかった。
ただ、本人はびっくりした様子はない。
後で聞くと、今までの苦しさの原因が知的障害だったと分かって安心したそうだった。
そして、今後手帳の取得や年金の申請手続きを行っていくこととなる。

ご覧いただきありがとうございました。
継続13日目です。

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