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僕の彼女は障害者#21

ちょっと理解できない事が昨晩起きた。
いや、理解できないんじゃない。
対応しきれないのだ。

■彼女のルーティン

彼女の夜のルーティンは
21時30分 入浴
22時00分 就寝準備
22時30分 服薬
23時00分 寝室へ移動
で23時30分頃には眠りにつく。

しかし昨日はお昼頃まで寝てしまっていたらしく、全く寝付けない様子。
しかし、本人はベッドの中でスマホずっと触っている。
それは寝れるはずがない、と思う僕。
そしてそのうちに、癖になっている「かかとの皮むき」が始まった。
酷い時には出血するまで皮を剥がしている。

僕は23時には寝たいと常に思っている。
しかし、先に寝てしまうと彼女が
「暴れる」
「服を引っ張る」
「泣いてリビングでうずくまっている」
なんて事が度々起きていた事から、先に寝ないように心がけている。
今ではそこまでのことは無いのかもしれない。しかし、私はその経験をしているので恐れている。一種のトラウマかもしれない。

■僕の気持ちのがついて行かない

僕も彼女の対応を1年以上しているので、「この時にこう対応したら安心してくれる」というのは頭で分かっている。
しかし、その対応、本当は「納得して・望んでやっているのでは無いのかもしれない」と気づいた。
だから、「こうあってほしい」と願望がある。
・普通に自分の寝る時間になったら静かに眠ってほしい。
・毎日一緒に寝て、寝かしつけの様なことをするのは嫌だ。
・なんの為に一緒にいるのか。
・それぞれが自立して支え合うのが理想だ。

これが僕の本心だ。
そう、これが本心なんだ。

しかし、今の彼女はこのステージにはいない。
そして、いつそのステージになるのかなんてわからない。
そもそも土台が違うから登って行った先にそのステージは無いのかもしれない。

■この日はどうなったのか?

怒り出した彼女に対応しきれずに、外へ逃げてしまった。
「ゴミを捨てて気分を変えてくるから待ってて」と伝えて。
15分ほどで戻った。
彼女は玄関の外で蹲っていた。
声をかけても動かない。
手を引き、寝室に連れて行き寝かしつけをした。
しかし、僕は知らないうちに寝てしまっていた様だ。

朝、起きると彼女は隣で寝ていた。
僕はいつもの様に出勤の準備をする。
彼女が起きてくる。
「おはよう」
「おはよう」
お互いに挨拶を交わした後、彼女はこう言った。

「このノートに遺書を書いちゃった」
「デイケアの担当に見せなきゃいけないけど、なんで書いてしまったんだろう」

そう、昨日僕が寝てしまった後に、またリビングへきて「遺書」を書いていたそうだ。
僕は何も言わずに彼女を抱きしめた。
そして、朝食を食べて「僕は仕事」「彼女はデイケア」へと向かって行った。

帰宅後にどんな話があるのか?
どんな状態で帰ってくるのか?

不安だ。不安、、、。

継続21日目
ご覧いただきありがとうございました。


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