世の中にはホテルのブランドがたくさん
最近、海外もそうですが、日本にもホテルブランドがとても多くなってきて、何がなんだかわからない日本の消費者もとても多いのではないかと思います。
業界で働いている人々も十分に理解できているかというと、それも微妙ではないかと思ってしまうくらいに乱立しすぎているというのが、現実です。
2022年にはヨーロッパではアコー、ヒルトン、マリオット、IHGのホテルチェーンが独立系ホテルが失った分のホテル数のシェアを伸ばしているということです。
そもそもブランドとは
そもそもブランドとは何なのでしょうか?
ブランド「brand」の語源は「burned」、つまり「焼印を押す」ことから生じたといわれています。ここでの焼印とは、他人の家畜と自分の家畜を区別するためのものであったと言われています。
このことからブランドとは、自社の商品・サービスを、他社のものと区別してもらうためのものだと言えます。
ここまでブランドが乱立していると、それぞれのホテルブランドが自身の商品やサービスを区別して認知してもらっているか、ホテル自身が認知させようとできているのかが少し疑問に思えてきます。
ブランドやブランド戦略については、インサイトフォースの山口さんの視点を参考とさせていただきました。
日本と海外のホテルの分類
さらに消費者とって区別しにくい理由は日本におけるホテルの定義や認知がとても広義であるだと考えています。
日本で一般的に言われている分類は以下の4つです。
- リゾートホテル・旅館
- シティホテル
- ビジネスホテル
- エコノミーホテル
一方、STRによる国際的な基準でホテルの分類(価格帯によるクラス分け)は、以下の6つです。
- ラグジュアリー
- アッパーアップスケール
- アップスケール
- アップミッドスケール
- ミッドスケール
- エコノミー
これらはその地域の平均客室単価に基づいて考えられているので、消費者としては1番分かりやすいと思われますが、日本ではまだこの考え方が浸透していないので、ホテルのブランドが乱立すると混乱を極めてしまうのではないかと考えています。
この国際的なホテルの分類ついては、こちらでうまくまとめられているので、参考にしてください。
これから
次回からは数回に分けて、主なホテルグループのブランドをさっと見ていきたいと思います。
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