【Vol.2】私が公務員による公務員のためのイベントをやる理由
早くも第2弾。今年中に書き終えたい。が、書きたいことが多すぎる…。
とりあえずイベントページね。公務員がメインターゲットだけど、民間の方や学生の参加枠もあるし、最終日の見学は無料です。が、要事前申込み。
FBページはこちら。
んで、なんでVol.2をやることになったかって話。
働き方改革ってのは皆さんご承知のとおりかと思います。で、うちの組織でもそれが始まったわけです。9/19から。
抜粋すると…
県では、職員の長時間勤務の解消に加え、仕事のやり方の抜本的な見直しや風通しの良い職場環境づくりなど、これまで以上に県庁全体の働き方改革を進めていくため、この度、「新潟県庁働き方改革行動計画」を策定しました。
職員一人一人が仕事にやりがいを持ちながら、ワーク・ライフ・バランスや効率的で質の高い働き方を実現し、県民サービスの向上につながるよう取り組んでまいります。
つまりですね、素直に読めばさ、目的は何かって言うと、
県民サービスの向上
これなんだよこれ。恐らく、制度を作る側だってそれは分かってるはず。
でも、考えてみてほしいんだけど、"県民サービスの向上"って、一朝一夕でできるもんかね?難しいよね。誰かがいいと思ったものが、他の人がいいと思ってくれるわけじゃないからね。
業務の特性上、すぐに結果が出ないものが多いから、長期的に取り組む必要があるし、だからこそ"仕事のやり方の抜本的な見直しや風通しの良い職場環境づくり"が必要だし、それを踏まえて、"職員一人一人が仕事にやりがいを持ちながら、ワーク・ライフ・バランスや効率的で質の高い働き方を実現"することが、"県民サービスの向上"につながるわけだよね。これは俺でも分かるわい。
でも、"県民サービスの向上"って、どうやって効果測定すればいいの?長期的かつ多角的な視野で評価しないといけないわけだよね、きっと。
そこで、真っ先にやり玉に上がったのが、
職員の長時間勤務の解消に加え
これですな。これは簡単だよ。残業時間○%カット、って決めればいいんだから。決めちゃえば、決まりを守る真面目な職員は(もちろん私も含む)守るしかなくなる。
○%カットってのは数字で出るわけだから、管理する側は楽だよね。それが県民サービス向上につながっているかどうかは現段階では評価できないとしても、中間報告では、書いてあるうちの一番最初の言葉については既にこういう結果が出ている、と言えるわけだから、及第点かは判断する側によるけど、少なくとも何もやっていないわけではない。その分の人件費も減らせるし。
しかしね、いいかね、公務員だって、自分の仕事のアウトプットにプロとしての誇りを持っているやつは星の数ほどいるんじゃい!
家族や趣味を犠牲にしても、世の中をよくしたいって思って遅くまで仕事してるやつだって、ほんとに星の数ほどいるんじゃい!
あ、ちと心の声が。
で、もう一つ考えてみてほしい。
これ、一般論ですよ。公務員ってのは、単年度で予算とやること(事務分掌というA4の紙に書かれている)がガッチリ決まっている。そして、管理職ってのは、誤差はあれど、だいたい2年くらいで部署異動がある。で、年に4回、議会で事業の進捗等について聞かれたら報告しなければならない。
ってことは、2年では結果が出そうにない目標に向かって部下を頑張らせても、なかなか自分の結果には結びつきにくいのですよ。
だから、残業するな、ってする方向になりやすい。でも、予算とやることが減るわけじゃないから、その分のアウトプットの質と量を減らすことはできない。いや、減らしたっていいのかもしれないけど、税金が原資なのだから、質も量も減らしたらだめでしょ、普通に考えて。
じゃあどうすればいいかって言うと、これは個人のスキルや性格にもよると思うけど、それこそ職場全体で"仕事のやり方の抜本的な見直し"をして超効率化するか、でなけりゃ、本気で仕事のアウトプット見据えてる職員は、業務時間外でやるしかないよね。
これって、大企業にも同じことが起こっているはずだと思うんだけども、企業のアウトプット(つまり商品)の質と量が下がったら、売上と利益が下がって、最終的には経営責任が問われるわけでしょ?大企業ほど時間はかかるはずだけど、原則論は。
でも、私見だけど、自治体にはそういうのは今のところそこはそれほど直結していないような気がしていて、そもそもアウトプットの評価が必ずしも金銭換算できない(だから行政としてやるわけだけど)から、評価もなかなかしづらい。
だから、"仕事のやり方の抜本的な見直し"は、この組織においてはジブンゴト化されづらい。ま、だから残業代という目に見えやすいコストカットをするってのはある意味合理的でもあるとは思う。
が…この箇所を忘れていないか、と思うわけです。
職員一人一人が仕事にやりがいを持ちながら
これって、アウトプットを考える上で本当に一番大事なところだと個人的には思っていて、難しいことだけど、真摯に取り組むべきポイントだと思う。
で、俺が理不尽さを感じているのが、年度末とかのポイントで他の改革案と同時に残業カットを言うのではなく、年度途中(つまり、仕事は動いていて人の増減もないタイミング)で、残業だけダメー!となっていることだー!!
(細かくは色々他の施策も出てるけれども、なんつーかなぁ...次回書くかな。あ、個人の感想です)
もう一つ怒ってるポイントなんだけど、
残業カットによる人件費削減が主目的なら、"働き方改革"なんて言葉は使わずに、"財政改革"と言えば俺は納得する!!
ということ。目的は目的としてきちんと共有してほしいし、ウソをつかれると本当にモチベーションは下がる。
というところで、第2弾もまた長々と書いてしまったので、次回に続く…。
あー、本音が出てるなー笑
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