”×できる・できないではない!〇やる・やらないか!”-発表はマジでいい勉強法-

コロナで授業開始が二週間遅れている。
その上、当分の間はオンライン授業。
今はトレーナー活動もチームの活動停止中のため、なし。
バイトも自粛。
人に会いたいなーと思っている中で、、、
今回は自分が大学で熱心に活動しているゼミに関連した内容をまとめる。

はじめにゼミ最高!

【所属しているゼミ】

大学で面白い授業の一つは、ゼミ。
自分が所属しているゼミはJSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)を目指し、体育会等の学生トレーナーをしながら将来はトレーナーとして活動していくことを目標にしている学生で構成されている。
もちろん、大学生活中に、”自分のやりたいことではないな”等と感じて一般就職する人もいるが、卒業まで学生トレーナーはやり切っていて、入ゼミの時に将来トレーナーを目指すことを条件にしている。

ゼミは二年生と三年生で行われ、四年生は卒論とAT試験対策をします。
今回は二年生と三年生のゼミについて紹介する。

基本的な内容は各学年一年を通して大きい発表と小さい発表が一回ずつあり、二年生は機能解剖の筆記試験と、ATとして必要な傷害の評価の実技試験がある。
今回は発表についてのみで。

<発表の内容>


✔二年生


✓論文抄読会☞小さい発表

自分の好きな論文(総説や症例報告ではない研究論文)を一つ選び、内容をA4裏表一枚にまとめて7分程度で発表。


✓機能解剖及び外傷・障害とその評価☞大きい発表

各一人に各部位(足部・足関節・下腿・膝・大腿・骨盤・腰部・頚部・手・肘・肩)が割り当てられ、配布資料とパワーポイントを作成し、約30分で発表、その後質疑。


✔三年生


✓運動療法☞大きい発表

二年生の時に発表した内容を元に一つの傷害にフォーカスして、その傷害がどのような傷害か(受傷機転、病態生理、疫学等)、どのように運動療法=アスレティックリハビリテーションを進めていくか、実際に根拠に基づいたメニューを組み、それを配布資料とパワーポイントにまとめ、約30分で発表、その後質疑。


✓卒論のデザイン発表☞小さい発表

背景・目的・方法・予想される結果をA4一枚にまとめて、パワーポイントに基づいて約7分で発表。

【ゼミのモットー】

ここで急ですか、ゼミのモットーは…

”できるできないではない。やるやらないか。”

正直に言ってこのゼミは非常に厳しい。
生半可な”ATになりたい”という気持ちで入るゼミではない。
自分が一年生の時から噂は聞いていて、見学に行った時に先生はその日の発表者の内容がひどすぎて、資料をぶん投げていた
その時はビビったし、”なぜこんなに厳しいのか”、”先生はバカ真面目なのか”と思ったけれど、なぜか腹をくくれて、”覚悟決めて頑張ろう”と決意して、入ゼミを希望したのを覚えている。


【厳しいゼミ、その理由は?】

上記で述べたように、発表内容がひどいと先生はぶちぎれる。なぜ、そうなるか。今の自分はよくわかる。

ATの仕事内容とその環境

1.仕事内容

JSPOのHPでの定義から…

”公認スポーツ指導者制度に基づき、JSPO公認スポーツドクター及び公認コーチとの緊密な協力のもとに、競技者の健康管理、外傷・障害予防、スポーツ外傷・障害の救急処置、アスレティックリハビリテーション、体力トレーニング及びコンディショニング等にあたる。”


👇👇👇
必要なことは、膨大な知識の収得

☞解剖学・運動学・バイオメカニクス・生理学・心理学・栄養学・コーチング論・トレーニング論・・数多くの分野を勉強しなければ上記の仕事内容はできない。

医師や医療従事者、AT等のトレーナーは、他人の身体を預かるという面で大きく仕事内容が同じである。ということは、医師ほどではないが、数多くの分野の膨大な量の知識を保有しなければならない。


2.環境

一般的にトレーナーは需要が少ないし、給料も安いと言われている。
しかし、大学のある教授(スポーツドクター。アスリートやオリンピックに関わっている。専門はスポーツ医学、循環器病学。)が授業中におっしゃっていた言葉がある。

実際に現場で優秀なトレーナーを見てきた。優秀なトレーナーは引っ張りだこ。逆に仕事を選ばないといけないくらい。なので、勉強がんばって下さい。”
(この教授は優秀なトレーナーの定義を直接的にはおっしゃていなかったが、自分が授業を受けてきて感じたのは、ATは外科的なことだけではなく、内科的なことも同じくらい勉強しないといけないということ。実際に現場で発生する症例は、外科的な症例ばかりである。しかし、内科的な症例は命につながることもある。それを救うことが出来るか否か。)



この言葉は忘れられないし、非常に励みになる。



要は、膨大な分野の勉強して知識を身に付けないといけない


同様なことが、ゼミの発表でも同じことが求められていると思う。


実際に発表の準備には、自分の場合は最低でも一か月は必要で、その一か月間はほとんどの時間を発表の準備に使う。
そのくらいかけないと出来ないものである。
時間をかけるほどいいものが出来ると自分は思っている。



☝☝
実際の資料。総文字数は10000字超え。参考文献が多い。

多くの専門書や論文を読んで、ただ写すだけではなく、オリジナリティも出していく。
先生が言っていたのは、”ゼミはみんなで学ぶ場である。”ということである。
教科書をコピーしたものは、教科書を読めばいいし、一人でやればいいし、ゼミに所属する必要はないと自分は思う。

時間をかけて資料を作成していけば、それなりの資料は完成する。
でも、メインは発表である。
資料と別にパワーポイントを作成して発表する。
ここで大事なのは、資料をただ読むだけではダメということ。
上記でも述べたように、資料を読むだけなら一人でできるので、ゼミでやることではない。
いかにわかりやすく膨大な量の資料から、聞いていいる人に伝えることが出来るか
そのために、必要なことは、専門書や論文をしっかり読み込み理解するということ。
本当に大事な点はどこか、まとめるとどういう内容かを理解していれば、実際に発表するときに、わかりやすく説明できて他人が理解できる。
他人が理解できて初めて伝わり、発表はうまくいったことになる

実際に先生も発表がいいとほめてくれるし、”時間をかけて作ってきたね”とやってきたことを評価してくれる。

発表するために必要なことをまとめると…

資料:膨大な内容 ☜ 文献をしっかりたくさん読む ☜ 時間と労力


発表=他人に伝わるような準備 ☜ 時間と労力

【まとめ】

なぜ、厳しいのか。
それはAT・トレーナーには膨大な知識とそれを身に付けるための勉強が必要であるから。
その準備段階として、ゼミの発表でどれだけ時間と労力をかけることが出来るか。

いい発表は、できる・できないではなく、やる・やらないか。
いい発表は誰にでも出来るから。


p.s.

こういう社会状況だからこそ、できる分野の勉強を頑張ろうって思うけど、なかなか思い通りにいかないですね。
少しずつ積み上げるか、最悪、現状維持か、後退を最小限にするくらいの気持ちの持ち用でいいですかね。

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