12/23　旦那さんのサンタになる日

■うちの夫婦は、しっかりと取り決めしたわけではないのだけれど、クリスマスはお互いの欲しいものをプレゼントしあう習慣になっている。12月に入ったくらいから、「何が欲しい？」と、プレゼントに欲しいものを考えてもらい、月も半ばになってきたあたりでピンポイントで欲しいものが決まって、クリスマス前の休みに一緒にお買い物に行く、というのが例年のパターン。というわけで、今日は、旦那さんへのプレゼントを買いに新宿に出かけてきた。
■旦那さんは元々多趣味な人なのだけれど、今年の後半、さらに趣味がひとつ増えた。スパイスカレー、および、スパイス。『カレーの恩返し』をちょい足ししたカレーでスパイスに目覚めた。『カレーの恩返し』パッケージ裏の成分表示を見て、「ここに書いてあるようなスパイスを調合したら、おいしいカレーの素が作れるのか！」と、カルディやスーパーのスパイス売り場でいろいろなスパイスを買い求め始めた。わたしは、「旦那さんがスパイスにハマれば、家でおいしいチャイが飲めるようになるかも！」というおこぼれ狙いな理由で旦那さんがスパイスにハマるのを応援していた。書店でスパイス関連の本を見比べ、「これが一番わかりやすいし、おもしろそうだよ！」と、『いちばんやさしいスパイスの教科書』（水野仁輔/著）をおすすめした。各種スパイスの説明が詳しくて、コラムがたくさん載ってて読み物としてもおもしろくて、カレー（とついでにチャイ）のレシピも載ってる！ 旦那さんは、数週間悩んだ後この本を買ってくれて、この本に載っているキーマカレー（の、グリーンピース抜き）を作った。とても美味しかった。旦那さんは、これで完全にスパイスにハマった。ただ、旦那さんはパクチーが苦手なのだけれど、コリアンダーの粒をガリッと噛んでつぶしてしまって、「コリアンダーは、パウダーにしてあるといいけど、そのままのを噛んでしまうと苦手な味がする……」と。「コリアンダーとパクチーと、ついでに香菜は同じものだよ」と正体を教えると、苦い顔で納得していた。
そんなわけで、旦那さんは、クリスマスプレゼントにと、これからのスパイスライフを充実させるためとキーマカレーに入れるコリアンダーをホールの状態からきちんと粉にするためにと、イワタニのミルサーをご所望された。新宿西口のいつもの電器屋さんで普通に陳列されており、あっさり購入。一応クリスマスプレゼントなのだけれど、そこそこの重さがあったミルサー、レジで受け取った途端に「俺が持つよ」と言ってくれたので、渡してしまった。渡す前、なんならレジに並んだ時点から、旦那さん、もうホクホク顔で。喜んでくれてよかった。素敵なスパイスライフを送ってくださいな。そしてそれにあやかる気満々なわたし。ちゃっかり。