7/27 のめり込む初速と熱量

 旦那さんが、北海道旅行で余市にある蒸留所に見学に行って、ウイスキーに興味を持ったのが6月半ばのこと。それから、まだひと月と10日ほどしか経っていないのに、旦那さんのウイスキーへののめり込みっぷりが半端じゃない。

 基本のキっぽい、どこのスーパーにでもあるようなスタンダートなウイスキーを買い求め。ストレートで香りを確認してひとくち舐めてみて、蒸留水や炭酸水、ジンジャーエールで割ってそれぞれの味を分析し。YouTubeやブログ等で情報収集し、ちょうどボーナスが出る時期だったのもあって、興味が湧いたウイスキーを集め。厚みのある専門書を買ってぱらぱら中身を確認し。テイスティング用のグラスを買い。ウイスキーを扱っていた朝ドラ『マッサン』のDVDをレンタルしてきて、それを夜な夜なウイスキー片手に鑑賞し。今まではお酒に弱いふたりだったので、夜にお酒を飲みに行くことなんてなかったのに、この1か月ちょっとの間で、期間限定のウイスキーのイベントに1回と、Barに1回、出かけている。いっしょにスーパーやコンビニに行っても、お酒コーナーに立ち寄るようになったし、なんなら高級食材スーパーなんかにウイスキーを見る目的で入るようになった。

 つい先日には、ウイスキー検定なるものを発見し、問題を解いてみたら、初心者向けの級の問題は「ほとんど正解した!」とのことで、受験することにして、試験に向けて勉強を始めたようだ。

 仕事帰りにも、数時間単位の残業をして疲れているにもかかわらず、いつもは降りない駅にわざわざ降りて、お酒コーナーを巡っている(ちなみに、そんな旦那さん曰く、新宿駅周辺では小田急ハルク内ビックカメラのお酒売り場のウイスキーコーナーが充実していて楽しいらしい)。

 そんなかんじで、旦那さんのウイスキー沼にハマっていく、その初速と熱量がすごくて。正直、圧倒されている。旦那さんは、興味や好きなものがいっぱいあって、それぞれに注ぎ込む情熱を見ていると、自分の『好き』って、ちっぽけだな……と思ってしまう。いや、比較するところではないところは重々承知の上なのだけれど。

 「なんでそんなに自分の好きなものに対して動けるの?」と訊いてみた。ら、きょとん顔で「え、『好きだから』でしょ」という、わたしからしたら何の答えにもなっていない回答が戻ってきた。質問のしかたが悪かったのもあるけれど、多分もう前提条件とか性格とか、そういうところの違いが大きいな、と思った。

 →明日に続く。予定。

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