10/29 人に会うペース

 ひとりで外出したとしても、その日に外で思ったこと感じたことを、少なくとも翌日くらいまでは反芻したり考えを深めたりして、ずっと頭か心で転がしている。旦那さんがいっしょの外出だと、特に大きなイベントがなければ、2、3日分。友達と会ったら、1週間くらいはずっと思い出して、思い返している。ただの振り返りだったり、振り返っていろいろ気がついたり。そうやって、その日に起きたことと自分の考えや気持ちを整理して、消化して、自分の中に落とし込んでいっている、という感覚がある。ここ最近。

 外に出るとか人に会うって、わたしにとって、すごい量の情報を浴びることだ。それで、その場その場では処理が追いつかず、あとからゆっくり振り返る時間が必要になっている、のだと思う。友達との会話だって、別にそこまで変なことは言ってないとは思うけれど、友達から発せられた情報に対する咄嗟の反射の反応は、あとから振り返ると「なんかちょっとずれていたかもな」「もっと伝えたいことあったかも」「微妙な反応しちゃったかもしれないな」なんてあとから反省することがある。反射神経、上げたい。

 そんなことを考えて。人に会うペースって、自分でも正直内側に閉じているなという自覚のある、ここ1年くらいのひきこもり暮らしのペースでちょうどいいな、と思った。週に1、2回買い出しがてらひとりお散歩に出て、週末は旦那さんと過ごして、2週に1回くらい、気心の知れた友達と会う。それくらいが情報過多にならず、処理能力も追いついて、ちょうどいい。

 外で週5で働いていて職場が荒れていたとき、いつもまわりの情報ばかり取り込んで、自分の感じたことは大切にできていなかった、かもしれないな、と思った。感じていないふりをして流していたものが、実は澱のように溜まっていっていて、結局決壊して大変なことになったんだな、と。今ならそんなふうに思う。もっと自分の気持ちを大切にして、それをきちんとまわりに伝わるまで伝え続ける努力をしていたら、結果が多少は違ったのかもしれない。今となっては『もしかしたら』でしかないけれど。

 それにしても、週5でいつも同じ顔ぶれの人たちと過ごす、って改めて考えるとすごいことだ。下手したら家族より長い時間いっしょにいて、お互いに影響を与えあっている。そんな働き方が今の日本のスタンダードで。
 誰かといっしょに働くなら、いい影響を与えあえる仲間と働きたい。『誰と働くか』がとてもとても重要。そんなことを考える今日この頃。

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