見出し画像

忌まわしき私の初潮


生理ちゃん 小山健

世の中は随分、生理についてオープンになったと思うが
私は中学から女子校だったので
あまり話題にしにくい環境ではなかった‥

が、小学校は違った。
公立で、普通より暴力的な同級生が多く、
学級崩壊はしていたが
ギリギリのデリカシーは最低限あったように思う。

デリカシーがなかったのは担任の女性教師だった。
学級崩壊したのもこの教師ゆえに起きたことのように思う。

私が、あの頃の先生と同じ年頃で
同じように独身なので考えるが
やはりあまりにも無神経な人であったと思う。

誰に対しても嫌味と皮肉を皆の前で言う。
その皮肉は、子供が聞いても
いくら何でも酷いのではないかと思うことは多かった。
記憶にあるのは
片親で、あまり勉強のできない男の子が
「片親だからそんななのよ。あなた大丈夫?」
テストの返却時に言ったのを聞いたときは
正直、ゾッとした。
なんてことを言うのだろうか。
あんまりではないか。
もし、この後に彼が不良になることがあれば仕方ないなと思った。
他にも色々あるが割愛。

私の初潮は、神様を怨みたくなるくらいにピンポイントにきた。
初めての修学旅行の日だった。
初めてのお泊まりの日、と言っても良い。
妙にお腹が痛くて
保険医の先生の部屋で寝ていた私だが
就寝時間となったので部屋に戻ることとなり
寝る前にトイレへ行ったら便器が真っ赤!
うおおおお!

思わず叫んでしまったので、
隣のクラスの女子がナプキンを貸してくれたりと
秒で学年の女子に知れわたった。
が、問題はその後である。

問題の教師が、私たちの部屋に入り
全員、体育座りをさせ
微笑みながら「川辺さん‥おめでとう(ニッコリ)」。

そして、
家には「娘さん生理になりましたよ」と連絡が入れられていた。

ただの辱めである。

どこの昭和の保健体育の漫画かと思ったが
辱めを受けたようなものであった。
同室の子全員を正座させてることにも不快で仕方なかった。

私は、以後
生理が来るたび(要は毎月)、
この日を思い出して怒りに震えている。

何でもない日に来て欲しかった。

神よ‥
なぜあと2日くらい初潮の日をずらさなかったんだ‥!
背負う血の十字架が重いです!