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ゼミで大空回りして、鬱、のちハッピー

初めての卒論テーマ発表、気合も十分だった。が、結果は散々。
大層なレジュメを作った自分が恥ずかしくて恥ずかしくて、穴でも掘ってそこに葬れたら、どれだけいいだろう。早くこの場を去りたいという感想に尽きた。

引用した文章を読んだときは、心が震えるほど感動したのに、いざゼミで発表したら、ものすごく陳腐な嘘くさい言葉に聞こえて、自分で読みながら、笑ってしまった。
「思想的なのが悪いわけじゃないんだけどね」という先生の大変ありがたいフォローが、虚しかった。

じゃないけどなんだよ!思想じゃなくて、環が悪いってか?
といやみのひとつでも言ってやろうかと思った。(もちろんこれは逆ギレである)

くっそー。

で、図書館で坂口恭平の「躁鬱大学」を摂取してなんとか立ち直った。坂口恭平はほぼ精神安定剤。

18:45に卒論の被験者になりに行った。めんどくさいなぁほんま。この実験なんの意味があんねん。と、またぶつぶつ思いながら行ったら、
「あ!環ちゃん!!」と同期の子が言った

ええ?環の名前覚えてくれてんの??なんで?喋ったことないよね?

そう、ゼミの子達は、素敵な人なんだということに今更気づいた

ひとつ、環の中のカタルシスだった。
普通に同期の女の子と喋ってる。喋れている。
幸せというより、安堵。
よかった。嫌われてなかった。

もう少し仲が深まったら、いつか弁明してみたい。
今日のゼミの愚かな失態を。

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