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#53 『与うるは受くるより辛いなり』

"私の好きな言葉に「かきくけこ」というのがありますが、
「か」は「感謝」
「き」は「希望」
「く」は「くよくよするな」
「け」は「健康」
「こ」は「行動」
この5つって、仕事でも人生でも重要じゃないかと思いますね。"

本日は、海外でも活躍するデザイナーのコシノジュンコさんの「母からの言葉」についてのお話です。ホームページのプロフィールには

"文化服装学院デザイン科在学中、新人デザイナーの登龍門といわれる装苑賞を最年少の19歳で受賞。東京を拠点として、海外では1978年~2000年までパリ・コレクションに参加。1985年北京、90年NY(メトロポリタン美術館)、1994年ベトナム、1996年キューバ、1999年ポーランド、2009年ミャンマー、2015年北京など、世界各地にてファッション・ショウを開催。"

と世界各地で実績を残してきたデザイナーであることがわかります。


今回のお話は、コシノジュンコさんのお母さんが最期に遺した言葉「与うるは受くるより辛いなり」についてお話されています。その意味としては、

"人に何かをしてあげることは、遠く回って、結局は自分のためになる。自分のためにやるのではなく、人のためにやると最終的には自分に返ってくるよ、ということを母は最期に私に伝えたかったのだと思います。"

人のためになることは最終的には自分に返ってくる。本当にその通りだと思います。Give&Takeという言葉もGiveすることが大事であるとよく聞きましし、仏教には「自利利他」、アドラー心理学には「他者貢献」という考え方があります。

ただし、勘違いしてはいけないのは、他人軸で生きるという意味ではないということです。あくまで自分軸、自分モードで生きる中で、どのように人のためや社会のために自分が貢献できるかが大切であると思います。

コシノジュンコさんの「かきくけこ」はそのための要素が詰まっていますね。「感謝」「希望」「くよくよするな」「健康」「行動」。相手に常に感謝する心も持つこと、未来に対して希望を持つこと、嫌なことがあってもくよくよしない心を持つこと、人のためになるために心身ともに健康であること、人のために行動を起こしていくこと、そんな風に解釈しました。


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書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/02/22 『与うるは受くるより辛いなり』
コシノジュンコ デザイナー
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※Photo by Sunyu Kim on Unsplash