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味噌汁づくりからはじめる1日

社会人になってから、新年(1月)より新年度(4月)の方が年が変わったことを強く実感する。

季節的には12月から1月は冬で寒いが、3月から4月は春に変わり、視覚的に桜があって新鮮さを感じられる。個人的には3月決算の企業で勤務してきたことやフリーになった現在も3月で事業・プロジェクトが区切りになるものが多い。そのため、4月はここ数年、「Re」をするタイミングになっている。

例えば、こんな単語が頭に思い浮かぶ。

Reflesh(リフレッシュ)
Relax(リラックス)
Review(レビュー)
Reflect(リフレクト)
Reset(リセット)
Restart(リスタート)

(ちなみに、「Re」という単語には「繰り返し」「再び」「後ろ」「反対」といった意味がある。)


4月に入ってから時間的なゆとりができ、ふと「Re」を意識した中で、1日のスタートである朝の時間の見直しが必要だという現在地に至った。

起床する時間、朝起きてからのルーチン、仕事を開始してからの集中力、そもそも1日の睡眠時間など。これらが毎日異なる状態・状況になんとかせねばという感覚だった。

忙しく日々を過ごしていると、1日のスタートに対して何の意識も思考もないロボットのように状態になっていく。それが当たり前になると、なかなか自分の現在の状態・状況に気づくことができない。

時にはロボットのような状態で余計な思考や情報といった、その時はノイズになるものをシャットアウトし、目の前のことに没頭する時間も大事というか、その状態での仕事が結果的に良いパフォーマンスにつながったりもする。だから一概にその状態を否定できない自分もいたりする。

ただ、「Re」を意識してその状態を客観的に振り返ってみると、そのパフォーマンスに「再現性」や「持続性」はあるのかという問いが生まれる。その答えはYesともNoとも言えない自分がいて、このグレーな状態の自分に違和感を覚えた。


再現性と持続性。この2つのテーマを日々意識できることをまずはやってみようと4月に入ってから始めたアクションが朝の味噌汁づくり。起床する時間や他のルーチンなどは一旦置いて、まずは起床して味噌汁をつくるだけにフォーカスしてみた。

まだ2週間程度にはなるが、この味噌汁づくりが毎日自分が好きな味にできるかという再現性と、そこを追い求めたいという持続性の2つを意識せざるをえないアクションになっている。

そして、味噌汁づくりという一つのアクションに対するこだわりが出てくると、起床する時間や寝る時間、その他のルーチンなど他のアクションも自然と意識が向き始めた。

これまでも「Re」をする機会が毎年あっても、味噌汁づくりのような具体的なアクションに落として、実践した経験はなかったと思う。どちらかというと、こうしてみようとかこれをやってみようといった意識やマインド的なものが多かったと思う。

今回、そこに具体的なアクションが加わったことで、新しい感覚を得ることができた。自分の中の「Re」の方法や価値がアップデートされた瞬間。


自分なりに「Re」を意識するためには・・を考えてみると、「現在地」がどんな状態・状況であるかが明確にあることに尽きる。

現在地が明確であるから、過去を振り返ることができるし、過去の地点と現在の地点を繰り返すことで、自身の現在の体調や感情、思考とより向き合うことができるのだと思う。

そして、その過去と現在の行き来の果ては、未来に向けた一歩を踏み出すことにつながるのではないかと思う。「Re」を意識することは、過去から現在という視点だけでなく、現在から未来という視点も持つきっかけになる。

今年度はこれまでと違ったことを体感できる1年になるんじゃないかとワクワク感がある。毎朝の味噌汁がそのトリガーであってほしいと思う。