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#107 『失敗する経営者の条件』

本日は、滋賀ダイハツ販売グループオーナーの後藤昌幸さんの「失敗する経営者の条件」についてのお話です。後藤さんはお父さんが創業した、滋賀ダイハツ販売に入社し、32歳で社長に就任しました。当時、経営不振に陥っていた会社を再建し、その後、兵庫ダイハツ販売の立て直しも図った方です。

会社が倒産する危機を経験している後藤さんは、「いくら技術に長けていても、販売力があっても、経営は出来ない。 」ということをおっしゃっています。


今回のお話は、後藤さんが経験したことから、失敗する経営者の条件が定義されています。

"長い間いろんな経営者を見てきましたが、結論から言うと派手な経営者が失敗し、地味な経営者が成功するということです。バブルの時も土地や株に手を出してあぶく銭を儲けようとした人は皆失敗しましたからね。"
"「調子のいい時に自惚れず、調子の悪い時にへこたれない」
これは経営者の鉄則といえるでしょう。特に自惚れないということは経営者にとってより難しいことかもしれません。ですから素晴らしい経営者、成功している経営者は皆さん謙虚ですよ。頭を下げるから、いろんな情報もいただけるし、それが成長へとつながっている。商売とは何よりも日々の常に積み重ねですからね、どこまでも地味にやっていく以外にない。格好つけていても始まらないんです。"
"この他に失敗する経営者の条件をいくつか挙げるとすると、
・売り上げばかりを追って利益を考えない
・含み損を気にしない
・経理がおざなりになっている
・公職が好き
・ゴルフざんまい
・宴会では3次会にも行く
・賭け事が好き
・見切れない
・行き先が分からない
という特徴がありますね。"
"社員教育に熱心でない経営者もダメです。その意味では私は社員に「自分はどのような一生を送りたいのか」という長期的な目標(戦略)を立てさせ、そのために当面何をするか(戦術)を考えさせるようにしています。戦略が大きいほど大きな仕事ができるし、戦略、戦術をきちんと立て、実行できる社員はやはり伸びています。逆に目標が小さかったり、「今年は今年の風が吹く」という感覚でいるうちは大した仕事はできない。"


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書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/04/17 『失敗する経営者の条件』
後藤昌幸 滋賀ダイハツ販売グループオーナー
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※Image by Markus Spiske from Pixabay