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#110 『商いは飽きてはいけない』

本日は、「鎌倉鉢の木」創業者の千葉ウメさんの「商いは飽きてはいけない」についてのお話です。「鎌倉鉢の木」は、鎌倉建長寺の門前に開いた小さなおにぎり屋から始まり、今では文化人や海外の要人なども通う会席料理の老舗です。その創業者である千葉さんの「鉢の木物語」というものが以下のページで紹介されています。


今回のお話は、千葉さんの経験から「商い」についての考え方が語られています。続けることの大切さ、仕事が仕事を教えてくれるというサイクルなど、自身の仕事術にも生かされる考え方が詰まっているお話です。

"仕事は続けていれば面白くなって、研究心も出てきます。そうして熱心にやっていると、アイデアも浮かんでくる。だから私はいつも言うんですよ、「一生懸命やっていれば仕事が仕事を教えてくれる」って。また、熱心にやっていると人にも恵まれます。...熱心にやっているといい人にめぐり合って、思いも伝わるものなんだなと思いましたよ。"
"漆器はいいものほど磨きが大変ですからね。いつも従業員総出で一つひとるの漆器を磨き上げますが、ちょっとでも濡れていたらやり返しです。何にしても仕事は誠心誠意やらないとダメなものです。"
"同じような条件で同じような商売をしても、続く店と続かない店がある。その違いは、飽きるからじゃないですか。もう少し儲けようと思ってなかなか儲からないから、やめてしまえ、と。いいことばかりは続きませんからね、世の中。苦労せずにパッと成功したいと思って商売を始められたのかもしれませんが、私は「最後までここで頑張るんだ」と思って続けてまいりました。他にできることもなかったですからね。"
"暇だからといって、「ふう」とか「はぁ」とか、ため息をついてはダメ。商いは飽きない。これが私の信条です。苦しみと楽しみはいつも一緒になってやってきます。でも、悪いことは忘れることですよ。いいことだけ覚えていればいいんです。"


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書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/04/20 『商いは飽きてはいけない』
千葉ウメ 鎌倉鉢の木創業者
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※Image by Yuki Mao from Pixabay