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#105 『感謝は人の心を大きく、美しく、強くする』

本日は、プロゴルファーの古市忠夫さんの「感謝」についてのお話です。古市は、59歳11ヶ月24日と史上2番目の年長として、PGA(日本プロゴルフ協会)のプロテストに合格したプロゴルファーです。大学卒業後はカメラ店を経営しながらゴルフを始めたそうで、地元の倶楽部で優勝するまでの実力に。

そんな普通ではありえない流れでプロになった古市さんの人生における考え方の根底にあるのが「感謝」だと、今回のお話を読んで感じました。経緯となったのは、おそらく1995年の阪神・淡路大震災。この時に、自宅・店舗が全焼して経験から、人生に大切なものは何かを考え、見つけたのだと思います。

奇跡=才能×努力×感謝力
"最近、なんで俺がこんなありえない人生を歩んでいるんだろうと考えた時、「奇跡を起こす方程式」を思いついたんです。才能や努力ではプロテストを受ける20代の若者には敵いません。しかし、感謝力だったら負けない自信がある。"
"阪神・淡路大震災に遭うまでは、どんな状況でも不撓不屈で頑張ることのできる人が勇者だと思っていました。でも、真の勇者は頑張れることへ感謝できる人なんです。才能と努力だけで栄光を掴みにいくと、うぬぼれるから怖いのです。最後の一打で手が届かなかったりする。だからプロテストを見ていても、通る、通らないというのは大体分かります。"
"どこで見極めるかといえば、まず、感謝力が強い人はきちんと挨拶をします。...それから歩き方。大地を踏みしめて、胸を張ってスーッと歩ける人は通ります。どんなにミスしても、頑張れることへ感謝できる人はオドオドしない。人生は最後の最後まで分からない、というのが私の持論です。"
"私たちは震災であまりにも多くのものを失いました。しかし、それによって大切なのは物ではなく、お金でもなく、地位や名声でもなく。人の愛であり、優しさであり、人を思いやる心であり、感謝であり、積極的な心だと分かった。"
"どんな時でも正直に、悔いなく、感謝の心を持って生きると、ものすごいパワーが生まれて奇跡を起こしてくれる。それは誰が起こしてくれるのか?周りの人です。自分の力では奇跡は起きません。"
"感謝は人の心を大きく、美しく、そして強くします。いくらゴルフが上手でもプロにはなれません。強い人がプロになるんです。そして強い人はいつも周りの人に感謝している。だからますます強くなる。いろんなプロの姿を見てきて、そう思いますね。"


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書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/04/15 『感謝は人の心を大きく、美しく、強くする』
古市忠夫 プロゴルファー
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※Photo by Jason Leung on Unsplash