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デザイナーさん・ADさんへ。「取るハラ」は、やめてください。コピーライターからのお願いです。

マルハラねえ。文末に○をつけるのまで、気を使わないとダメなんですね。
ラインやメールでの話のようなので、コピーライティングには影響ないと思うけど、いろいろとめんどくさいな。

コピーライターは、文章を書くとき、句点「。」や読点「、」を多用します。
キャッチコピーや見出しの文末に「。」を付けない人もいますが、私はほぼ100%付ける。英文キャッチの場合も付けたくなるんだな、これが。「!」「?」の後にまで。(もちろん付けませんけどね、でも気分としては付けたい)。
「。」が付くことによって、そのフレーズが強いメッセージになるような気がするし、「。」が付いてないと、まだ文章が完結してないように思えて、なんか気持ち悪いのですよ。キャッチコピーの文末に「。」を付けるか、付けないか、というアンケートをコピーライターに実施したら、付けるが圧倒的に多いんじゃないかな。知らんけど。

で、この「。」や「、」を嫌う職業の方がいます。それは、コピーライターの近くにいます。そう、デザイナーさんやADさんたちです。彼らに言わせれば、文章の句読点は、デザイン的には美しくないんだそうです。デザインを追求していくと、この「。」「、」はジャマだとなる。だから取るのだよ、君。という主張ですね。
でも、黙って取っちゃいけないな。そういう人と組んでいると、また勝手に句読点を取られるんじゃないかと気になって、何度もラフをチェックしたくなる。そして、イライラが募る。相手が上の立場だったら、なかなか文句言えないしね。これは、まさに「取るハラ」ですよ、「取るハラ」。

コピーライターは、「。」や「、」を付けがちなんですが、それはね、
すごくこだわってるからなんです。読みやすさや・リズム感・伝わり方など、
いろいろ考えて、付けたり取ったり。それを、何度も繰り返しながら
文章をつめていってる。「。」や「、」も含めてコピーだと考えてるので。
だから、まずは相談してほしいんです。取りたいっていうんだったら。

私は、もうすっかり大人になった(というか、なりすぎている)ので、なんにも言いませんが、怒ってるコピーライターもいるんじゃないかな。私だって、昔は「なにしとんじゃ、ゴルァ」なんて叫んでましたしね。心の中でね。

ある時、伸び盛りのコピーライターの退職願いがポンと机の上に、
その理由が積み重なる「取るハラ」。
な〜んてことにはならないだろうけど(笑)。
でも、冗談抜きで、「。」や「、」を無断で取るのは良くないと思います。
(コピーライターのうなずく姿が見える)。


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