嫌われない、好かれない。好かれる、嫌われる。

どこから自分が吹っ切れるようになったのかはわからないけど、年とともに、自分がどう見られているかがあまり気にならなくなりました。
「あんたもおばさんになったのね～」って母に言われますが。これがおばさんになるってことなら、おばさんも悪くないなと思います。笑

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数年前までは確実に、わたしは「どう見られているか」をすごく気にするひとでした。というか、「嫌われたくない」って思うタイプの人でした。
行動のいろんなことが「嫌われたくない」から来る行動だったというか。もう、ありとあらゆる人から嫌われたくなくて。
ちょっとでも自分のこと気に入らなさそうな人がいると、それがどんなに遠い人でも、関係性の薄い人でも、「あの人はわたしのこと嫌いなんだ」と勝手に傷ついていました。笑

でもね、やっぱり、すべての人に嫌われない人生ってないんですよね。当たり前なんですけど。しかも、嫌われないよう嫌われないようにってしていくと、究極的に何が起こるかって、「好かれない」っていう現象が発生するんですよね。笑

人畜無害でいたかったわたしは気付いた。
好きと嫌いって、表裏一体で、同じ軸にあるんだなって。

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考えてみれば当たり前なんです。
何か少しでも特徴があれば、その特徴のことを好きな人と嫌いな人にわかれます。わたしはシンプルな服が好きですが、それを味気ないとかダサいとか思う人もいます。逆に、ひらひらふりふりした服を好む人もいますけど、わたしはそれ、好みじゃないなと思います。
それは、「シンプルである」「ひらひらふりふりしている」という特徴があるから、それを「好き」になる人と「嫌い」になる人が出てくるんであって、そもそもその特徴がなければ世の中に出ていません。形になれないから。だから、好きも嫌いもありません。

世の中に特徴が出ていなければ、嫌われはしませんけど、好かれることもないんですね。
無味無臭なんて言われる水にだって、それぞれ個性があって、好みがありますよね。わたしは南アルプスの天然水とvolvicが好きですね。evian派の人もいます。なぜかいろはすを異様に嫌う友人もいます。

あたりまえのことばかりで、書いてて退屈になるくらいです。笑
でも、「嫌われたくない」とばっかり思っていたわたしは、そんな当たり前のこと、頭からすっとんでいました。

嫌われたくないと思って過ごすことは、自分の個性をどんどん殺していくことで、結果的に「好かれない人」ができるということなんですね。

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個性なんて、出そうと思って出すものではないですけど。
でも、自分を殺さず自然にふるまっていれば、出そうと思わなくてもにじみ出るんです。嫌われないように生きることは、その「にじみ出るもの」を制御しようとすることなんだと思います。

にじみ出とけばいいのに。そのにじみ出たものに強烈に惹かれる人もいるのに。

好きと嫌いは同じ軸にある。というか、同じ場所にある。ある人はそれを好きだと思うし、ある人はそれを嫌いだと思う。
自分では「嫌い」と思っていた自分の特徴、ほかの人が見たら「めちゃくちゃ好き」かもしれない。

好かれたいと思っているのに好かれない、っていうのは、たぶん「嫌われたくない」と思っているからじゃないかな、と思います。

好かれるっていうことは、世界のどこかでは嫌われるっていうことです。
愛されるっていうことは、世界のどこかでは愛されないっていうことです。

だからこそ、好いてくれる人愛してくれる人に、目を向けるべきなんじゃないかなと思います。嫌う人や愛さない人に目を向けるんじゃなくて。
別に嫌う人に目を向けてもいいけど、何の得もないです。幸せと不幸が目の前にあって、積極的に不幸を選びに行っているようなものだと思う。

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個性が出てれば、必ず嫌われるんだし。
別に誰がわたしのことを嫌いでもいっか。
嫌うのも、相手の自由だ。

そう思えるようになったら、人にどう思われているかは気にならなくなりました。
というか、どんなふうにも思われている。好きだとも嫌いだとも、かわいいともかわいくないとも、かっこいいともかっこよくないとも。どう思っている人もいる。
（すごくないですか。わたしこの考えに至ったとき、びっくりしたんですけど。え～～～～じゃあきっとわたしのこと超絶かわいくて天使で女神で大好きって思っている人もいるかもしれない！！どうしよう！！！って。笑）

どんなふうに思うのも相手の自由。
そして、どんな自分でいるかは、自分の自由なんだなって。

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「にじみ出る個性を抑えない」
これ。なにかしらの標語にしたいですね。語呂悪いけど。笑