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家具にも第二の人生を。

みなさん、家具はどうやって処分しますか?

だいたい粗大ごみとして捨てると思います。
なかにはメルカリやジモティー、リサイクルショップを通じて、別の方に譲る手段もあります。


めっちゃ めんどくさくないですか?


私は以前、学習机を処分しました。
大型ごみとして回収してもらうことを検討しましたが、
こちらの都合で処分場に持っていくことにしました。
処分場とは、大型ごみ破砕処理施設のことです。

処分する学習机を車のトランクに乗せ、小一時間かけて処理場へ到着しました。
そこで見た光景が今でも忘れられません。

幕張メッセ級の屋内施設に、山積みされてた粗大ごみたち。
ベッドやら、ソファ、木製のバットなど多岐にわたるモノがあふれていました。
モノだけではありません。
たくさんの重機に、たくさんの作業員、

ふと思いました。
「なんでこんなことしてんだろう」

ある程度の大きさに砕いて、焼却施設に運搬するためです。

「んなことはわかるわ!!」

SDGsやサスティナブルの文脈とは関係なく、なんであんなにも手間をかけなきゃならなのか、違和感を覚えました。

自宅に戻り、違和感の正体について考えました。

「重機と作業員、そしてモノの量にびっくりしただけなのか?」
「自分で持っていかなきゃ、数人の作業員も追加だな」
「そもそもなんで捨てるんだ?」

ぐるぐると考えましたが、仕方のないことだと言いくるめました。

なぜ捨てるか:不必要だから(使えるレベルじゃないから等)
なぜ大量の重機と作業員:焼却のため、砕かなきゃいけないから(材料の選別もしなきゃいけない)


またまた、ふと思いました。

「家具の形が変われば、手間を減らせるんじゃね??」


例えば、本棚を買うと分解された状態で梱包されている。
それは、製造コストと運搬コストを下げるため。

それは、売ることと届けることを考えてのこと。


捨てることについて、またぐるぐると考えました。

「もっと小さくできないか??」
「材料の種類は少ないほうがいいんじゃないか」
「何度も分解できて組み立てられるといいな」

どれだけ考えても答えが出ませんでした。
捨てやすい工夫を施すと、
コストや強度、組み立てる側の手間のバランスが崩れてしまう。

非常に難しい問題です。


家具はどの家庭にも存在します。大小含めると、10を超えるご家庭も多いと思います。
したがって、SGDsやサスティナブルの文脈で、家具の捨て方を起点に家具の作り方やあり方が見直されてもいいかもしれません。


というか、なぜここまで家具に固執するかというと、
中学生のとき、友達の家の二段ベッドに憧れました。
でも買うお金はありません。
"欲しいものはお年玉で買いなさい"と言われ続けました。
※お年玉は5,000円のみです。

お金はない。でも、ほしい!!
じゃあ作ればいいじゃんか。

そう思った少年は、クローゼットから衣装ケース3つを取り出しました。
そのほかにも、学習机についていたワゴンやアルミラックなど大きいものを部屋の中央に集めました。
それらを積み、その上にマットを置けば実質二段ベッドになると勝算を立てました。

なんとかなりました。実質二段ベッドができたのです。

実際寝てみると、二段ベッドの上の感覚があり、気持ちよかったのを覚えています。
うれしすぎて、半年使いました。

でも、その半年は人生で最も体調がすぐれませんでした。
おそらく、睡眠の姿勢が悪かったのだと思います。


いわゆる、アップサイクルの経験があったからこそ、捨てることから考えてもいいんじゃないかと思うようになりました。

これこそが、大型ごみ破砕処理施設で感じた違和感でした。


今年は、ごみ焼却施設へ2回見学に行きました。
捨てることから家具をつくるための何かヒントを得るために行きました。


形の変わる家具は、捨てる手間を減らせると信じています。
形が変われば、何度でも形を変えて使い続けられますし、運びやすいし、燃やしやすいです。
でもどうしても、売るための施策が思いつきません。


まだまだこれからも考え続けます。



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