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2022年 ぼくはもう一度、飛躍してみせる


時が経つのは早いもので、2021年も残り1ヵ月。本当にあっという間の1年でした。2020年 人生最大の挑戦として挑んだニュージーランド最長のロングトレイル『テアラロア』を中断してから2年。パンデミックによる不可抗力とはいえ、やり切れなかった悔しさがずっと心に残り続けていて、スッキリとしない2年間だった。


でもその状況の中でも、着実に育んできたこともしっかりとあって。この大切に育ててきた ”つぼみ” が、2022年ちゃんと ”花開く” ように。来年やるべきことは自分の中では決まった。


今日は決意表明も含め、人生を模索している人や一歩をなかなか踏み出せない人にとって、何かしらのヒントになればという思いから文章を書いてみました。長くなりますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。



この2年間は葛藤の連続だった


まず2022年の抱負を語る前に、この1年間の振返りから始めたいと思う。ぼくの2021年当初に設定したテーマは「根付く」。まだニュージーランドの国境がいつ戻るか分からない中、新しいことにいろいろと手を出すのではなく、2020年から始めたことを2021年は1つ1つ大切に育てていくこと、つまり「根付く」ことをテーマに設定していた。


というのも 2020年3月末にロックダウンによってテアラロアを中断し、日本へと緊急帰国した時は、家も仕事も携帯すらも手放した状態でニュージーランドへと向かったため、すべてがゼロからの再スタートせざるを得ない状況だった。


当初は「コロナは半年もすれば収まるだろう」くらいで考えていたから、テアラロアの再開を見据えながら繋ぎの仕事をしようと思っていたんだけど、気がつけば3ヶ月が過ぎ、半年が過ぎ、1年経っても収束の気配は見えず…。結果的に、仕事にもテアラロアにもコミットしきれない中途半端な状況のまま2020年を終えてしまった。


そして情けないことに、その中途半端な状況を2021年も引きずってしまった。「仕事と割り切ろう」と言い聞かせたものの、自分の好きじゃないことや情熱を捧げられないことは生活のためとはいえ、ぼくは割り切れないような、どこまでも不器用な人間。結果的に「根付く」といいながら中途半端にいろんなことを手に出しては手放す、を繰り返した1年だった。


転機となったニュージーランド写真展&トークライブ


そんな中途半端な状況が続いた中で、転機となったのは2年ぶりに開催したニュージーランド写真展&トークライブだった。


大袈裟に聞こえるだろうけど、この国で体験した「人生が変わる感動」や、この国が教えてくれた「本当の豊かさ」を届けることが、自分に与えられた役割だとぼくは信じていて、この場を通して同じ考えや価値観を持つ仲間との出会いや繋がりは、人生において何よりも大きな喜びだった。


自分の思いが、誰かの心に届くあの瞬間。
誰かの心と心が、確かに繋がるあの瞬間。


その感動が忘れられなくて、ぼくはニュージーランド写真展&トークライブをずっと続けてきた。


コロナがまだ完全に収束していない中での開催は悩んだけれど、これは本来の自分を取り戻すためにも必要なことだったし、この場を通じて、同じような想いや価値観を持つ人たちと繋がれたことは大きな喜びだった。


▶︎ ぼくが届けたいメッセージは1つ


ぼくはこの写真展&トークライブで、参加者の皆さんに必ず投げかける問いがある。それはー


「本当の豊かさ」とは?

Lake Tekapo, New Zealand


ぼくは今「ニュージーランド写真家」として、日本とニュージーランドを毎年行き来しながら、自分の好きなこと・本当にやりたいことを軸に生きているけど、かつては落ちこぼれの会社員だった。


毎日満員電車に揺られ、ため息ばかり、愚痴ばかりの日々。縦社会の会社に就職したぼくは、先輩や上司の意見にただ従っているような感情のないロボットのように生きていた。当然のことながら、そんな人生に生きがいや喜びを全く感じることなんかできなくて「社会で働くとはこういうもの」「生きていくためには我慢して働き続けなければならない」。そんな風に人生を完全に諦めていた。


でも その考えを180度変えてくれたのが、ニュージーランドでの体験だった。

Matakana Farmers Market, New Zealand
Nelson Saturday Market, New Zealand
Nelson Saturday Market, New Zealand


街行く人々は笑顔に溢れ、エネルギーに溢れていた。スーパーで買い物をしていると、まるで昔からの友人のように話しかけてきたり、街で散歩していると笑顔で挨拶してくれたり。

みんな見た目は質素なのに、なんでこんなにも幸せそうなのだろう…

最初は悔しかった。なぜなら今まで自分が信じて努力してきたことが、すべて否定されてしまったかのような感覚になったから。


一生懸命勉強して、いい大学に行き、安定した仕事に就く。いわゆる “社会の勝ち組” になることが、幸せに生きるための最短距離だと、ずっと信じて生きてきた。


そんな考えを一瞬にして、ニュージーランドにひっくり返されてしまったぼくは、この国に暮らす人たちの「豊かさ」の秘訣をずっと追いかけ続けた。


▶︎ やりたいことをやれる。それがぼくにとっての「本当の豊かさ」。


ニュージーランドで心豊かに生きている人たちを間近に見続けていると、ある1つの共通点があることに気が付いた。


それは「自分軸」で生きているということ。

「サーフィンが好きだから、ぼくはこの街で暮らしている」
「バリスタとしての腕を磨きたいから、ウェリントンへ来た」
「家族との時間をゆっくり過ごしたいから、こんな田舎で畑仕事をすることを選んだ」

「自分の好きなこと」を軸に生きている人。
「夢を叶えること」を軸に生きている人。
「家族と過ごす時間」を軸に生きている人。


人生に正解も答えもない。
自分の幸せは、自分で見つけるものだ。


周りの目や社会の評価、日本の常識という狭い枠の中で生きることは「他人軸で生きている」ということ。みんなそれぞれ与えられた役割や才能を与えられているにも関わらず、狭い枠の中で、自分の価値を見出せていない人や、可能性を閉ざしている人がどれだけいることかー。


今、ぼくの経験の中から伝えられることは、「本当の豊かさ」は自分の心の中にあるということ。そしてそれを感じながら生きるには「自分軸」を見つける必要があるということ。


ちなみに、ぼくの中で「本当の豊かさ」をこう定義している。

本当の豊かさとは「やりたいことをやれる」ということ

Lake Marian, New Zealand


父親が54歳という若さで他界したこと。ぼくが26歳の時に原因不明の体調不良により、半年間普通の生活が送れなかったこと。その2つの経験から「やりたいことができない人生のまま終わりたくない」「やりたいことを先延ばしにする人生だけは止めよう」ということを自分の中で決意した。


ぼくがテアラロアに挑戦した一番の理由も「やりたいことをやれる」ことの素晴らしさをたくさんの人に届けたかったから。


3,000kmを徒歩で縦断するなんて、普通に考えれば頭がおかしいし、一生理解できない人もたくさんいるだろうと思う。でもぼくは「やりたい」と思ってしまった。3,000km歩いた先に何があるかはわからないからこそ、その先に何が見えるのかー。ゴールした暁にはぜひその先にある景色を、みんなと共有したいと思う。

テアラロアの道中で撮影した夕日



2022年、ぼくがやると決めた2つのこと 


振返りが長くなってしまったが、何が言いたかったかというと、2年ぶりにニュージーランド写真展&トークライブを開催したことで、自分自身が来年やるべきことが見えたということ。2022年、ぼくがやると決めたことは次の2つ。

1. テアラロア3,000km縦断への挑戦を再開
2. 自分が本当にやりたいこと・好きなことを「人生の軸」として生きる仲間を30人輩出する


1. テアラロア3,000km縦断への挑戦を再開


先日ついにニュージーランド政府が4/30から国境を開くことを発表した。2年間 待ち続けてきた瞬間がようやく訪れた。


ぼくは2022年11月から テアラロア3,000km縦断への挑戦を再開し、「やりたいことをやる」ことの素晴らしさを自ら体現することで、たくさんの人に感動を届けていきたいと思う。


このプロジェクトはクラウドファンディングで資金を募り、たくさんのスポンサーにもプロジェクトを支援してもらった。この2年間 何もすることができなかったからこそ、最後までしっかりとやり切って、応援してくれたすべての人にちゃんと恩返しをしたいと思う。


2. 自分が本当にやりたいこと・好きなことを「人生の軸」として生きる仲間を30人輩出する


そして2022年にやると決めたもう1つのこと。それは 自分が本当にやりたいこと・好きなことを「人生の軸」として生きたいと願う人たちを全力でサポートするということ。


ぼくは今「ニュージーランド写真家」として、自分の好きなこと・本当にやりたいことを軸に生きているけれど、ここに至るまで決して平坦な道のりではなかった。でも今 心から思うのは「諦めなくて良かった」ということ。

憧れだった四角大輔さんと2018年にガイドブックを出版した時の写真


心から情熱を捧げられることや人生をかけて追求したいことを見つけられたことは、人生において最も素晴らしいことの1つだとぼくは心から思うし、もし夢や理想がある人にも 絶対に諦めて欲しくない。


「自分が本当に好きなことを軸に生きたいけど、そんなのはただの綺麗事」「稼ぐためにはどこかで妥協しなきゃいけない」


そう夢や理想を諦めていく仲間もたくさん見てきたからこそ、自分自身が今まで10年以上に渡って培ってきたブランディングスキルだったり、撮影技術を用いることで、1人でも多くの人に「やりたいことをやることの素晴らしさ」や「生きがい」を感じてもらいたいと思う。


そして 一緒に刺激を与えながら、たくさんの人にそのワクワクだったり、希望を届けていきたい。

現在、自分が本当にやりたいこと・好きなことを「人生の軸」として生きたいと願う人たちに向けて新サービスを準備中です。近々発表しますので、お楽しみに。


2022年 ぼくはもう一度、飛躍してみせる


この2年間は中途半端な状況が続いてしまったし、たくさんの人の期待も裏切ってしまった。でも来年は言い訳は一切しない。


「やりたいことをやる」ことの素晴らしさを自ら体現するそして自分が本当にやりたいこと・好きなことを「人生の軸」として生きたいと願う人たちを全力でサポートする


2022年はこの2つを徹底的にやり切って、もう一度誰かにとっての希望となれるような、そんな生き方を目指します。


長くなってしまいましたが、今日はそんな覚悟を伝えたくて、文章を書きました。そして、自分の人生を模索している人や一歩をなかなか踏み出せない人にとって、何かしらのヒントになれば幸いです。


それではまた。


トミマツタクヤ
ニュージーランド写真家

【Small is Beautiful -より小さく より美しく-】をテーマに撮影・表現活動を行う写真家。2015年から過去50回に渡り「写真×音楽×ストーリー」を組み合わせた上映会スタイルの写真展『Small is Beautiful』を日本全国で開催。2018年にはガイドブック『LOVELY GREEN NEW ZEALAND』を出版。2020年にはニュージーランドを最北端から最南端まで約3,000kmを縦断する『テ・アラロア』に挑戦するもロックダウンにより1,100km時点で中断(2022年11月再開予定)。2020年には自分軸を見つけるためのオンラインサロン iti(イティ)を創業。”Small is Beautiful” をコンセプトにした村づくり『iti village project』を立ち上げるなど、【Small is Beautiful 】の世界観の追求を続けている。

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