若返りがどんどん進む食べ物5選
人生100年時代を迎え、見た目が老け込む年齢もどんどん後ろ倒しになっているような気がします。
これからは、歳を感じさせない若々しい中高年、シニアであることが普通になってきます。
その流れに乗り遅れないためには、やはり日頃からの食生活が大切です。
老化を急速に進める食べ物をできる限り控えつつ、老化を食い止め、細胞を若返らせる食べ物を積極的に摂ることがポイントです。
この記事では、老化を食い止める若返りの食べ物を5つ厳選して解説します。
(記事の文末に動画を貼付しています)
若返りの食べ物①トマト
トマトと言えば、強力な抗酸化作用を持つカロテノイドのリコピンが有名です。
その抗酸化力は、同じく脂溶性栄養素、ビタミンEの100倍以上もあります。
リコピンは抗酸化作用だけではなく、肌にあるコラーゲンの分解を抑制することが分かっています。
紫外線による肌荒れは、紫外線がコラーゲン分解酵素MMP-1を活性化するからです。
リコピンはMMP-1の活性化を抑えることから、リコピンには紫外線から肌を守る働きが期待されています。
リコピンは油に馴染む脂溶性なので、油と一緒に摂ることで吸収が高くなります。
さらに、リコピンを包んでいる細胞壁が加熱することによって壊れて、リコピンが外に出てきます。
加熱した方がリコピンをより多く摂れます。
リコピンを最大限に摂取できるレシピの一つとして、私は玉子トマト炒めをお薦めします。
玉子とトマトを組み合わせることにより、
タンパク質から、ビタミン、ミネラル、
レシチンまでまんべんなく摂ることが可能です。
リコピンが分解を抑制するコラーゲンですが、コラーゲンが含まれる食べ物として、
鶏手羽、鶏ガラ、砂肝、豚足、豚耳、
牛すじ、フカヒレ、エビ、カレイ、
ウナギ、なまこ、クラゲ、スッポン
などありますが、日常的なものがやや少ないです。
吸収率のことを考えても、コラーゲンを外から摂るのであればサプリが現実的かな、と思います。
若返りの食べ物②ブロッコリー
ブロッコリーは、抗がん作用があることで注目されている食材ですが、老化の進行を遅らせることでも欠かせない食べ物です。
老化の最大の原因として糖化が挙げられます。
糖化は余分な糖質がAGEs(最終糖化産物)となり、体内のタンパク質と結びついてタンパク質が変性して細胞を劣化させる現象です。
糖化は、肌のシワ、くすみ、シミなど老化現象を促進します。
ブロッコリーに含まれる注目の成分スルフォラファンには、AGEsの形成を抑制する効果があることが報告されています。
2015年、昭和大学医学部の山岸昌一教授らによる研究。
健常な成人25名が、2カ月間ブロッコリースーパースプラウトを毎日25g摂取した結果、摂取前後でAGEs血中濃度が有意に減少したという結果が得られました。
パッと見ても分かりにくいグラフですが、
AGEsが逆に増えてしまった人が3名、
残りの22名はAGEsが減少しています。
スルフォラファンにはAGEsを減らす効果が期待できますが、それは普通のブロッコリーでは難しいようです。
高濃度で大量のスルフォラファンが含まれるスーパースプラウトが最適です。
スーパースプラウトは価格も高くはないですし、25gを摂ることも大変ではありません。
最近人気がありすぎて手に入りづらいので、スーパーで見かけたら買い逃さないでください。
若返りの食べ物③お酢
お酢のさまざまな健康効果の内、よく知られているのは疲労解消効果です。
お酢に含まれるクエン酸は、エネルギー代謝の中のTCA(クエン酸)回路を潤滑にすることで、疲労物質である乳酸の蓄積を抑えて、疲労回復に働きます。
お酢は、腸内環境の改善にも働きます。
お酢には抗菌作用があり、腸内の悪玉菌を減らしてくれます。
さらに、腸内の善玉菌は酢に含まれるグルコン酸をエサにして増えます。
つまり、悪玉菌が減って善玉菌が増えることで腸内細菌バランスを整えます。
それ以外にもお酢は、
血圧の抑制効果、血糖値の抑制効果、
コレステロール値の抑制効果、
尿酸値の抑制効果、肥満抑制効果、
ガン抑制効果など、
生活習慣病の予防にはなくてはならない食材です。
お酢が若返り、老化の防止にどのように働くのかというと、糖化の軽減です。
クエン酸など、お酢に含まれる酸性成分を加熱前の食材にかけることで、AGEs(最終糖化産物)を最大で50%減らすことができます。
“加熱前”というのがポイントですので、仕込み段階で使って下さい。
魚料理のレシピがお薦めです。
お酢を使ったレシピ
(サバの黒酢煮、アジの南蛮漬けetc.)
は結構あります。
[魚 お酢 レシピ]でGoogle検索してみてください。
AGEs軽減効果は、レモンでも同様の効果を期待できます。
(山岸昌一教授によると)唐揚げを作る前、薬味にレモン汁かお酢を混ぜたものに15分ぐらい漬けておくと、AGEsの発生量を半分ぐらいに抑えることができたそうです。
若返りの食べ物④アボカド
アボカドは、世界一栄養価が高い果物としてギネス認知されている食べ物です。
中でも注目される栄養素はグルタチオンです。
グルタチオンは、体内でつくられるトリペプチド、(システイン、グルタミン、グリシン)3つのアミノ酸からできる化合物です。
きわめて強い抗酸化作用に働くため、
ガン、動脈硬化など生活習慣病予防、
インフルエンザ等の抗ウイルス作用、
薬物やアルコールの解毒・デトックス作用
白内障予防など、
幅広い健康効果が期待できます。
グルタチオンは抗酸化作用に加えて、
抗炎症作用や放射線障害を軽減する働きもあるため、
美肌美白効果を含めて、老化を遅らせる栄養素でもあります。
アボカドは、若返りのビタミンとして知られるビタミンEも豊富なので、老化防止になくてはならない食べ物と言えます。
皮を剥くのが面倒くさくてアボカドを敬遠している人は、こちらをご覧ください。
若返りの食べ物⑤紅鮭
紅鮭に含まれる栄養素で凄すぎるのが、アスタキサンチンです。
カロテノイドの一種アスタキサンチンの抗酸化力は、どのカロテノイドよりも、ビタミンやミネラルも含めたどの抗酸化物質よりも強力です。
アスタキサンチンの抗酸化力は
リコピンの1、6倍、
ルテインの2、6倍、
βカロテンの4、9倍、
αリポ酸の75倍、
カテキンの560倍、
コエンザイムQ10の800倍、
レスベラトロールの3000倍、
ビタミンCの何と6000倍。
この驚異の抗酸化力が働く場所です。
カロテノイドは脂溶性の性質を持ちます。
体の中で脂質で構成されている場所、それは一つ一つの細胞を包んでいる細胞膜です。
37兆個とも言われる細胞を保護している細胞膜が、酸化されず生き生きとしていることで、肌のツヤを維持して若々しさを保ちます。
いろんな食べ物にアスタキサンチンが含まれているように見えますが、よく見ると日常的な食べ物が限られます。
金目鯛、毛ガニ、車エビを私も日々食べたいですが、そうもいきません。
とすると、この中で外せない食べ物は、紅鮭です。
紅鮭と一つ前のアボカドを使用したレシピを最近作ってみました。
鮭とアボカドのバター醤油炒めです。
私でも作れる簡単レシピです。
ぜひ作ってみてください。
まとめ
[若返りの食べ物]
①トマト
トマトに含まれるカロテノイドのリコピン。
その抗酸化力は、ビタミンEの100倍以上もあります。
リコピンは、肌にあるコラーゲンの分解を抑制することも分かっています。
②ブロッコリー
ブロッコリーに含まれるスルフォラファンには、AGEs(最終糖化産物)の形成を抑制する効果があることが報告されています。
ただし、普通のブロッコリーでは量的に足りないので、高濃度で大量のスルフォラファンが含まれるブロッコリースーパースプラウトが最適です。
③お酢
お酢に含まれるクエン酸を加熱前の食材にかけることでAGEs(最終糖化産物)を最大で50%減らすことができます。
“加熱前”というのがポイントですので、仕込み段階で使って下さい。
④アボカド
アボカドに含まれるグルタチオンは、抗酸化作用に加えて抗炎症作用や放射線障害を軽減する働きもあります。
美肌美白効果を含めて、老化を遅らせる効果が期待できます。
⑤紅鮭
紅鮭に含まれるアスタキサンチンの抗酸化力は、どの抗酸化物質よりも強力です。
この驚異の抗酸化力が細胞膜の酸化を防ぎ、肌のツヤを維持して若々しさを保ちます。
この記事の内容については、動画もアップしています。
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