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『THE HATE U GIVE』の感想を呟く


「人種」って本来は存在しない概念なんだって。

人間っていう動物の種類があって、肌の色とか言語とか宗教とか、違くて当たり前。なのにその違いに優劣をつけて差別する人がいる。

この映画では同世代の女の子が普通に生活してる中で、恐怖にさらされ命の危険を常に感じている。自分は命の危険を感じたことは無いし、ないのが当たり前だと思ってる。これこそが特権を持ってるってことだと思う。自分に直接影響がないのは、私が特権を持っているからなんだ、そう思うと謙虚になれる。

この映画の中で白人の男の子が黒人の子を好きになるんだけど、その子は人種とか肌の色とか関係なく本当にその子が好きなのに、黒人の女の子は「黒人であることがどんなことかわかる?」って責める。わかりたいけど分からない。でもあなた自身を見てるんだ、って本気で言ったら伝わった。素晴らしいなって思った。

いくら想像しても共感しても、自分はその体験をしたことがないし当事者のことを本当に理解することは出来ない。でもわたしの目の前の人から目をそらさずに、困っていたら話を聞いて、できることがあったらそれを見つけて、思いやりを持つことはできると思う。それはどんな人でも同じことなんじゃないかな。

私たちにできるのは、隣人を、友達を、家族を、どんな違いがあってもどんな環境でも、好きな人を好きと言って大切にすること。
世界の色々なところで色々な問題があって、理不尽に虐げられてる人、貧しい人、病気の人。。。全てわかることを不可能だし、問題はいつだって複雑で歴史や色々な立場の事情が絡み合ってる。
自分の意見を何か1つ持つことだって難しいし、何が正解かも分からないけど、思い込みや先入観で判断することはやめたい。
毎日考えること、知ることをやめずに、目の前の人を愛したい。

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