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『シン・仮面ライダー(2023/03/20)』観賞感想第1号


○前置き

 ついにやってまいりました! シン・仮面ライダー公開!!!!

 この作品は3月17日の18時に先行公開され、翌日18日から全国公開されました。

 この日のために生きてきた! そういっても過言ではありません! そして同じ17日のタイミングで仮面ライダーBLACKSUNの『CSMサンドライバー』が到着! このおかげか珍しくこの2日間は嫌な思いをせずに過ごせました!

 ちなみに、この記事では”なるべく”ネタバレを含まない感想を書こうと思います。がっつり内容に触れる感想は、忘れていなければ約1か月後の4月14日の金曜日に投稿する予定です。


○感想

 石ノ森章太郎先生の萬画版イメージを踏まえつつ庵野監督のエッセンスが色濃く出ていながらもベストマッチした作品という感じでした。
 「ライダーが人を殺してる!」って感じが良い。仮面ライダーで大事な『倒してるのは怪人に改造されてしまった悲しき人間』という部分をしっかり描かれていました。これでもかって血がドバシャー! けっこうエグい! 苦手な人は苦手かもしれませんね。
 コウモリオーグを倒した後の背中が、萬画版を思い出しますね。それがとても良い。ここだけでもう感謝してもしきれない。
 そして仮面ライダー自身も人ではなくなってしまった悲哀と葛藤。予告でも見られますが『自分の手を見て、自分が人ではなくなってしまったと自覚する』部分が石ノ森章太郎先生が描いた仮面ライダーを想起させてとても良い…。
 そこからマフラーを付け、仮面ライダーを名乗るに至る描写がとても良い…。まさに仮面ライダーのオリジンでした。

 そしてラストの物悲しさ、切なさが仮面ライダーをしている。しかし物悲しいだけじゃない希望を感じる描写もとても良かったです。

 全体を通して『邦画!』って感じの作風でわび錆を感じる印象でした。それがとても仮面ライダーって感じで良かった…。
 本郷猛と緑川ルリ子の関係性がとても良い…。ライダーでこういう関係憧れますね…。ラブロマンスのようなそれでいて違うような、信頼の上で成り立つからこそほのかに香るラブロマンス要素。こういう感じ大好き。予想通りでしたが、だからこその緑川ルリ子の立ち位置とツンからのデレがとても良かった。


○仮面ライダーがかっこいい

 めちゃくちゃバイオレンスだけど、仮面ライダーのアクションがとてもかっこいい。そして仮面ライダーの力の起源となる風の描写もとても良いですね。ベルトのデザインも含めて大好き。全体的なビジュアルは第1号が私の好みです。設定も込みで。
 石ノ森章太郎先生がやりたかったことを第1号の方でやってる感じがしましたね。もう全部好き。
 ベルトのギミックがめちゃくちゃ好き…。CSM出たら予約するしか…! と思いました。

 からの2号登場! シンでも見たかったものを見せてくれてとても良かった。第1号との差別化されてる描写が良いですね。いい形にテレビ版の仮面ライダー初期とその後を分けている感じでした。その役割を担っていたのが2号なんですよね。
 マジで柄本佐さんが良い! やっぱり期待通りの一文字隼人って感じ! すごく良かった!!! 登場が満を持してって感じでそこからすでに良かったけど、最後の最後でさらに全部昇華する感じでとても良かったです。
 ビターだけど後味スッキリ!!!

 ライダーの見せ方に関しては、やっぱりといいますか私が大好きなTHE FIRSTシリーズを思わすような演出がされていました。そこが良い。
 それでいてリアル路線の人間的なTHE FIRSTシリーズとは違ったアクション演出。アニメ監督ならではのアクションの爽快感がとても良い。跳躍からのライダーキックがとても迫力あって気持ち良い。ライダーの跳躍のフォルムと見せ方がとても美しい…。高所からの背景も相まってとてもきれいでした。

 あと仮面の口部分パクパクもぐもぐがめちゃくちゃ良かった…。アマゾンズのアマゾンシグマはこれをやりたかったんだろうなぁ。


○SHOCKERのオーグたちが全員アクが強い!

 コウモリオーグはともかくとして、他のオーグたちは最初見た時めちゃくちゃ癖が強いな! いい意味で! って思いました。いやー、誰とは言いませんが世界線が違うとヤバイキャラになるんだなってw まあ、でも納得がいくというかw
 そんな中、クモオーグが一番まともに感じました。戦闘描写と良い感性と良い全部好き! 腕が出てくる描写とても良い…。

 人々の幸福を追求する組織SHOCKERは、それぞれに幸福の価値観があるのがおもしろいところです。人々の幸福を追求することが理念のこの組織なら私も所属しても良いかもな、と思いました。


○少し残念だったところ

 設定、見せ方、ストーリー展開全部を通して良かったのですが、だからこそ目立ってしまった残念に感じたところがありました。

 人間が生身で演じているアクションシーンは良いんですが、CGでの戦闘描写が良くない意味でCGアニメーションのような動きになってしまったのが残念でした。
 目に留まらぬ高速での戦闘シーンのカクカク感、屋外での跳躍を駆使した人外レベルの戦闘シーン。それらが良くない感じでのアニメの動き、わかりやすく言うと実写作品ではなくて、『その部分だけCGアニメになった』と感じる見え方になっていたことです。だったら全編CGアニメにすればよかったのでは…? と思ってしまいました。
 その点、ニチアサはCGとわかっていてもあまり違和感がないように見せてるのがすごいですね。見慣れているというのもあるかもしれませんがw
 これは単に私の好みの問題だと思います。

 それと最後のクライマックスに突入する前哨戦が、文字通り暗すぎて見づらい! クライマックスだけに暗いマックスってね! THE NEXTでも言われてたような感じ。めっちゃしっかり見たかった場面!
 これら2点が残念でしたね。

 ただ全体を通してのライダーの戦闘場面はとても良くて、そして最終決戦が泥臭い戦い方。もうその泥臭い戦いを見れただけでとても良かったです。すごく良かった。一部のCG全振りの戦闘シーンに途中なんだかなぁって思ってしまったけども、最期の戦闘シーンとストーリー最後の見せ方でめっちゃ満足。
 すべてをひっくり返すくらいにとても良かったです。

 ストーリーがめちゃくちゃ良い。仮面ライダーしてる。すごくよかった。あの終わり方すき。


○売店で買ったグッズ

 先週の金曜日、シャザム!神々の怒りを鑑賞しに行ったらすでにグッズ販売がされていたので、その時に購入しました。ちなみにパンフレットはその日の16時から販売だったので購入できませんでした。なので本日購入出来て良かったです。

 まさかのサンリオとのコラボグッズがあって驚きました。アクリルフィギュアも欲しかったのですが、ファイルのみで我慢しました。
 そしてまさかのコラボといえばポニーのゴム人形でおなじみRodyとのコラボ! 1号2号とまさかのSHOCKER! 全部揃えたかったのですが1号だけで我慢しました。

 仮面ライダーでおなじみのぬいぐるみクリーナーもありました。思い返せば劇場版仮面ライダーゼロワンREAL×TIMEで不破さん(バルカン)のぬいぐるみクリーナーがあったけど泣く泣く見送った思い出…。今回は買えてよかった…。

 そして最後にSJHUのファイル! とても美しい…。いつかSJHUの映画とリアル脱出ゲーム待ってます!!!

パンフレット


サンリオコラボグッズのファイル


Rodyとのコラボ


ぬいぐるみクリーナー


SJHUのファイル



○終わりに

 人を選ぶ作風ではあると思います。しかし、全体を通して人でなくなった悲哀とわび寂びを感じる、まさに邦画といえる作りがとても良かったです。ストーリーがめちゃくちゃ良かった。そこにライダーやオーグたちの設定もいい形でハマっている。オーグたちのバックボーンも知りたいので、ぜひ画集! アートワークスの発売をお願いします!!!!!

 シン・仮面ライダーは、しっとりした気分になりたいときに見返したい映画ですね。しっとりしてるけど爽やかな終わり方がとても良い…。
 劇場版仮面ライダーWの仮面ライダーエターナル、そして仮面ライダードライブの時期にスピンオフの仮面ライダー4号の声を演じて主題歌を務めた松岡充さんの「time」もこの作品に合うように感じました。

 本郷猛が自分の手を見てショックを受ける場面で、ちょうど私も手のひら側の指が乾燥でぱっくり割れて中身が見えてちょっと見た目がよろしくないことになってるので感情移入がとてもできました。

 ちなみにこの作品の推しは2号、緑川ルリ子、ハチオーグ様です。クモオーグ様も好き。

 一番『生を実感できる』のは、庵野監督のシン作品を待ち望んでやっと映画館で見れた時なんだなと思いました。私の幸福はこれなんだなぁ。

 あ、それとSHOCKER幹部の方々。もし私にオーグメンテーションを受けさせていただけるのならトラでお願いします! そしたらもう自我なんていらないので! 私をトラオーグにしてください!!!! あでもやっぱり自分の意志で力を振るいたいので自我を保ったままでいさせてほしいです!!!

 ちなみにSHOCKERアプリがリリースされた時からの読者? なので私も実質SHOCKERの下級構成員です。SHOCKER幹部の方々、なにとぞ私をトラオーグに改造してください! その暁には、他者に嫌な思いをさせる人間たちを全力で阻止する所存であります。

BE HAPPY.


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