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テーマは明確なのに、どうしてか筆が進まない【1日1本エッセイ39本目】

私の目の前にはnote社とマイナビの共同企画によるエッセイの課題がある。そのテーマは「あの選択をしたから」というもの。

これは、自分の人生の中で行った選択と、それによってどのような結果や変化がもたらされたかを綴るというもの。

非常に魅力的なテーマであり、初めてこれを見たとき、私は興奮しました。これまでの人生で無数の選択をしてきたわけだから、何か一つ、魅力的なエピソードがあるはずだと確信したからです。

しかし、実際に筆を取って書き始めようとすると、困難に直面しました。書けるかなぁと思ったら、全然書けない。

日々の生活の中で行うさまざまな選択。

例えば朝に読む本の選び方、通勤ルートの変更、週末の過ごし方といった些細なものから、大学の選択、職の転機、家族との重要な決断といった大きな選択まで、考えれば考えるほど頭の中は今まで選択してきたことが溢れ返りました。

だが、その中で「これだ!」と感じるような特別な選択、そしてそれによって人生が大きく変わったと感じる瞬間をピンポイントで特定するのが難しいのです。

それは、私たちの日常があまりにも多くの選択の連続であり、それぞれの選択が織り成す物語や結果が複雑に絡み合っているからかもしれません。

また、選択というものは、それを行った瞬間にその意義や影響を完全に理解することは難しいものです。

時間が経過することで、その選択がどれほど自分の人生に影響を与えているのか、はっきりと見えてくることが多いです。

このエッセイの課題は、まるで私の前に広がる未知の地図のよう。どこを目指せばいいのか、どの道を選べばいいのかがわからない。

しかし、この迷宮のような課題を解決すること自体が、新たな選択となり、その結果がまた新しい物語を生むのかもと思うと、考えることをやめられません。

と、このエッセイを書いているうちに「ある選択」が思い浮かびました。あまり楽しい選択ではありません。書いているうちに、ちょっと心が辛くなるかもしれない選択です。

ゆっくりとその選択について、考えてみようと思います。辛すぎるようなら書くのをやめます。別の選択について考えても良いんだし。それぐらいの気持ちで、ちょっとだけチャレンジしてみます。もし、書き上げられたら読んでください。

それでは〜。

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