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「私たちが提供しているのは、体験にフォーカスした “不動産サービス” なんです」。カウカモ全体を俯瞰し、構築する「プロダクト部」の役割とは【前編】

リノベーション物件の購入体験を通じて、「自分らしい」暮らしの実現を提案しているカウカモ。そのサービスは、オンラインメディアに留まらず、オフラインとオンライン双方において、ユーザーに最高の「体験」を提供することを目指しています。そのオン・オフライン双方を俯瞰し、横断的にサービスを構築しているのが、ツクルバのプロダクト部。

その「体験」を作り出すためのプロダクト開発とは?エンジニアの伊藤弘宗とプロダクトマネジャーの高松宏行、デザイナーの光井英子にそのこだわりと魅力を聞きました。

伊藤弘宗
CyberAgent にてサーバーサイドエンジニアを経験した後、2016年11月に tsukuruba に入社。カウカモの iOS 版およびAndroid 版アプリの開発を担当。2019年8月よりプロダクトのシステム責任者を担当。
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高松宏行
Web制作会社、マーケティング・エージェンシーを経て、Amazon Japan にてデータ分析/マーケティング/新規サービスの立ち上げなどを担当。2019年8月より現職。
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光井英子
楽天株式会社の横断組織にて、様々な事業のWeb・アプリのUIデザインを担当。2018年2月にツクルバ入社。カウカモアプリ改善や営業サポートツールなど、幅広いUI/UXデザインを担当し、2019年8月よりプロダクトのデザイン責任者を担当。
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カウカモはオンライン・オフラインを横断している “不動産サービス”

今年8月に入社したばかりの高松は、一人のユーザーとして去年このサービスを通して物件を購入したという経験を持つといいます。つまり、カウカモのサービスを受けている側でした。

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▲プロダクトマネージャーの高松

高松「カウカモは物件が載っている “メディア” だと思っていたんです。なので、当時はメディアだけではなく、社内向けのオペレーションツールなども開発していることを知りませんでした。

プロダクト部が開発しているものは、一般ユーザーが使うWebメディア、アプリ、エージェントと呼ばれるカウカモの営業メンバーが使う顧客管理や不動産情報のデータベース、ほかには編集部が記事を制作する際に使うCMSと、多岐に渡ります」

光井「私たちが提供しているのは、オンライン・オフラインを統合し、中古リノベーションマンションを買う体験にフォーカスした “不動産サービス” なんです。プロダクトという手段を使って、ずっと変わってない、不動産業界の流れや手法を変えていきたいと思っています」

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カウカモは、他の不動産ポータルサイトと違いメディアを通じてユーザーから問い合わせがあると、専属のエージェントが実際に案内する仕組みとなっています。他ポータルサイトでは、一般的に問い合わせた後は外部の業者が対応することが多いですが、カウカモでは社内のエージェントが対応することがほとんど。

カウカモは、メディア自体も他の不動産ポータルサイトと全く違います。ポータルサイトには、大量の物件の数字で表されるデータやスペックが中心に載っていますが、カウカモに載っている物件はひとつひとつ編集部が多角的にチェックし、ユーザーが実際の暮らしを描けるよう、記事には街のお店やマンションの管理体制、眺望などに関しても詳しく書かれています。それぞれの物件に付けられているタイトルやコピーもとても特徴的。

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▲実際のカウカモの記事

光井「不動産の購入体験は “どんな暮らしをしたいか” という妄想から始まると思うんですが、他のポータルサイトは物件を探すためのツールやデータベースとしてしか使われていません。カウカモにはオフラインのイベントを行うチームもあり、そのイベントでは購入より前の段階―――住まいを持つことのよさ、ライフスタイルの大切さを伝えていて、まだ購入の検討段階にある人や『買うかも?』と思っている人も来ているんです。家って人生で一番大きな買い物なので、サービスが物件を探す前の暮らしを考える段階から関わるべきなのに、現状の不動産業界ではそれが実現できていないんですよね

そのオン・オフライン双方を俯瞰しながら、横断的にサービスを構築しているのが、ツクルバのプロダクト部なのです。

伊藤は、エンジニアの観点からカウカモのプロダクトを開発する特徴を『解決策の多さと難しさ』だと語ります。

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▲エンジニアの伊藤

伊藤「エンジニアは一般的にソフトウェアに解決策を求めがちなんですが、カウカモには記事やイベントなどのコンテンツをつくる編集部も、お客さまと直接会うエージェントもいるので、解決策が山ほどあるんです。解決する方法がたくさんあるからこそ、何を使うかという話が発生する。その中から最適なものを選ぶことは難しいですが、その分やり遂げたときの達成感が大きいですし、カウカモのプロダクト開発の面白さはここにあると思っています

ユーザーとエージェント双方に『楽しい』体験を提供

オンライン・オフラインを横断しているところが、カウカモのプロダクト開発の特徴だということが分かりました。その背景にあるこだわりに関して話を聞いてみると、ユーザー・エージェント両方のデザインも手掛けたことのある光井は、両方とも『楽しく使ってほしい』という想いがあると想いを語ります。

光井「不動産購入はじっくり時間をかけることが多いので、カウカモを長く使うことになります。なので、アプリは物件を探すためのデータベースやリストというよりも、毎日新しい発見ができて音楽アプリを見ているような感覚で使い続けたくなるようにつくられています

カウカモアプリには、編集部が独自の視点でキュレーションした「MIX」という機能があり、新しい切り口で物件と出会うことができます。

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▲北向きの物件を集めた「ヴァンパイアの家探し」や公園が近い物件を集めた「パークライフ」など、全部で約50種類のMIXがある。

光井「アプリの立ち上げに直接お客さまと接するエージェントを経験したメンバーが関わっていたので、どういった機能がより理想の住まいに近付けるかをユーザー目線で考えて機能開発ができたんだと思います。自分の条件をすべて叶えられるスペックの物件はなかなかないので、ライフスタイルを切り口にすることで選択肢を増やしてほしいと、MIXが開発されました」

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▲デザイナーの光井

ユーザーに最高の体験を提供するためには、直接接点を持つエージェントにも楽しくストレスなく働いてもらうことが重要。ですが、不動産業界は電話やFaxで業者とやりとりすることが多く、物件の資料をたくさん持ち歩くので荷物が重いなど、エージェントの日常的な負担は大きくなっています。

高松「エージェントが注力すべきところは、お客さまのことを理解して条件にマッチする物件を探して、その物件を買ってもらうこと。プロダクト部が他業務の負荷を減らすためのツールを開発することで、本来エージェントが能力を発揮するべきところに力を出すことができると考えています

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▲実際のエージェントが使う営業支援ツールの画面

光井「私にとってはエージェントもユーザーなので、彼らの体験をよくしたいなと、業務ツールもWebサイトやアプリと同じくらいデザインにこだわっています。エージェントが楽しく働くことで、その感情がお客さまにも伝わり、結果的に提供するサービス・成約率にもつながればいいなと。将来 “カウカモエージェント” がなりたい職業になってほしいと思っています」

オペレーション最適化のツール開発でビジネスチャンスの最大化も

エージェントが楽しく働くためにオペレーションを最適化するツールを開発することによって、他のメリットやビジネスになる機会も生まれていると強調します。

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高松「社内向けのプロダクトもつくっていると、ワンストップでデータを持つことができるという強みが生まれます。例えば、成約したユーザーが購入前に検索したキーワードや、オフラインでのエージェントとのやりとり、最終的に購入した物件といった情報ですね。このデータを活用することで、不動産を持っている供給側にも企画の提案などができるんです」

カウカモは『JOYとWOWのあるライフスタイリングサービス』を掲げていて、ユーザーに『もっと自由で、楽しくて、素敵で美しい生活』を届けることを目指しています。

カウカモのプロダクト部は、ユーザーやエージェントに楽しく、まさに “JOYとWOW” を感じてもらえるようプロダクトを開発することで、カウカモを支えていることが分かりました。

後編では、プロダクト部の組織体制や、枠組みが生まれた経緯などにフォーカスします!

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文・編集:外山友香 / 中野宏一 写真:後藤円香

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