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【黒歴史】自分が主人公の自作マンガがツッコミどころ満載で面白すぎた件について

実家の押入れを整理していたら、高校時代に描いていたマンガが出てきた。

中身をひらけばそのマンガの主人公は、すべて自分をモデルにしていた(笑)。

「どんだけ自分好きなんだよ!www」と過去の自分にツッコミを入れながら、押入れの整理はそっちのけで自分の黒歴史を眺めながらニヤニヤしていた。

作品のクオリティは正直めちゃくちゃ低いが、今の自分にはないフレッシュさや、当時思い描いていた夢、そんな記憶の奥にあった思いがフラッシュバックして懐かしい気持ちになった。同時に下手でもがむしゃらに絵を描いていたことが今の仕事に活かされていることを改めて実感できました。

授業のノートが漫画の原稿用紙

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「TAKEO DUNK」……。
やばい、表紙の時点でツッコミどころが満載だ。某有名バスケ漫画の完全なパクリじゃねえか!

ちなみにこちらは高校生の頃、授業中に描いていたもの。現在講師業をやっている身なので、今なら分かるが、本当に世話の焼ける生徒だったんだろうな……。

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「くそう! 竹本の奴、息一つ荒らしてねえ! また強くなりやがって!」
主人公は紛れもなく自分自身。しかも強キャラ設定。

「俺、中学を卒業したらアメリカに行くんだ」
テーマが壮大すぎてついて行けねえ……(笑)。

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そしていきなりライバル登場! この展開の速さは好きだ(笑)。
5年連続大会優勝の強者、ペッパーヘッド丹羽から1on1の勝負を仕掛けられる。

顔の向きが基本同じ方向を向いているのが、「素人マンガあるある」で面白い(笑)。ちなみに登場人物はすべて同級生がモデルになっています。

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激闘・接戦の末、竹本は敗北。世界の広さ、自分の小ささを思い知る。
その代償は大きく……。

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「骨が……飛び出て……」

……これバスケの試合だよね!?
竹本はその後入院。その後の執筆は15年経った今もありません(笑)。高校生昔の自分にこれほど笑わされるとは思ってもみませんでした(笑)。

自分が主人公のマンガをひたすら描きなぐる

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「天才たけぽん〜全国への道〜【中学編】」。
ネーミングのどストレートな潔さにはもう感服です。「高校編」も描くつもりだったようだ。

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「竹本、お前は一体どこまで成長するんだ……」
相変わらず自分が主人公で強キャラ設定(笑)。1人で読んでるのになんか恥ずかしすぎて目を背けたくなります(笑)。

でも、絵を描いている当時の自分はめちゃくちゃ楽しげに描いていたんだろな。

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「ドッ!」「!!」「速ぇ!」「ガゴッ!」
もうこれ以上笑わせないでくれ……。

継続は力なり……?

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こちらは高校生後半に描いていたもの。
描き続けた成果あってか、「TAKEO DUNK」と比べると顔や構図などが安定し、確実に画力が上がっているのが分かる。(その分通知表の結果は散々でしたが……)

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相変わらず主人公は自分自身だが、今回の主人公は強キャラではなく「初心者設定」。女性キャラの登場や表情の描き分けが出来てきて、それぞれのキャラが生きてきた気がする。

バスケ以外に、キャラクターの生活背景などの要素も取り入れ、ちょっとずつだけど「マンガっぽく」なっている

ただし、絵が上達すればするほどマンガのイタさや寒さがより際立っていく……。

当時は身体も画力も成長期。ノートに描き始めた落書きマンガだとしても、継続すればするほど上達していく。当時、その上達の実感が手に取るようにわかり、楽しかったのを覚えている。

「落書きマンガ」が、今じゃ仕事に。

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当時培った絵のスキルが、いま仕事で活かされている。デザインのラフ案を作成することだったり、似顔絵やイラストを描いたり。

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前職では「マンガの広告を出したい!」と依頼があった際に、当時のマンガ技術が役に立ちました(笑)。

高校生の自分は本気で漫画家を目指していました。その努力が無駄にならず今も活かされていることは本当に嬉しい。

「好きなことで食っていくことは難しいが、好きなことを活かして仕事に繋げることはできる」。

マンガはもちろん、フォロワーが20人減るようなラップ(笑)でも、何かしら今の自分の糧にすることができるだろう。

うそんなことを考えていたら、久々にマンガを描きたくなった。また自分が主人公のマンガでも描いてみようかな(笑)。


TAKEO DUNK 本編公開しました!

2033.9追記
TAKEO DUNKの本編を公開しました!(笑)
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デザイナー / クリエイティブディレクター
竹本 純

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