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文系未経験からエンジニアになって2年間の振り返りと今後の展望を語る



はじめに


自分はスタートアップ企業でエンジニアをやっている25歳です。私事ですが2023年7月でエンジニアになってちょうど2年になります。
せっかくなので(?)エンジニアになっての2年間の振り返りや今後のこと、2年前との心情の変化などを書き連ねていこうと思います。

できるだけ専門的な話は避けたので、エンジニアじゃない人も最後まで読んでもらえると嬉しい限りです。あと鬼滅の刃は見たことないです。すみません。

自己紹介的な

普段はパンのサブスクサービスをメインに取り扱ってる会社でエンジニアをしています。

大学時代は国際系の学部で、カナダに留学に行ったりバックパッカーで東南アジアやヨーロッパを周遊したり、海外漬けの日々を過ごしていました。
大学を卒業して1年くらいはフリーターでフラフラしており、その最中にプログラミングと出会い、半年間の学習期間を経てエンジニアになりました。

最近の業務内容はシステムのフロントエンド(ユーザーが直接触れるサイトやアプリの見た目の部分)を作ったり、バックエンド(サイトやアプリでユーザーがデータを入力したとき裏側でどのように動くか)を作ったり、エンジニアの採用をやったり、幅広く担当させてもらってます。

自己紹介はこれくらいにして、早速振り返っていきましょう!!

1年目を振り返って

2021年7月に晴れてエンジニアデビュー。渋谷の従業員数は当時100人程の受託開発企業に入社しました。「ゴリゴリ開発してイケイケエンジニアになってやってやるぜ⭐️」と調子に乗っていたのも束の間、現実はそう甘くはありませんでした。

日々の劣等感

自分が入社した会社は自分と同じような未経験の人も多く、みんな同じスタートライン、、だと思っていました。それなのに同時期に入った人は自分と比べてすごく出来がいい。すごく褒められている。一方で自分は言われたことをすぐ理解できず、何度も同じことを聞いてしまう。作った画面が動かずボロボロ。結局先輩に治してもらう。。「なんであの人はあんなにできて褒められているのに自分はできないんだろう」と日々劣等感を感じていました。それでも先輩方には本当に優しく親切に教えてくださり本当に感謝しかありません。。

エンジニアになっての最初の半年は正直ボロボロでした。(下記の記事にも書いてるのでよければご覧ください)

コードを書くのは楽しかった

それでもコードを書くのは好きで、休みの日もわからないことは調べて復習したり、個人で気になる技術を使って簡単なアプリを作ったりしていました。業務時間外で学んで、「これってこんな風に作れるんだ」と学んだことを仕事で実践するのが楽しかったです。YouTubeでゲーム実況を見た後に「今度この技試してみよう」と自分で使ってみる感覚と似てると思います。仕事のために勉強しているという感覚はあまりなく、趣味の延長線上に仕事があるという感覚でした。

得意分野ができて、小さなプロジェクトのリーダーを担当した

エンジニアになって半年ほど経った頃、「この領域だったら他の人より得意!」といえる分野ができました。

その甲斐もあってか、社内で小さなプロジェクトのリーダーを任せてもらったり、新しく入ったメンバーの教育を担当したりしてました。後輩や他部署の人からの質問にうまく答えられて、「山本さんは丁寧に教えてくれる」と言ってもらえることもあり、ちょっとだけ自信がついてきました。

社内勉強会の運営

社内全体の技術力向上とノウハウの共有のため、社内勉強会を開催することになりました。といっても自分が言い出したわけではなく、先輩から「やってくれへん?」とお願いされたから引き受けた形ではあるのですが、、昔からイベントの主催はよくやってきたのでそこまで苦ではなく、引き受けることにしました。

「少人数で緩くやれたらいいか」くらいの軽い気持ちで始めたのですが、思った以上に評判が良く、「勉強会めっちゃ良かったよ!」と直接言ってもらえることも多く、やって良かったと思います。自分が退職した今でも定期的に開催されているらしいので嬉しい限りです。

アウトプットを始めた

先述した勉強会をきっかけに自分も何かアウトプットしてみようかなと思い、勉強会に登壇することにしました。同時期にエンジニア向けのSNSで技術記事の投稿も始めました。

アウトプットをすることで、「多くの人の目に触れることになるから変な発表はできない」という意識が芽生え、インプットの質が上がった気がします。あとは「多くの人に自分のことを知ってもらえて承認欲求が満たせる(笑)」のでやってよかったと思います。

2年目を振り返って

1社目に入社して丁度1年が経ったタイミングです。

伸び悩んでる感覚

エンジニアになって1年、自分が担当している領域であれば「そこそこ」開発できるようになりました。それでもどこか伸び悩んでいる感覚というか、マンネリ化しているような感覚がずっとありました。

具体的な原因は何かはわからなかったのですが、その当時は「今の担当してる分野以外にも色んなこと分野にチャレンジしたいなぁ」と思ってました。エンジニアの開発といっても分野が細かく分かれており、当時の自分は「ユーザーが直接触れるサイトやアプリの見た目の部分」はそこそこ作れるもののそれ以外の箇所はあまり作ったことがありませんでした。

あとは受託開発という会社の性質上仕方のないことだとは思うのですが、どうしても「作って納品しておしまい」という構図になってしまい少し寂しさを感じました。「どうせ作るなら1つのプロダクトを作った後も成長させたい」と思うようになりました。

転職活動開始

ということで転職活動を始めました。「幅広く色々担当できそうなところ」「自社で面白そうなサービスを作ってるところ」に軸を置いて2ヶ月ほど転職活動しました。転職活動については下の記事にも書いているのでよければご覧ください。

https://note.com/tknr_1216/n/nedd0b2832670

いざ、スタートアップへ

2022年10月に1社目の受託開発会社を退職し、11月から2社目に入社。30名程度のパンのサブスクをメインに取り扱ってるスタートアップ企業です。入社したきっかけは「少数精鋭で色々幅広く担当できそう」「パンのサブスクって面白そう」というの加えて、面談してくださったマネージャーの方から「最初は得意分野から担当してもらって、少しずつ開発の幅を広げてもらい、将来的にはこういうポジションについてほしい」と自分のやりたいことに合わせた具体的なキャリアパスを提示してもらったことが最終的な決め手になりました。

開発レベルが高い!

従業員数は30名程度なのですが、エンジニアは8名で開発しています。少数精鋭ということもあり、一人一人のレベルが高い!「知識の引き出しの多さ」「ユーザーにとって使いやすいプロダクトを考える力」「一人当たりの担当領域の広さ」などなど、、エンジニアの強さを一概に言い表すのは難しいのですが、自分はまだまだということを改めて思い知らされました。

1社目では未経験から始めた人も多く2,3年やっていればベテラン扱いされていたのですが、10年以上エンジニアをされてるベテランの方も多く、レベルの高さに圧倒されました。「エンジニア歴1年ちょっとの自分がこんなところにいたら迷惑じゃないか、、」と思い最初は萎縮してしまいましたが、皆さんとても親切に教えてくださるので学びも多く、楽しく開発できています。

※僕はドラゴンボールは見たことありません

よりユーザー目線を求められるようになった

パンのサブスクということもありユーザーは一般のお客さん、つまり「toC向けのサービス」になります。簡単な修正でも「ここを修正したら、わかりづらくなるかもしれない」「ユーザーの操作ミスが増えて、問い合わせがたくさんきてしまうかもしれない」「その結果、会社全体に迷惑がかかってしまうかもしれない」などのプレッシャーがあり、受託の時でもできるだけ使いやすさは意識するようにしていましたが、よりユーザー目線を意識するようになりました。

またパン屋さん向けの toB 向けのサービスも開発しており、「パン屋さんにとっての使いやすさ」も意識するようになりました。ただこれが難しく、パン屋さんにとっての使いやすさって言われても、パン屋を経験したことないからわからんのです。そこで実際にパン屋さんに見学に行ったりして、「あ、こんな感じで使ってるんだ。」と実際にパン屋さんが使ってる姿をイメージしながら開発するようになりました。

1年目と比べてできることが増えてきた

最初の1年は開発の中でも特定の分野しか担当しなかったのですが、転職してからは今まで経験したことのなかった分野の開発や、時にはビジネスチームと関わってマーケティング関係のタスクを任せてもらったりしています。

今まで自分の中でブラックボックス化されていた開発の裏側の部分や、ビジネス側との距離も近く、ビジネスのことも少しずつわかるようになってきて今まで以上に解像度が上がった気がします。

2年間で変わったこと

振り返りはここまでにして、エンジニアを始めてから、2年前とは心境が変わった部分があるのでちょっとだけ書き連ねようと思います。

エンジニアを始めた時よりも開発が好きになった

エンジニアになって2年、エンジニアになる前の学習期間も含めると開発は2年半以上していますが開発を嫌いになったことは一度もありません。むしろ昔に比べるとできることも増え、より難しいものが作れるようになったことで、開発するのが楽しくなりました。ゲームで新しい武器を手に入れて、強い敵に勝てるようになるともっとゲームが楽しくなるのと同じような感覚でしょうか。
今でも業務時間外も新しい技術にキャッチアップしたり、手を動かして何か作ったりしているので楽しく開発ができています。

負けず嫌いがちょっとだけ丸くなった

あまり表には出していないのですが、、実は意外と負けず嫌いです(笑)自分と同じ時期に入ってた人が活躍していたり、自分が仕事で失敗したりすると、「絶対に見返してやる!」という気持ちが強かったのですが、最近は少しその気持ちは落ち着いた気がします。

というのも、「全ての領域において勝つのは不可能」だからです。いざ言葉に出してみると「何を当然のことを言ってるんだ」という感じですが。。ただ昔は、「自分より活躍してる人がいると腹が立ってしまう」「その人には絶対に頼りたくない」という思いが強かったです。
けど今では、「各々の短所を補いながら得意なところで活躍した方がチーム全体としてプラスやん」という考え方にシフトしました。

この考えに至った具体的なエピソードがあるわけではないのですが、1年目で培った「得意分野ができた」のが大きかったのかなと思います。「あの人は〇〇がめっちゃ得意だけど、俺の方が〇〇は得意」と思うことで自分の承認欲求を満たしつつ、相手に対して敬意を示せるようになったのかなと思います。

そういえばバックパッカーは?

昔から僕と仲良くしてくれる人に会うと「バックパッカーはもうしないの?」と聞かれることがあります。

実を言うとエンジニアになった理由の1つに、「パソコン1つで旅しながら働きたい」というのがありました。もちろんそれだけではありませんが、今思い返せばなんと舐めた理由でしょうか。

実際に会社を辞めてフリーランスになって稼働条件を調節できる現場に参画したり、フルリモート、フルフレックスの会社で働ければ実現可能ではあります。ただ今はそこまで海外に行きたい欲はなく、エンジニアとしてのレベル上げに専念して、どこまでいけるのか見てみたい気持ちの方が大きいです。

ただ、まだまだ行きたい国はたくさんあるので、どこかのタイミングで仕事を辞めたりフリーランスになったりして旅行の時間を作ってみるのはアリかもしれませんね。死ぬまでに中南米とアフリカは行きたい。。

今後について

開発の幅を広げて行きたい

現時点では「これを極めたい!」という具体的な希望はなく、しばらくは専門性を絞らずに幅広く挑戦してみるつもりです。システム開発といっても色々分野が分かれてるので一通り経験してから、徐々に専門性を絞っていけたらなぁと。

早々に専門性を絞ってしまうのも勿体無いし、幅広く経験してシステム全体も見渡せるようになっておいて損はないんじゃないかなと思います。

スタートアップは皆さんのご想像通り1人辺りの担当範囲が広く、今の自分には非常にいい環境です。

ジュニアからミドルへ

エンジニア業界には、エンジニアの階級を示す言葉として、「ジュニア」「ミドル」「シニア」という言葉を使ったりします。

上の記事でも述べられているように経験年数だけでは一概に決まらないのですが、経験年数が1年〜3年をジュニアエンジニア、4年〜7年がミドルエンジニアと区別するのが(おそらく)一般的なようです。

自分はこれから3年目に突入するわけですが、1年後にはミドルエンジニアとしてみられることになり、それ相応の実力が求められることになります。これからの1年はミドルレベルのエンジニアに求められるものとはなにか、を考えながら開発していきたいです。

さらにその先の話

このまま定年まで「手を動かしてプログラミングをして、開発だけするエンジニア」としてやっていくかと言われると、多分やらないんじゃないかなと思います。理由は色々あるのですが、一番は「いつかは自分でサービスを作ってみたいから」です。

「今でもサービスは作ってるやん」と突っ込まれそうですが、「言われたものを言われた通りに作る」のではなく「ユーザーに使ってもらえるサービス自分の頭で考えて、自分の手で作りたい」と言うのが正確な表現になるでしょうか。

少しだけ話が逸れるのですが、最初の会社でお世話になった先輩に言われて今も印象に残っている言葉があります。

「エンジニアは金槌の使い方は一流やけど、どんな家建てたら買ってもらえるかはわからんねんなぁ」

前職の先輩

もう少し噛み砕いて説明すると、「エンジニアは言われたものを言われた通りに作るのは得意やけど、どんなサービスを作ったらユーザーに使ってもらえるかはわからん」ということです。

「どんなサービスを作るか」と言うのは、俗に言うビジネス視点とかマーケティング視点といった部分だと思うのですが、そこまでできるエンジニアと言うのはそれほど多くはないんじゃないかなと思います。

またまた話が逸れるのですが、少し前に「カンブリア宮殿」にうちの会社のサービスが取り上げられました。自分の手で作ったサービスがテレビに出たのは初めてで、非常に感動しました。(めっちゃ友達に自慢しました)ただ語弊を恐れずに言うと、「僕は言われたものを言われた通りに作っただけ」なのです。

本当に凄いのは「使ってもらえるサービスを考えたビジネスサイドの人たち」、あくまでエンジニアは言われた通りに作っただけなのです。そこで「自分でサービスを考えて作れたら、もっと楽しいんじゃないか」と思ったわけです。

実際に開発経験を活かしてご自身でサービスを立ち上げた方もいます。下記は僕は未経験時代めちゃくちゃお世話になってたサービス、MENTA の創業者、入江さんなんかもそうです。


ただ直近は開発している時間が楽しいし、「開発経験を活かしてサービスを立ち上げる」にしても「開発者としての技量と濃い経験」が必要になると思うので、あと数年は「手を動かして開発するエンジニア」としてやっていくかなと思います。

最後に

周りの人たちのおかげもあり、この2年間で心も体も大怪我することなくやってこれたのがまずは一安心です。前職も今の会社も人の良さに恵まれて本当に良かった。。その割にはまだまだポンコツでできないことも多く、申し訳なさと「もっと頑張らなきゃ」いう気持ちでいっぱいになります。

エンジニアになった時の記事を見返してみると、「1年半以内に技術力のある、上流工程に携われるエンジニア」になりたいと舐めたこと抜かしていますが、まだまだですね(笑)ただ確実に前に進めてる実感はあるので、腐らずやっていきたい所存です。

長くなってしまいましたが最後までご覧いただきありがとうございました。3年目も無理しない程度にゆるーく頑張っていくので、よろしくお願いします🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️

宣伝(2023年7月19日追記)

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お仕事の話でもカジュアル面談でもお待ちしております!(ちなみにReact/Typesscriptでのフロントエンド開発や、Goでのバックエンド開発が得意です)なかなか他社のエンジニアとお話できる機会は多くはないので、お気軽に情報交換でもできたらなと思います🙇‍♂️

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