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元気と自信をなくした時に読むnote

お金で大失敗(借金1000万円への転落)した話を皆さんにお伝えしてちょうど一年。

元気なったので、もう一つの自分の弱さをちゃんと書き記して、誰かのために、そして自分がまたダメになった時に備えようと思います。借金でもダメになりましたが、メンタルもやられてしんどかったことがあるので、その辺りを冷静に振り返ってみますね。

銀行員にありがちな「支店でいらない投資信託売らされてもう辛い」「上司がクソ過ぎて使えない」「文化が昭和っぽくて受け入れられない」とかではございません(むしろその辺りはうまくやってこれました)。

そんな一個人の体験談に過ぎないことはお忘れなく。

もちろん僕は専門家ではございませんので、メンタルのことで症状や悩みがある人は、このnoteを鵜呑みにすることなく、病院に行ったり、必要な治療がある人はしっかり取り組んでくださいね。

役に立ちそうな話だけ読みたい方は、5からどうぞ!
(1〜4にもTipsは書いています)

1.調子に乗った銀行員生活のスタート

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入行して、配属も希望通りで順調なスタートを切りました。

上司は、僕の日誌を見て「なんで、ここの助詞は「が」じゃなくて「は」なの?」って聞いてくるくらいの細かい人でうんざり。ここで滅入ってしまうかと思いました。

しかし、僕に対しては厳しくしつつも、更に上に対しては僕のことを褒めていたり、僕の配属希望を通していたり、銀行ではなかなかいない男気溢れる人でもあったので、順調に育って営業マンとして稼げるようになりました。

自ら行動して結果が出てくると、不思議と自信がつくんですよね。どんなに日々怒られていたり、細かいことを言われていても。

【ちょっとした気づき】
おまけで言っておくと、新人時代でちょっと頭ひとつでるくらいのいっぽ目にオススメなのがこちら。

● なんでもいいから1番になる

これだけです。なんでもいいんです。

僕は、周りが10歳以上離れていて、事務にめっぽう弱い人が多かったので、とにかく事務を覚えました。稼ぐのに役に立たないけど、事務の方から信頼される、部のメンバーからはとりあえず頼られる、仕事を円滑に進める第一歩としてはオススメでした。

こうして、順調に営業マンとして稼ぎ始めた僕ですが、いわゆる専門性がないって焦りはじめて、違う部署への希望を出します。

しかも、この希望も同じ世代間の中では数字が上がっていたって理由で、通してもらえたんですね。褒められると調子に乗るタイプなので、もう絶頂期です。

この辺りでSNSにハマってたら、「銀行員一年目で、●億円稼ぐ方法」とか売ってたかもしれませんね。

2.砕け散った自信

さて、そんな絶頂期でも焦りがあったのは、営業として色んな提案をして、融資や商品・サービスを売るわけですが、自分で稼いでいる実感がなかったんですね。人に頼ってばかりな気がして。融資はともかく専門的な商品・サービスを売るときは、専門の人を連れていくので、自分は何もできてないと思ってたんです。

今思えば、専門の人を連れていってちゃんと数字になってることを、自分でちゃんと認めればよかったですね。

実際に部署を異動して、違う業務について、一からの勉強と実践の積み重ねです。もちろん、まだいわゆる「若手」なので怒られることも多々あります。

この辺からですね。調子に乗っていたところから一転、怒られるし、結果も出ないしで、自信をなくしていきます。

一番辛かったのは、「やりたかったことなのに出来ないこと」

これが後々まで効いてくるんですよ。絶頂からの落ち込み以上に、やりたいことがうまくいかないって、経験もなかったし、努力も成果につながらないし、当時は本当にキツかったです。

こうして、自信をなくしていき、本来やりたかったことでさえも嫌になりました。

【ちょっとした気づき】
こういうとき、他人の容赦ない誹謗中傷もめっちゃ効くので注意です。特に人格否定には気をつけてくださいね。しかも、自分がうまくいかない分、周りの人もイライラしてしまうのか、えげつない言葉も飛んできました。

期待の裏返しだから仕方ないなと思う部分もあれど、中には人格否定もあったのできついものですね。

そういう時にかわすコツは、

「行動のことだけを受け止めて、感情は受け止めない。」

具体的には、言われたことのメモに集中するようにしてみてください。どなられようが、ネチネチ言われようが、言ってる事実だけ受け取る。感情まで受け取ってたら疲れちゃいますから。

3.通勤電車だけが落ち着く場所

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ちょうどこの頃、新婚でもあった僕は家庭もうまくいってませんでした(借金の話もまだしてません)。

なぜかっていうと、会社は業務に追いつくのに必死で夫婦の会話の時間は取れません。6:00-22:00で仕事や調べ物して、家に帰ってきてご飯食べてまた調べ物、疲れて寝る・・・。

しかも、追い込まれるとストレス発散したり、話を聞いて欲しくなるので、友達とご飯に行ったりもします。家でもあまり会話できなかったので尚更。

そりゃ、奥さんにしたら納得できない振る舞いだったと思うんですが、今考えても冷静に行動できたかはわかりません。頭でわかっていても、できないことがたくさんあったので。

こうして、家でもうまくいかない、会社でもうまくいかない。

落ち着く場所が通勤電車だけでした。

そんなこんなで、見るに見かねた同僚のすすめで、心療内科を受診して休職期間へ突入。

バンプのギルドがこんなに響いた時はなかったです。

"人間という仕事を与えられて どれくらいだ ふさわしいだけの給料貰った気はしない" 
"悲しいんじゃなくて疲れただけ 休みをください"
<ギルド> by Bump of Chicken

【ちょっとした気づき】
ちなみに休職は結果として2ヶ月で済んだのですが、やはり早期に対応することが大切なようです。ありきたりですが、振り返ってみて要注意だなと思う自覚症状書きますね。

一言でいうと、「寝れない、食べれない、笑えない」 です。

 ・寝れなくなった
 ・食欲がなくなった
 ・読書をしても内容を理解できなくなった
 ・締め切りが以上に怖くなった
 ・いつもしかめっ面になり、ため息ばかりになった

4.話を受け止める側の負担について

休職になったら、家族(奥さん)に言わなければなりません。

側から見て、体調や挙動を心配していたこともあって、奥さんの第一声は、「とりあえず、しっかり休むこと、休むことに集中して」でした。ありがたいですね。

ただ、何でもかんでも話すのがいい、相談したい僕は、全てを奥さんにぶつけており、それが奥さんにも負担をかけていました。

「あなたは全てをぶつけるけど、私は全てを受け入れられると思わないで。」って。当たり前ですよね。新婚のときに旦那が体調崩して休職、将来よくわからない中で更に不安をぶちまけられてたわけですから。

この言葉をのちに振り返って、僕なりの家族のあり方を学んだ気がしています。

【ちょっとした気づき】
なんでも共有したり、言えばいいんじゃないってこと、受け止める側にも負担はあるってこと、家族だからなんでもO Kじゃないってこと。

よくうちで言うんですが、家族(特に夫婦)は元他人なんですよね。

だから、理解できないこともあって当然だし、期待なんかしない。それでも一緒にいるってことを忘れないようにしています。

5.元気を取り戻し始めた行動について

休職から復職は2ヶ月、
前と同じように働けるのに1.5年、
そこから病院にも行かず元気と自信を取り戻した実感するまで2.5年。

約4年間にやったこと書いてみますね。繰り返しますが、専門家でもありませんし、ただの体験談ですのでご注意くださいね。

①【休職〜復職】

この期間にやったことは・・・

 ・実家に帰る(環境を変える)
 ・妻と職場から離れる(人付き合いを変える)
 ・楽しく集中できることに取り組む(自分の時間を取り戻す)

この3つですね。まずはとにかく逃げました。かっこ悪いかもしれないけど、自分のペースを取り戻すのが先だと思って住むところ、人付き合い、時間の使い方全てを変えました。

ちなみにこの時に趣味は健全な物を選んでくださいね。僕はギャンブルを選んで大失敗してます。逆にいうと、こういう時に非日常のストレス発散の心地よさが癖になっていると、よくない方向に突き進んでしまいます。

休むことに集中と言われてもなかなか難しいんですよね。気にしないようにすると気にしちゃうみたく。なので、こういう時は別のことをするに限ります。

「楽しい」って感情を思い出すのと、「集中してる」って感覚を取り戻すのと、何より当たり前にできてた寝る・食べる・笑うができるようになるといですね。

②【復職〜働き方を取り戻すまで】

この時期は、とにかく全てが怖かったんですね。また怒られたらどうしようとか、失敗したくないなとか、自信なくてできるかなとか、締め切り恐っ!!!とか。だから、その辺りのことは家族はもちろん、同僚や上司にも話していました。

大前提は、かっこつけない事です。もちろん、この辺りの事で昇格が遅れたりもしてます。給料に見合った働きができていないので仕方ないです。
何よりも、また一から積み上げて行く必要があるので、余計なプライドは捨てて、一から取り組みました。

その上でやったことは・・・

 ・周りの人に仕事のステータスやタスクを共有しておく
 ・15分以上悩まない(過ぎたら相談)
 ・迷ったら断る

この3つです。(あくまでも周囲の人が協力的であることが必要ですが、自分ができることとできないことを説明し、困る状況とかを伝えておくといいかもしれません)。

周りに仕事のステータスやタスクを共有しておくと、相談しやすくなるし、万が一の時に代わってもらいやすくなるので、自分も安心です。

そうして、自分が安心できる状況を作って、取り組んで、必要以上に悩まないことです。これは時間を決めた方がいいですね。それでとにかく相談する。

それでもなお、できそうもないって思ったら断りましょう。理想的には、代わりの人を見つけたり、期日を変えてもらうことですが、ちゃんと状況を伝えた上で断る。断れると思って仕事に向き合うと意外とできたりもするもんです。

③【元気と自信を取り戻すまで】

まず、僕が元気になって自信を取り戻せたなと心から実感できたのは、新しいことに挑戦するのが面倒じゃなくなったことと、人に会うのが楽しくなったことです。

あと、ここに至るまでは、元気になったり落ち込んだりと上下しながら安定してきたイメージなので、一喜一憂もよくなさそうです。

では、やったことです(しないことも大事です)。

 ・自分でコントロールできないことに悩まない
 ・原因探しをしない
 ・素直に表現する

よく聞く話ですが、自分でコントロールできないことで悩まないようにしました。仕事だったら、必要なことをやったんだったらまずは悩まない。後から結果を事実として受け止めて直せばいいんですから。

人間関係はもっとそうです。期待したり思い通りになると思ったり、ましてや理解されると思うから悩んだりする。単に、仲良くしてくれる人、気が合う人、もっと細かくすると心地いい行動や言葉にありがたいなって思うくらいでちょうどいいです。

また、原因分析は必要以上にしないようにしました。初めは起きたことや感じたことをノートに書いて、「なんで」を繰り返すってやってたんですけど、どうもマイナスな方向にしかいかない。

なので、思い切ってやめてみて、自分にいいこと、心地いいことを続けるようにしてみました。

例えば、筋トレはじめてみたんですよ。みんながメンタルにいいっていうので。1ヶ月何も考えずに続けたら、気持ちがすっきりしたんですね。いつもならあれこれ調べるんですけど、とにかく続けてみたら体にも気持ちにもよかったです。

そしてそして、自分の気持ちをちゃんと表現しました。マイナスの気持ちよりも、楽しいとか嬉しいとかを素直に表現することです。元気や自信がないと卑屈になってしまって、そういう言葉が出てこなかったりするんですよね。

ちょっと精神論に近いですが、前向きな言葉を使うって大切だと思いました。

おまけ【ありがたかった周りの行動】

ある後輩が、フラットに僕の仕事に対して意見くれてたんですね。

褒めてもくれるし、相談もしてくれるし、ダサい時はダサいって言ってくれる。体調面安定してないときつい人もいるかもしれませんが、僕には「フラット」というのが、とてもありがたいことでした。

先ほども少し言いましたが、「行動だけを評価する」って大事なことです。

6.メンタルの弱さと生きる

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こんな感じで、上がったり下がったりしながらも、今は元気に過ごせていて、ありがたい限りですね。

正直、今でも緊張はよくするし、ビビリなところも多々あります。それに、またいつ元気や自信をなくすかもわかりません。

上がったり下がったりの時は、特に不安を覚えるんですよね。また、辛い時期を過ごさなきゃいけなくなったらどうしようって。

でも、それも自分がコントロールできないことなんですよね。それだったら、認めちゃった方が楽なんです。

繰り返し言っている、「弱さを認める強さ」です。

僕はこういう人間ですよって、周りに話をしたり、受け入れてもらったりして、楽しく生きてればいいんじゃないかと思います。僕は実際そうやって今は過ごしています。

奥さんは、次の日の仕事やプレゼンでビビってると容赦無くいじってきます。

仕事も苦手なことは、素直にできる人にお願いしています。その代わり、自分が得意なことは代わりに引き受けます。たまにダサいって言われたりもします。

だけど、それで困ることってあまりないんですよね。

例えば、緊張するのもビビるのも悪いことじゃなくて、挑戦することが大事だったりしますよね。感情はどうでも良くて、行動できるかってことを重要視していけたら少しは楽なはずです。

だから、元気になった今言えることは、弱くていいから行動してみようってことです。

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