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【読書記録】能力で人を分けなくなる日(最首悟)

我々はともすれば、人の価値を能力で図りがちだ。

職場でもそう。
仕事ができな人を無能扱いして、退職に追い込む。

勉強ができない人を見下す。

部活でも下手なやつをバカにする。

能力がその人の価値を決めるのだろうか?

そもそも価値とは何なのだろうか。

価値を決める尺度は存在するのだろうか。
結局主観じゃないのだろうか。

たとえば、一般に能力が低いとされる人も、家族やパートナー、別のコミュニティの人にとっては、なくてはならないかけがえのない存在で、価値は十分にあるだろう。

そう考えると、価値がない、なんて、あくまでその人、そう思っている人がそう思っているだけであって、そこには偏見や思い込みが存在していると言わざるを得ない。

勝手な御託を抜かしているだけだ。

つまり、人の価値なんてものは存在しないわけで、価値がある、価値がない、なんてちっぽけな価値観なのだ。

もちろん職場や学校の成績で、評価はつけられる。でもそれはその人の価値とは別で、単純にその項目の出来具合だ。なんならその評価も正しいかどうかはわからない。

臓器移植もそう。
植物状態、脳死である患者の臓器を移植するかどうか、彼らに価値がないから、価値を生み出すために臓器移植をするのか。

障害者もそう。彼らは価値がないのか?

優生思想を持ちがちだけど、それってなんか違うんじゃないか?

他人は自分にないものを持っており、何かを気づかせてくれうr。そう考えるとみんな価値があるのではないか。

色々と考えるきっかけを与えてくれた。



*本を読めば読むほど、知識が増え、一文一文に対する気づきや思い、引っ掛かりが多くなっていく。
指数関数的に知識力が増えていく感じがすきだ。