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"四国ダービー"

※写真は広報の方に許可を得てアップしております。また、あくまで1サポーターとしての意見ですので、現段階ではオフィシャルな形で愛媛FCと関係はないということを予めお伝えしておきます。既にインターンシップの期間は終了しております。

実は3日〜8日まで、愛媛FCでインターンをしておりました。

僕です。

2007年から数年前までファンクラブ・サポーターとして関わり、

今年の夏からグッズショップのアルバイトとして関わり、

そして今度はインターンではありますが愛媛FCのスタッフとして関わり、

スポンサー・プレス以外のすべての観点から見て気付いたことを書いていこうと思います。

お金が絡むことの難しさ

これはサッカークラブに限らずでしょうけど

消費側と提供する側の間にで起こるお金のやり取りほど難しいことはないなと思います。

大抵、一般的な大人であれば消費する側と提供する側の両方に回ることと思います。

社会経験がない僕にとってはぶっちゃけよくわかりません。

"お金を払ってるから"という消費者のエゴを全面に出すことが。

コアサポーターの方とお話することがありましたが、低姿勢で本当に良い印象を受けました。
どちらかというと、こちらが頭を下げなければいけないのに……

一部のサポーターやスタッフ(ボランティアやアルバイトも含め)が良くないことを行った場合に、全体的に悪く言われがちだと改めて思いました。

戦っているのは選手だけじゃない。

運営をうまく回すために、やむを得ない手段を用いたり
色々なしがらみと戦っているスタッフの方々もいれば、

愛媛FCを支えるべく、戦っているボランティアスタッフも居ます。

お金が無い、あるいは稼ぎたいという理由で参加しているアルバイトもいます。

試合を運営するために、それだけの人数が必要になっているということは
それだけお金がかかっているんです。

しかしながら、お金をかけて時間を割いてまでニンスタまで応援に駆けつけるサポーターの方々の存在が、非常に大きいのは間違いないんです。

サポーターの方々ももちろん、愛媛FCと共に戦っているわけですよね。

確かに、プロサッカークラブの関係者である以上、プロとして在るべきだと感じています。

では、サポーターに関してはどうでしょうか?

同じようにプロであれとは思いません。

しかし、だからといって日頃のストレスのはけ口のように不満をひたすら並べるだけでいいのでしょうか。 

文句ばかり垂れ流していいのでしょうか。

クラブに対しての意見、これは間違いなく必要なものです。

しかし、多くの意見は"ただの不満"でしかない。

本当に良い方向にクラブが行こうと思えば、不満を言うだけでそれが勝手に解決されると思っているのか、と感じます。

厳しく言うべきところももちろんあります。

それはあって然るべきです。

インターンを経験した身としては、

そんなサポーターからの意見は貴重だと思う反面、
その問題に対して本当に一方通行な視点でしかないものもある。

こんだけ言ってんのに変わらないから運営は何やってんだ!
よりも、
こんだけ言ってんのに変わらないのは運営が何やってんのか理解できない!!けど、なんで変わらないんだろう。
こう考えたほうが些か建設的だと思います。

まあ、本当にそこまでサポーターに求めていいのかどうかはわかりませんけどね。

ただ、サポーターの方が一人でも多くそんな思いをもって頂けるのなら、
スタッフがひたすらその不満を解消するよりも
もっと効率よく、クラブとして良い方向にいくのかな…って思ってます。

あとは……
ほんと、何千人っていう人を思いの外、小人数で捌いていたり
激務に追われていたことには驚きました。

小さい頃から見ていた分、そこのギャップは凄く大きかった。

こうして、1サポーター側に戻ってきて思うのは

何も知らなかったし、何も知ろうとしなかった自分への恥と

何も知る必要がないと決め付けている人間への怒りです。

なぜそうなのか、それを思うだけでクラブは前にすすめるのではないでしょうか。

"お前らが悪い、なぜ変えない、何をしている"
ひたすらそんなことを言っても、何も生まれないと思いますね〜
(時には必要です)

こんなことをわざわざ言う必要もないんでしょうけど、
1週間、インターンとして参加した僕らですら凄く悔しかった。

もちろん、サポーターの方はもっと悔しい思いをしたことでしょう。

しかし、それよりも選手やスタッフの方々の方が悔しい思いをしていたハズです。

そんなところで比べたって何も生まれないのはわかっていますが、
それを何よりも伝えたかった…

そして、今回のハイライトは
コアサポの席(立見)でフラッグエリアの後ろに座ってた方に、
旗で見えないから、振らないように言ってこい
とオラつかれたことです。
(あの時に注意してしまったコアサポのお子さん、ごめんね……)

誰にとっても特別な"四国ダービー"

2009年、
あの時に見た12000人を超える大観衆は今でも覚えています。

まだニンスタが改修される前、
負けてしまったけど、スタンドがオレンジに染まったあの日。

対徳島の四国ダービーは、数々の名勝負を生みました。

まだ小学生だった僕ですら
めちゃくちゃ悔しかった覚えがあります。

で、実際に今回観てみて、
めちゃくちゃ悔しかったですね。

試合前、バス待ちでコールリーダーの方が
「単なるリーグ戦の1試合ではなく、愛媛FCの20年を超える歴史の中で一番大事な試合です」と仰ったのを鮮明に覚えています。

そこからのチャント大合唱には、ずっとトリハダが立ってました。

サポーターの方々の応援に、です。

愛媛FCというチームの魅力に巻き込まれたサポーターの皆さんの魅力に、
僕自身も巻き込まれたんです。

確かに、形式上はリーグ戦に過ぎないかもしれません。

ただ、四国ダービーは愛媛だけでなく徳島の方にとってもすごく重要な試合です。
(徳島サポの横断幕はいくら何でも敬意を欠いてたなあ…愛媛サポもやってるならしょうがないやろうけど…それも込みで四国ダービーの醍醐味かな。いい気分はしないけど笑)

勝っても負けても遺恨は残る。
勝負事なら当然でしょう。

本当に、こんなタイミングでインターンを受け入れてくださったスタッフの方々には頭が上がりません。

おわりに

Jクラブという、僕にとっては憧れのようなところでインターンをさせて頂きました。

普段はみれない部分、絶対に知ることのなかったシビアな部分を目の当たりにして、これからのJリーグに対する見方は間違いなく変わります。

今回のインターンで学んだこととしては、見方で物事はどうにでも変わるということ、つまりは一面的な見方をしたところで生まれるものはないということです。

元々は地域密着型というところに重点を置いていましたが、むしろそれがこれからの課題になると感じました。

集客、スポンサー
いずれをとっても地元との結びつきが強い分、経済との関わりも深くなることでしょう。

地方のクラブはこれから先、難しい部分が多いと思います。 

将来的に、何らかの形で関われればいいですね……
 
それでは!!

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