やがて父になる その3

ご無沙汰しております。
謎の体調不良でここ2週間ほど仕事も休んだり検査行ったりで、さらに役立たない夫へと変貌しておりました。

健康重視で暮らす日も近いようです。
ぴえん。

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さて話は前回の続き

すーが入院となった翌日、急遽休みをもらって荷物を持って行ったりとバタつく私。

コロナ禍真っ只中だったため、院内へ入れるのは夫のみ(ロビーまで)と制限されていたため、文句も言えない状況。

本人に会って少し安心しながらも、常に最低を想定して生きる石橋叩きまくり人間にとっては、なかなかなストレスを抱える日々の始まりだった。

ただ妊婦さんの方が自分の身体のことだし負担だよなと思い、
今自分が出来ることは【部屋の現状維持】
これに尽きると考えた。

「俺には学生時代から数年間の一人暮らしキャリアがある」
こんな風に余裕をふかしていた私は、たかを括っておりました。

家に帰って頭をよぎったのはこの一言

「ど、どこから手をつければいいんだ、、、」

〇〇してるうちに××して、それが終わったら△△だな〜と工程が瞬時に浮かんでいた自分は何処へ。
まるで期末テスト5日前になってやる気を出したものの、効率よく勉強するそもそもの基礎がないため、テスト範囲表を広げて立ち尽くす学生そのものであった。

予定より時間がかかりながらも家の用事を済ませ、今日はもう寝ようと布団を一組だけ敷いて、普段より広い寝室に立って一言ポツリと

「やべぇ、明日朝起きれるかな、、、」

すーのいない淋しさよりも先に、寝坊の不安で心が一杯だったのだ。

その思考に一瞬で気づき、ゾッとした。

家事も手際よくこなせなくなっていたまでは笑い話で済むが、まさか朝起きるところまで頼りきっていたのか…人として終わりかけてる…。

結婚生活を通して、どんどんと堕落している自分と予想もしていなかったタイミングで対面することとなった。

すーに申し訳ないなと猛省し、いないことの淋しさが3倍増しになって襲ってきた。


その後は、入退院を数回繰り返して無事に安定期へ突入となったのだが、あの日の衝撃は未だに抜けない。

父になる前に、夫としてどうなのか。
葛藤は続くばかりであった。


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