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オーストラリア【マリーバ】での生活〜前編〜

こんにちはかっしーです。
前回の記事ではオーストラリアワーホリのざっくりとした説明をしました。

https://note.com/tkm456kassy/n/nce2bc2664dd3

今日は僕自身の実体記。僕がワーホリをスタートした地であり、この時があって今がある。と言えるほどたくさんの影響を与えてくれたマリーバ(Mareeba)での生活についてです。

マリーバはオーストラリアのクイーンズランドに位置し、ケアンズから車で約1時間山に入っていったところにある農業が盛んな田舎町。
前回の記事でワーホリビザは基本的に1年間滞在可能と書きましたが、オーストラリアでは農業や精肉業などの特定の仕事で88日以上働くともう1年延長できる仕組みになっています(セカンドビザ)

僕はセカンドビザを取って2年間滞在する気だったのでスタートから農業するつもりでした。
で、どこがよさそうかをオーストリア滞在中だった友達に聞いたところおすすめされたのが【マリーバ】でそこにある【リバーサイド キャラバンパーク】というところに住めば間違いないとのこと。
キャラバンパークっていうのは日本でいうところのキャンプ場です。

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そんなわけで僕のワーホリはマリーバのリバーサイドキャラバンパークに住み、農業仕事を探すことから始まりました。

楽しみ半分不安半分でキャラバンパークに到着。
チェックインを済ませ、管理人に案内されたのがこのキャラバン

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そこにはすでに1人日本人の男性が住んでいて
はじめましてー今日からお願いしまーす。
って感じで初対面の人といきなり共同生活が始まりました。

このキャラバンは比較的広く、アウトサイドの庭スペースもいい感じで大当たりのキャラバンだったのですが、もし気に入らなかったら他のキャラバンへの引越しもできます。

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住めば住むほど気に入って結局この日からマリーバを去るまでの7ヶ月ずっとここで生活しました。

リバーサイドキャラバンパークには常設してあるキャラバンとテントがたくさんあり、利用者はそのどちらかを選べます。
当時の料金はテントが週70ドル、キャラバンが2人シェアで1人90ドルでした。
テントとキャラバンでの大きな差はキャラバンはキッチンが付いていること。テント泊の人は基本的に共有キッチンを使います。

それぞれのキャラバンやテントはDIYすることが可能で住人のセンス次第でさまざま。
見て回るだけでもとてもおもしろいんです。

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当時全部で約200人このキャラバンパークで生活していてそのうち50?60?人程が日本人でした。僕が到着した日に偶然、僕と同い年の人を集めてキャラバンパーク内でBBQがあるということでさっそく誘ってもらいみんなでわいわい。


ここを紹介してくれた友人が
【マリーバ】の【リバーサイドキャラバンパーク】に行けば間違いないと言ってた意味をすぐに実感しました。

そんなわけで住む場所は文句なし!最高なスタートをきれましたー

続いて肝心の職探し。

友人がマリーバをオススメしてくれた理由のもうひとつがここマリーバにはハウファーム(Howe farm)というオーストラリアの中で最大級の農園があります。大きいってことは雇用人数も多く仕事をゲットできる可能性も高い。
前回の記事に悪徳ファームと優良ファームのことを少し書きましたがハウファームは優良中の優良。当時時給21.6ドルで週に38時間以上の仕事を保証してくれています。

例えば収穫が少ない時でも工場内の掃除など、他の仕事を作ってくれるので毎週給料が安定しています。
もちろん規定日数働けばセカンドもバッチリ取れるし、仕事の日はバスでキャラバンパークへの送迎もしてくれます。
毎日の無料送迎は車を持ってない人にとってとてもデカいポイントですよね。

僕も到着した次の日からさっそくハウファームへのアプライをスタートしました。
仕事をゲットする方法は朝6時過ぎに出勤してくるマネージャーを待ち伏せて、働きたいです!と直談判するのみ。
運がよければそのまま、じゃあ中までついて来て。
といわれて事務所で手続きを済ませたらその日から働けます。

キャラバンパークからハウファームの事務所がある場所までは距離的に約17km。信号も交通量も少なくだだっ広い道なので車なら20分程度で着きます。が、入国したばかりの僕はもちろん車なんて持ってなく、オーストラリアの免許証すらまだ作っていなかったので歩き一択。
17kmです。歩きとなると片道4時間弱。。
もしかしたら初日から働けるかもしれない可能性もあるので、そうなった時に必要な弁当や作業着をカバンに詰めて夜中の2時から歩き始めました。

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オーストラリアで夜中の田舎町。完全になめてました。
街灯もなく道の両サイドは大自然。動物の鳴き声や動く音が聞こえる中真っ暗の道を歩くのはまじでこわい。

途中何度も今日は諦めて引き返そうとも思ったけど引き返すにしても何がいるかわかんない暗い道をまた戻るわけなんでどうせこわい笑

なんかあったらそん時はそん時だと開き直って歩を進めます
藁にもすがる思いでたまーに通る車に親指を立ててヒッチハイクを試みてましたが止まってくれることはなく約2時間半、距離的に半分を過ぎた頃でした。

後ろから光が来たのでまたダメ元で親指だけ立てながら振り向きもせず前進してたらなんと!止まった!

お!と思い車に目をやるとそこにいたのはパトカー。ここクイーンズランドはヒッチハイク禁止の地域。

うわー罰金か?どっか連れてかれるのか?
せっかくここまで来たのにキャラバンパークまで追い返されるのか?
いろんな憶測が瞬時に頭を巡る中、車の窓が開きます。

何やってんだ?
と聞かれ、つたない英語で
仕事を探すために歩いてハウファームまで向かってるところで、もう2時間以上頑張って歩いてるから今日は許して欲しいと懇願

警察官から返ってきた返事は
んーこんな時間に歩くのは危ない。ファームまで送ってやるから乗れ。
え?うそ?ヒーロー来ちゃった!
僕のハウファームへのアプライ初日はまさかのパトカー送迎でした笑
優しい警察官にエントランスまで送ってもらい無事に到着。
そこでマネージャーが到着するのを待ちます。

口コミが口コミを呼びとても人気だったマリーバでのファームジョブは倍率が高く同じように仕事探しをしてるライバルもたくさん。
6時くらいになると約20人ほどまで増えました。

一台の車が遠くから見えました。周りがざわつきだします。そう、ついにマネージャー降臨。

ここで大事なのがアピール。日本人の苦手分野ですね〜
I ♡ BANANAと大きく書いた画用紙を持ってる人もいればファーム経験者ってことを大声で叫んでる人もいました。

目の前に車がとまりマネージャーが出てきます。
そこで一言だけ
「今日はひとりもいらない。またね。」
とだけ言い残し車に戻っていきました。

えーめっちゃ頑張って歩いたのにこんな一瞬で終わるん?
って感じでめげかけましたが、当日本人を目の前にして英語でアピールなんてできる気しなかった僕は前日にアピール文を書いた手紙を準備していました。

そこには
名前、国籍、電話番号などの他にワーホリで入国したばかりでビザはたっぷり残っていること(これ雇い主側からするとデカいです)、体力に自信があること(ほんとはないけど)などが書いてあります。

そのカジュアルな履歴書というか手紙を去っていきそうな車を追いかけ窓をノック、これだけ読んでください。
と渡して初日のアプライは終了しました泣

帰りはもう朝になっていたので車通りも多少増えてて、ヒッチハイクは5分で捕まり20分後にはキャラバンパークに到着。
もしかしたら働けるかもっていうことも考えて持っていった弁当を家で食べるのって切ないんですよね〜

ファームのアプライは朝イチのみのワンチャンスなのでそれが終わったらまた明日。
一応マリーバのメインロードにある派遣会社に登録してチキンファクトリー(養鶏場)での仕事もアプライ。
こちらも人気で僕が登録した時は100人待ちでした。無理無理

キャラバンパーク内を散歩してたら同じように職探し中の日本人2人と遭遇。
少し話してたらここに住んでるおじさんに交渉したらハウファームまで片道1ドルで送迎してくれることになったから一緒にどうですか?と。
僕ももちろんお願いして2日目からは車で行けることになりました。よかった〜もう歩きたくなかった〜

さらにハウファームマネージャーの電話番号も別の人からゲットしました。
早速ダメ元で顔写真付きアピール文をメール。返信なし。


2日目
朝5時半に例の送迎してくれるおじさんの車でハウファームへ。ほんと車だと一瞬なんだよな〜

6時過ぎマネージャーが到着し言った言葉は
「今日は女子枠だけ空きがあるから働ける人いる?」
アプライ来てた女性は瞬時にみんな手をあげます。
「じゃああなたとあなたとあなた。中ついて来て。」
と3人ピックアップして去っていきました。
僕は今日も準備してた弁当をキャラバンパークで食べることに。くぅ〜

その後は暇なので同じようにアプライ失敗者たちと飲んだりトランプやったりしながら交流会。
この時間も好きだけどやっぱり仕事決まった安心感は欲しいところです。
夕方またダメ元で顔写真付きのアピール文をマネージャーにメール。

そして、5分後に携帯が鳴った!まさかの返信が!期待大爆発で開いたメールがこちら

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今見るとかわいい英語ですがそこはスルーしてください笑
とにかく2日で仕事が決まり、3日目から働けるというミラクルが起きました。
いやーほんと嬉しかったですねこの時。ビールが何倍も美味しく感じました♪


次の日メールの指示通りの時間に事務所に行き、手続きを済ませたら早速仕事になります。
ハウファームは農園を4つ所有しており、育ててる作物もバナナ、ブルーベリー、アボカドやコーヒーなど。
どの農園のなんの作物になるかは運です。

アボカド希望だったのですが、決まったのは超ハードで有名なバナナ。
なにはともあれ住む場所も仕事も3日で整い一安心です。

ちなみにメールで仕事が決まった人はほぼいないし、歩いてファームまで行った人は聞いたことありませんでした。
むしろ危険で止められるレベルみたいなのでもしマリーバでファーム探す予定の人はマネしない方がいいです笑

住む場所探しと仕事探しの実体験ということで前編はここまで。
後編ではキャンプ場に住み、バナナファームで働く生活をしていた7ヶ月間の様子を書きたいと思います。
ここマリーバは仕事さえ決まってしまえばほんとに最高な場所。
なにがどうよかったのかその魅力を伝えられたらと思います。


長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた〜

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