食べる・歴史・志ん生
(2019年1月執筆)
単身赴任を始めてそろそろ2年、節約のためになるべく自炊を心がけているが、レパートリーはさほど増えていない。同じようなものばかりでバランスが取れていないので、お腹まわりが年相応に成長している。
成長に見合った栄養が取れる給食という仕組みってよく出来てるよな…と手に取ったのが藤原辰史『給食の歴史』(岩波新書)。
貧困児童の救済という目的で、戦前から少しずつ給食という仕組みは整えられていったが、その背景には常に戦争があった。総力戦においては、子供も重要な後方