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【3行日記】暇も退屈も選びたい

 國分功一郎著「暇と退屈の倫理学」を読んでいる。曰く、労働に熱量を捧げられなくなった時、私たちは熱量を注ぐ先を求める。何かに熱を持って取り組んでいる人が羨ましいと思うらしい。そして現代では、楽しいこと、熱量を注ぐに値するものが、市場から絶え間なく提供されている。本然り、映画然り、推し活然りだ。
 楽しいと思うものは自分で選べる人類になりたい。しかし、現代社会においてそれは難しいことなのだろうか。そんなことないよ、と言ってくれることを願って、ページをめくる。

革命は夜の盗人のように突然やってくる。私たちが気づかぬうちにやってくる。では、それが実際にやってきて、さらには民衆によって歓迎されたとしよう。そのときに私たちは何をするのか? これまで人類は痛ましい労働に耐えてきた。ならばそれが変わろうとするとき、日々の労働以外の何に向かうのか?

國分功一郎著「暇と退屈の倫理学」より引用


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