眞木高倉

人生とは、理屈を捏ねくり回すこと。 エッセイ/映画鑑賞記録/読書記録/短歌/ガジェット…

眞木高倉

人生とは、理屈を捏ねくり回すこと。 エッセイ/映画鑑賞記録/読書記録/短歌/ガジェット系 ましまろ:https://marshmallow-qa.com/zksyybaisz69535

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  • 三行で足りる生活

    三行日記です。たまに三行では足りません。

  • 本と珈琲さえあれば

    読書感想文です。

  • 積もる話もあるだろう

    眞木高倉のエッセイ集

  • 映画は誰かの走馬灯

    映画感想文です。2024年は映画百本観ます。

最近の記事

  • 固定された記事

【読書記録】撃鉄を起こして、ばん

 朝日新聞記者、近藤康太郎氏の著書「三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾」からの抜粋である。  良著だった。以降高倉はこれをバイブルよろしく参照し続けるだろう。  この本を手に取ったきっかけは単純、文章が上手くなりたかったからだ。  noteで偶然見かけた、「最初の一行で殴りにくるようなエッセイじゃないと読む気がしないんだよな」という何処かの誰かの呟きが、高倉のエッセイに向けられた一言のような気がしてならなかった。被害妄想であろうがなかろうが関係ない。「ハァ?高倉の文章

    • 【3行日記】HAPPY CERIAL LIFE

       英語の発音がうまい母のもとで育った高倉にとって、「cerial」は長いこと「セリオ」だった。「シリアル」と「セリオ」が同一人物だと知った時には「RIALLY?!?!?!?!?!?」って叫んじゃったものだ。

      • 【読書記録】そして勝利のQ.E.D

         定期的に自己啓発本を読むことで、チューニングと軌道修正を図るようにしている。基本的に、自己啓発本に目新しいことが書いてあることはない(高倉が選ぶ本に偏りがある所為かもしれないが……)けれど、同じことを別の人の言葉で摂取することで新たな発見を得ることもある。  ゲイリー・ジョン・ビショップ著「あなたはあなたが使っている言葉でできている」を手に取ったのもこの一環だ。  言葉によって自分の思考を支配し、行動することで自身の有様を証明しよう、というのが本筋だ。人間は思考ではなく行

        • 腹痛が凄まじくて、ちょっと今日は何も書けそうにありません。明日二本書くので許してください……

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        【読書記録】撃鉄を起こして、ばん

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        • 一気見で寝不足
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        記事

          【3行日記】こんな近場で異世界転生

           近所の駅周辺で祭りが開催されていた。ブラスバンドによる「テキーラ」が響き、屋台から佐世保バーガーのいい香りが漂い、三日月宗近とアーニャと猫々がトルネードポテトを食べながら歩いている。ちょっとした異世界に迷い込んだ気分だ。

          【3行日記】こんな近場で異世界転生

          【3行日記】ナマケモノの館

           映画「キラーナマケモノ」が公開されたので、映画館に行ってきた。低予算B級映画なんて配信開始してから家で観るのが丁度いいと思っていたが、大好評上映中の名探偵コナンもゴジラもコングもフってキラーナマケモノを観ようなどという気の触れた同志と空間を共にできる、というのは結構得難いかもしれない。

          【3行日記】ナマケモノの館

          【エッセイ】カルピスは夏の季語

           季節の変わり目は飲み物の変わり目だ。真っ白かった桜並木が若葉で茂ってゆくように、カフェで頼む珈琲がホットからアイスに移ろい、自動販売機の「あったか~い」が隅へ隅へと追いやられ、冷蔵庫に備蓄されるお茶の量が変わる。毎日家と職場の往復くらいしかやることがない社会人にとって、歳時記に載るような季節感を得ることは難しいが、飲み物は社会人の生活にも密接だ。仕事の合間に飲みたいと思うものが変わると、あぁ、季節が変わったのか、と感じ入る。  そして高倉は最近、カルピスが飲みたくて仕方が

          【エッセイ】カルピスは夏の季語

          【映画記録】天国はアイオワのとうもろこし畑にある

           野球のことが好きではなかった。  ルールは義務教育で習った気がするが、正直全然覚えていない。ボールをかっ飛ばせばいいということは分かるが、フィールドを何の為に駆け回っているのかは分からない。点数はボールの飛距離で決まるわけではないらしい。審判がセーフと言えばセーフ、アウトと言えばアウトなのだろう、というぼんやりとした認識はあるので、いつ喜んでいつ悲しめばいいのかは何となく分かる。たまに間違えるが。  ルールを知ろうとも思わないのは、高倉が元吹奏楽部で、特に親しくもなければ

          【映画記録】天国はアイオワのとうもろこし畑にある

          【3行日記】美しきビオトープ

           山本貴光著「記憶のデザイン」を読んだ。記憶は個人の脳にのみ宿るものではなく、社会に、自然に、技術に遍在する。  第七章六項「モノとしての本による環境」で、本棚をデザインすることのメリットについて記されている。意図しなくても視界に入る本棚だからこそ、記憶に残るものがある。関心を引いた知識を積んで並べて、そうやって自分の為の知識のビオトープを作るのだそうだ。  早くそれになりたいな、と夢想しつつ、ビオトープに本を戻す。

          【3行日記】美しきビオトープ

          【3行日記】あたりまえ体操

           勉強用に、HPのサーバーとCiscoのスイッチ二台を借りたので、取り敢えずVLANを作ったりスタック構成にしたりして遊んだ。CCNA試験で出てきたコマンドを打つと、CCNA試験で勉強した通りの表示が出てきて、「CCNAでやったところだ……!!」と漫画のような感動を覚える。

          【3行日記】あたりまえ体操

          【エッセイ】たった一つの正解を

           物欲に駆られている。具体的には、服が欲しい。  高倉はこの春から現場が変わり、インフラ設備の構築、運用保守の仕事をしている。オフィスワークも勿論あるが、構築した機器の納入、故障した機器の交換等、ちょっとした運動を伴う作業が定期的に発生する。つまるところ、軽率にスカートを履けない。  職場にそうと強いられたわけではないのだが、スカートは履かない方が何かと都合がよさそうだった。保守作業は機器の故障が判明したら適宜入ってくるわけで、場合によってはその日のうちに急に決まることもあ

          【エッセイ】たった一つの正解を

          【エッセイ】大丈夫だよ、ばあちゃん

           祖母の話をしたい。  母方の祖母は、昭和の女性像をそのまま具現化したような人だ。美人で優しい、気が利いて、面倒見が良くて、旦那様に献身的。さだまさしの「関白宣言」が可愛く見えるほどの暴君ぶりを発揮していた祖父に、文句の一つも言わず何十年も尽くしてきた。祖父と祖母の関係性の話は、主に母からの又聞きでしかないので全面的に信じているわけではないが、少なくとも祖父が「酒を呑むからつまみをつくれ」と言うと祖母が「はいはい」と台所に立つ、という光景は幾度となく見た。祖母は祖父の好みを

          【エッセイ】大丈夫だよ、ばあちゃん

          【3行日記】しっかり握ってくれるやつ

           デスクでの作業中、コーヒーカップをひっくり返してしまった。置いてあった本の端がコーヒーに濡れてしまって悲しい。今後このようなことが無いように気を付けます、と言いたいところだが、気を付けて防げるようなことでもないような気がして、机に取り付けるタイプのドリンクホルダーを検索している。

          【3行日記】しっかり握ってくれるやつ

          【ドラマ記録】あり得ないことは無かったよ

           あり得ない、という言葉があまり好きでない。湯川先生の言う通り、あり得ない、なんてことはあり得ないのだ。現実は小説より奇なので、大概の奇想天外支離滅裂有為転変は、結構あっさり起こり得る。同時に、どんなに倫理観に欠いた行為も常識から外れた行動も、あり得ないなんてことは無い。「ありえなーい」と相槌を打つことは、自分の視野の狭さを告白しているようなものだ。  知見を深めるにあたって、或いは物事を深く観察し推察するにあたって、「あり得ない」と断ずるのはご法度だ。映画「シン・ゴジラ」で

          【ドラマ記録】あり得ないことは無かったよ

          【読書記録】カラスがいる世界しか

            松原始著「もしも世界からカラスが消えたら」を読んだ。  カラスが結構なトラブルメーカーだということは知っている。奴らはゴミを漁るし、鳴き声はカアカアうるさいし、フンは落とすし、繁殖期には人を襲うくらい狂暴化する。以前移動無線基地局関連の作業をしていた頃は、「アンテナにカラスが巣を作っていて、作業ができません」という報告を受けたこともある。  この本では、カラスが消えた場合その穴を誰かが埋め得るか、という話を、生物学的、自然科学的、文化的、宗教的、とにかく「カラス」が登場

          【読書記録】カラスがいる世界しか

          【3行日記】広島に住んでいながらこういうことを言うのは気が引けるのだけれど

           うっかりお好み焼きの飯テロを食らってしまって、お好み焼きを食べたい衝動が止まらない。関西風が良い。高倉の実家のお好み焼きには蛸と納豆が入っていた。ホットプレートいっぱいに大きく作った一枚、「パパはこれのプロだからね」と言って意気揚々とフライ返しを構えた父が、ひっくり返し損ねてぐちゃぐちゃにしたあのお好み焼きが恋しい。

          【3行日記】広島に住んでいながらこういうことを言うのは気が引けるのだけれど