見出し画像

D&I、多様性のあり方とその先へ

Diversity, Equity, Inclusion, and Belonging(通称:DEIB)という概念をみなさんご存知だろうか。

昨夜は社外のD&I担当者が集う「DEIB推進勉強会」に声をかけていただき、仕事終わりに同じ悩みを抱えている担当者の皆さんと一緒に刺激あふれる時間を共有してきた。

自分は総務部門のマネージャーの傍で職場の有志メンバーから発足したDiversity&Inclusion(通称:D&I)のプロジェクトのリーダーをしていて、組織や職場における多様性・女性活躍について日々意見交換しながら手探りで模索している。

DEIBとはDiversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(受容)、Belonging(帰属)の頭文字をとった新しい多様性の考え方のこと。今の自分にとって、Diversity&InclusionにBelonging(帰属意識)が追加されるという概念は目から鱗だった。
Diversity &Inclusionから公平性を重んじたDiversity, Equity&Inclusionへ。そして、Belonging(帰属意識)という概念が追加されたDEIBへと変化していくという話。受容(Inclusion)が”包み込む”という行動であることに対し、帰属意識(Belonging)は受容されることで”一員である、仲間である”感情が生まれることを指している。

自分は組織を運営していく上で心理的安全性を特に大事にしている。昨夜の勉強会を持って振り返ってみると、心理的安全性を保つ上でも帰属意識はとても大事な要素であることに気がついた。

互いの個性を受け入れ合い、認め合える場所・空気を作ることで、メンバー各自がチームの一員である実感を得られること。その上で個人個人が持ち合わせる強みを活かしながら、パフォーマンスを高めていくことが組織のあるべき形なのではないかと思っている。

昨今ではダイバーシティ推進の中で女性活躍推進であったり、障がい者雇用への理解を求める流れもある。しかし、マイノリティの受容や理解のみに重きを置いていると、軋轢を生んでしまうし破綻しかねない。大事なのはマジョリティ・マイノリティ問わずに互いを認め合うこと。日本という同調圧力が強い国民性・文化の中で、非常に難しい課題だと感じている。

例え、とても素晴らしい才能を持ったメンバーがいても、組織や会社の考え方によっては個性を活かすことができずに殺してしまうような現状がある。朱に染まることの出来ない個を排除するような考えでは、ダイバーシティは進まない。とは言え、必要以上の配慮であったり、個を重視しすぎた思考は単なる「甘やかし」となってしまう一面もあり、何でもかんでも受容できるとは限らない。

誰しもに活躍できる場や機会を公平に与えた上で、支援してあげることが自分の考えるダイバーシティの根幹ではないかなと思う。そして、組織やチームに属する誰もが幸せに働ける幸福経営(Well-Being)に繋がる。それこそが目指すべき目標であると思う。

自分はまだまだ知見も経験も浅い。それでも、今感じているこの感覚こそが先々の未来に繋がる糸口であると信じている。

これからも模索しながら幸せに繋がるダイバーシティのあり方を考え続けたいなと思う。そんなことをお酒を片手に真面目に考えた金曜の夜の戯言でした。

それでは皆さま、良い週末をお過ごしください。

この記事が参加している募集

#多様性を考える

27,903件