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子育ての本質と、持続可能な社会の本質の共通点

一年以上経った今もその感動が続いています。2020年、もっとも感動した体験でした。小西貴士さんの写真と大友剛さんの演奏。
オンライン保育研修では、子どもの味方や視点や考えを理解しようとすることの大切さを様々な形で伝えてくださいました。

そんな中で、それを環境問題解決のための教育との関係性を、数少ない言葉で伝えてくださいました。
こんな表現、伝え方があるんだと驚く内容です。
言葉で説明するのではない、感じて理解するからこそ、感じることの大切さを感じることで理解する経験でした。

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子育ての本質、持続可能な社会の本質とは何でしょうか?
この2つの本質は同じ。
その感覚を先日、写真と音楽とわずかな言葉で伝えてくださいました。

まず出だしから、森の案内人 小西さんの写真と大友さんの音楽に私たちの心は奪われました。(動画が販売されましたらぜひとも見てください)

そして、小西さんからこんな問いが。

その「豊かな水の体験」というものはいったいどこから生まれてくるのだと思いまますか?

子どもたちに「豊かな水の体験」をしてもらいたいなと考えたとします。
その「豊かな水の体験」というものはいったいどこから生まれてくるのだと思いますか。

受講者の半分程度であるリアルタイムに参加されている300名の全国の保育関係者がチャットに書いていきます。たくさんなので、ワードクラウドにしました。

豊かな水の体験フォーカス

水たまり。
これだけでもハッとさせられます。
そう、豊かな自然の体験は、水たまりにあるのです。
屋久島に、ハワイに、行かなくてもあるんです。

また、このあと写真のスライドショーと音楽が展開します。
(これを今この瞬間に公開できないのがほんと申し訳ないです)。

これから生まれてくる人に出会わせてあげた景色はどんな景色ですか?

出会わせてあげてたい景色

自然、青い空、世界は美しい、そんな言葉がでてきます。

写真のスライドショーと音楽の間に問いかけられます。
四季のうつろいを写真とともに旅していきます。
あぁなんて自然というのは壮大で美しいのだろう。

Sustainabilityの感覚をケアする問い

そして、このSustainabilityの感覚をケアする問い
四季の移ろいを見ていると私たちの中に湧き上がってくる問いはどのようなものがありますか?

サステナビリティの感覚をケアする問い

この自然の様々なシーン、わずかな瞬間、小さなところ、そんな写真を見ていると、瞬間がかけがえのないものであることが伝わってきます。
この感覚こそ、今ここを大切にするマインドフルネスなんだと感じます。
その感覚こそ自然、命の営み、諸行無常だからこその美しさ、はかなさ。
だからこそ、いまここを感じることの貴重さを感じます。

科学的に自然を見るのではなく、自然には心揺さぶられるものがある。
それを感じる瞬間は様々なところにあり、それを大切にできる機会がたくさんある。
とはいえ、実際どうだろう。そんなことを思わされました。
小西さんは言います。

色づいてくる葉をみて沸き上がってくる問いがあります。
生きているわたしに湧き上がってくる大切な問いは科学的な問いだけではありません。

感情的な問いや霊性的な問いが
どれだけ生態系をケアしていることでしょう。

現在わたしたちが直面している地球規模の諸問題は、
科学的なモノの見方が生み出した諸問題である
という見方もできます。

心に刺さります。

ESD(Education for Sustainable Development)
持続可能な開発のための教育

ESDでよく言われる環境問題解決のための3つの方法
①ルール法律による規制
②技術の革新
③変容を促す教育

環境問題解決のための変容を促す教育とは?

変容を促す教育
変容≠変化

科学的なモノの見方だけにこだわらない
なぜなら
問題を生み出したのと同じ仕組みの教育では
問題が解決されることはまず難しい。

考えるのではなく感じる

思考、考えるというアプローチではなく、感性、身体感覚、感じるというアプローチの大切さを感じます。

問い4 目の前の子どもに何を用意してあげられるだろうか。

”生きてゆくことは簡単ではないこと
それでも生きてゆくこと、そして、弱ったり、死んでゆくことをいのちがつながれてゆくことなどを
教え込むのではなく、その人自身が
気づき学んでゆくために、
わたしは目の前の子どもたちに何を用意してあげられるだろうか?”

目の前の子どもたちに何を用意してあげられるだろうか

「寄り添う」という言葉がたくさん出てきてました。
まさにそうなんだと思います。

今生きてゆくことは簡単ではないこと
それでも生きてゆくこと、そして、弱ったり、死んでゆくことをいのちがつながれてゆくことなどを
教え込むのではなく、その人自身が気づき学んでゆく

今ある社会に適応させてゆく学び
とは異なる深い学び

ネガティブをそぎ落とすのではなく包み込むような広い学び

ユネスコが定めた学習の4本柱が紹介されます。4つ目は、

”人間であることを学ぶ”

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問い5 その子の「今ここ」を大切にすることと、未来の地球を大切にすること

”その子の「今ここ」を大切にすることと、未来の地球を大切にすることを
どうつなげてゆきましょうか? 
つなげてゆくキーワードは何でしょうか。”

その子の「今ここ」を大切にすることと、未来の地球を大切にすること、これはまさに同じことなんだと感じました。

子どもの今ここと未来の地球をつなげるもの

いつくしむ、思いやる、うけとめる、感じる、体験、経験、一緒、、そんな言葉が多く出てきています。

持続可能な未来の社会のための知識・スキルを支える考え方・価値観、それを作るのは、私たちの在り方なんだと。それを痛感させられた瞬間です。

持続可能な未来の社会
そのための知識やスキル
それを支える考え方・価値観
それを生きる私の在り方・存在

レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を体験する時間でした。

子どもたちへの一番大切な贈りもの。美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性「センス・オブ・ワンダー」

”地球の美しさと神秘を感じとれる人は、人生に飽きたり疲れたり孤独にさいなまれることは決してないでしょう。
たとえ生活のなかで苦しみや心配事に出会ったとしても、必ずや、内面的な満足感と生きてることへの新たな喜びへ通ずる小道を見つけ出すことができると信じます。”

”もし私が、全ての子供の成長を見守る善良な妖精に話しかける力を持っているとしたら、世界中の子供に、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見張る感性」を授けて欲しいと願うでしょう。”

子どもは生まれながらに「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を持つ。
そうしたセンス・オブ・ワンダーをはぐくむには、
感動を分かち合ってくれる大人がそばにいることがなによりも重要だという。

詳しい記録はこちらにも

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木村智浩@ティール組織とオルタナティブ教育
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