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【仕事】顕在化→抽象化→概念化→具体化

前職の上司には良くも悪くも大変お世話になりました。
まぁパワーなハラスメントが原因で退職したので二度と会うことはないですが(笑)、上司から学んだことのうちいくつかは、私の思考に多大なる影響を与えています。

そのうちの1つが「抽象化→概念化→具体化」という考え方です。
「ハンモックモデル」または「πの字思考ワーク」というらしい。
ただ、改めて調べてみると、私の認識はだいぶ間違っていました。わろた。

ハンモックモデルの正しい考え方

まずは正しい方。詳細はリンク飛んでみてね。

概念化能力とは、具体的な事象を抽象化し、体系的に整理する能力のことらしいです。で、その能力を鍛える方法(考え方)として、ハンモックモデルが存在するとのこと。
抽象化→概念化→具体化」というのは、事象を概念化して実際に落とし込むまでのプロセスのことなんですね。

1. 抽象化:具体的な事象・経験から本質を引き出す。
2. 概念化:本質を捉え、言葉やずによって表現する。
3. 具体化:生まれた概念を、実際の行動に活かす。

https://studyhacker.net/conceptual-skill

私が思っていたプロセス

これを私がどう認識していたのかというと、「具体化→抽象化→概念化」だと思っていました。
そもそも順番が違うじゃないか!となるのですが、正しいモデルでいうところの「抽象化」を「具体化」のところで実施するのだと思っていたのです。
もとい、抽象化のうち具体的な事象や経験をピックするところを具体化と呼び、そこから本質を引き出すことを抽象化と呼んでいました。
具体化というより「顕在化」の方が近いかもしれません。

「顕在化→抽象化→概念化→具体化」をするときの私の脳内は以下のとおりです。

  1. 何か考えたり決めたりすべき事象がある。

  2. でもどうしたらいいかわからない、判断できない。

  3. なぜ判断できないのか、それは判断材料が不足しているからだ

  4. 判断材料となるのは具体的な情報だ!具体的な情報を集めるぞ!

  5. 判断材料が十分集まったら勝手に脳内が抽象化を始める。

  6. 気づいたら概念化まで終わっている。

要は、抽象化しようにも具体的な情報がないとできないよねって話です。
私思うんです。人は自分のデッキを把握することはできるが、足りないカードのことまで頭が回らないのではないかと。今あるカードをどう切るか考えることに精一杯で、どんなカードが不足しているのか(どんなカードを追加したらデッキが良くなるのか)を考えることは難しく、もっというと何のカードが不足しているのかに「気付いて」対象のカードを「追加する」のはさらに難しいのではないかと。

私の思考の基本スタンスは「無理矢理ひねり出さない」なので、判断できない状況に陥った時も自分の実力不足のせいにしないところがあります。
自責をしないのではなく「自分の実力不足のせいにして逃げない」です。自責にも他責にもしない。単純に材料が不足しているだけだと考えます。
材料収集が足りない点は自分のせいですが、自責して終わっていたら意味がないので、いちいち自責しません。

自責せず、他責もせずに、粛々と。

一方で、「配られたカードで戦うしかない」という言葉もあります。これも正しいと思う。でも、配られたカードだけでは限界がある。だから、足りない分を増やしたらいいのよ。増やした上で戦えばいいのよ。それだけ。

つまり、私にとって「自分のデッキは十分なのか?」と疑問を持つためのフィルターが具体化もとい顕在化なのです。
ピックした事象や経験で足りるのか、見落としはないか、そもそも持っていない(これから経験せねばならない)ものはないか等々、材料自体を問うためのプロセスです。

おそらくこの顕在化と抽象化というプロセスは、両者を行ったり来たりしながら強化していくものだと思います。
ある程度材料がたまったら抽象化してみる。何か物足りなさを感じた時は材料が足りているかを考える。不足分を追加したら改めて抽象化を試みる。
これを繰り返すイメージです。
あ、行き来するから「抽象化」としているのか?うーん、でもそれだと私にはわかりづらいかな・・・やってることは別だし、やっぱり「別々のプロセスを繰り返している」と説明された方がわかりやすいデス。

余談:自責と結果論

結局のところ、他者から求められているのは結果だと思っています。経緯が大切なのは「自分にとって」であって、私が成長したところで、結果が出ていなければ喜んでくれるのは親くらいじゃないかな。
だから、とにかく結果を出すことを第一に考える。
「忙しかった」「体調が悪かった」それ自体は仕方がない。で、その分をどうやってリカバリするの?って話。自責が自己憐憫になっていては意味がない。だから、そこは一旦無視して結果を出すことを考えたいのです。

おわりに

今回「具体化→抽象化と、あとなんだっけ・・・」と調べていたところで誤認識に気付き、忘れないようにnoteに残しました。が、先ほどリンクを貼ったコラムを読んだ感じだと、コンセプチュアル・スキルについても結構誤認識している予感があります。
オイオイ元上司よ。キーワードを授けてくれたことは大感謝だが、せっかくなら正しい意味で教えてくれよ・・・。笑


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